突然の発表があった。このため、当ブログで事実上初めての、1日で2つ目の記事のアップとなる。
JR北海道は、4月から車内販売を半減させると発表した。JR九州とともに、車内販売を大切にしてきたJR北海道だから、これには驚いた。
『スーパー宗谷』、『オホーツク』は、車内販売が全部廃止される。
『スーパー北斗』『北斗』『スーパーおおぞら』は、早朝や夜間の車内販売が廃止される。
『スーパーおおぞら』は、札幌発の下りなら、6本のうち、7:02発の1号と、19:45発の11号の2本で車内販売が廃止となる。
『スーパー北斗』『北斗』は、札幌発の上りなら、9本のうち、18:13発の16号と、19:29発の18号が廃止となる。
「北斗」「S北斗」・・18本→14本
「Sおおぞら」・・・・12本→8本
「オホーツク」・・・・8本→0本
「スーパー宗谷」・・4本→0本
つまり、現在は1日42本の特急で車内販売を実施しているが、4月1日から1日22本にほぼ半減してしまう。ほんの2か月前までは、「スーパーとかち」10本を含めて1日52本で車内販売していたのを考えると、更に大きな削減となる。
JR北海道の公式発表は、こちら↓。(PDFファイル)
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150212-1.pdf
正直言って、「オホーツク」「スーパー宗谷」は、車内販売があと2年もつとは思っていなかった。夏の観光シーズンを終えた9月末あたりで、車内販売が廃止になってしまうかも・・・、と感じていたが、この3月末で終了とは驚きだ。
私は、JR九州流の丁寧でキッチリした車内販売が大好きだが、JR北海道風ののんびりした車内販売も好きだ。今回、車内販売大幅削減という現実を聞いて、とにかく残念と感じる。北海道では、特急停車駅でも、駅前でおにぎり一つ買えない駅がある現実を考えると、残してほしかったのだが。
JR九州の車内販売廃止は、株の公開を控えて、赤字の部門を極力減らしたいという経営上の方針があったと聞く。
JR北海道も、何かあるのだろうか?同時に発表されたのが、大沼公園の近くの「流山温泉の譲渡・廃止」、東京駅の「JR北海道プラザの廃止」だ。東京周辺の普通の駅では、簡単に出てこない切符でも、「JR北海道プラザ」に行けばすぐ売ってくれた。昔は海浜幕張の駅前にあり、廃止されても東京駅なら十分行けたのだが、これは残念だ。
毎年大きく衰退していくもののマニアって、けっこう虚しいな。
【追加】
現実問題として、せめて遠軽駅のホームに、小さな売店を作って欲しい。特急「オホーツク」は、遠軽は進行方向を変えて3分くらい停車するから、ホームに出る時間はある。
遠軽駅の近所の小さい店に頼んで、日持ちするドーナツやどら焼き、ビール、ジャガリコの類を売るだけでも良いから。