車外断食3日目《2015》 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 車外断食も3日目、最終日に入った。今日も鹿児島中央のホテルからスタート。美味そうなバイキング朝食を我慢して、空腹のまま新幹線に乗る。


【1】さくら・・・『サンドイッチセット』570円

 鹿児島中央7:03発の「さくら542号」に乗る。

 30分ほどしてワゴンが回ってきた。腹が減っていたので、コーヒーセットを買った。このサンドイッチは、570円からコーヒー代260円をひいた310円と考えると、値段の割には美味くて、圧倒的にお買い得と感じる。



【2】くまがわ・・・『赤鶏俵』500円、『午後の紅茶』140円

 1日1往復の「くまがわ」、乗ったのは5回目か6回目になる。いさぶろうや、くまがわ鉄道への接続の関係で、便利な時間帯だ。

 観光シーズンではないから、自由席1両・指定席1両の2両編成。熊本から人吉まで、自由席の客は15人くらい。次にいつ食べられるか読みにくいから、迷ったら買って食べるのが基本だ。

客室乗務員は、特急券の確認、停車駅の案内放送なども行うから、ワゴンが来るまで時間がかかる。

 500円の軽食・赤鶏俵を買う。午後の紅茶も一緒だ。

 「くまがわ」では、研修中の販売員の後で、先輩が見守っていたが、研修中とは感じないほどの対応だ。JR九州は、凄腕の人が多いから、研修の水準が高いのかもしれない。



【3】田園シンフォニー・・・「とろとろ生プリン」350円、「豆乳マフィン200円」、「味噌饅頭120円」「天然水」180円。

 人吉からの「くま川鉄道」では、昨年2014年3月から観光列車「田園シンフォニー」が走り始めた。列車の内装や、おもてなしに満足したから、再び乗車した。

 車両は新しい水戸岡車両。観光色の強い綺麗な車両だ。

 この列車には、車内販売がある。上の写真の左から、とろとろ生プリン350円、豆乳マフィン200円、味噌饅頭120円。

 これで十分かと思ったが、饅頭・マフィンを食べて水分補給できなかったら苦しくなりそうだ。そこで、地元の天然水180円も買う。

 人吉11:11発の田園シンフォニーは、12:18に湯前に着く。私はそのまま人吉まで折り返す。


【4】田園カフェ&スイーツ・・・予約制2000円、「スパークロゼ」350円

 くま川鉄道をもう1往復した。乗車券に加えて2000円で、スイーツが楽しめる列車だ。

 列車に乗りながら、美味しいケーキとコーヒーが楽しめるわけだ。2000円でこれなら高くない。

 コーヒーは何杯でもおかわりできるが、車内販売を利用したくなった。アルコールゼロの「スパークロゼ」350円を別途注文した。

 詳しくは、後日にまとめる。


【5】九州横断特急・・・「幕の内弁当」630円、「ビール」280円

 ケーキを食べて気持ちの上では大満足だった。ただ、よく考えればボリュームは少ないから、空腹になってきた。積んである弁当は、一昨日食べた幕の内だけで、迷った。でも客室乗務員が頑張っているのを見ると、買いたくなった。

 


【6】みずほ・・・「りんごジュース」140円

 アラウンド九州切符は、みずほの指定席は乗れないが、みずほ自由席なら乗れる。熊本から博多の間でワゴンが来たから、りんごジュースを買う。


【7】ソニック・・・「香草物語」930円、「お茶」140円

 この日は、23:15に小倉駅前から発車する夜行バスで九州を離れる。みずほで博多に19:17に着いたから、あと約4時間ある。そこで、ソニックで時間をつぶしながら車内販売の利用を目指すことにした。

 車内販売が来やすい指定席に、博多から乗った。笑顔で丁寧な販売員だったこともあり、弁当を食べることにした。

 香草物語930円だ。12種類の中身があるのは、さくら咲く弁当と同じだ。肉より野菜が多く、健康的だ。車外断食をして野菜不足だから、ちょうど良い弁当だ。


 高速バスで本州に入ったら水を飲もうと思っていたら、寝てしまった。午前4時過ぎのサービスエリアで休憩して、自動販売機の冷たいリアルゴールドを飲んだ。この時の、「車外断食が終わったんだ」という快感といったら良いのか、何とも言えない不思議な気持ちになった。


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 昨年の車外断食では、5日間で飲食に23170円使った。今年は、おれんじ食堂の運賃込みで10000円があり、飲食代がハッキリしない。集計しにくい。

 感想は、「結構カネ使ったな~、楽しかったから無駄じゃないけど」といったところか。寒い時期は、4時間水分補給しなくても大きな問題にはならないから、体にとっては無茶ではなかった。今回は、遅い時間帯でも弁当が買えて、止む無く「どら焼きと竹輪」をディナーにすることはなく、気持ちの上でも余裕ができた。

 同じことを夏にやったら、お笑い芸人の罰ゲームだ。かなり辛いはず。


 今回の3日間では、特に4つの列車で感激した。列車そのものが感動的だったのが「おれんじ食堂」「くま川鉄道・カフェ&スイーツ」だ。そして客室乗務員のサービス精神に脱帽したのは「九州横断特急」と「かもめ」だ。

 もちろん「指宿のたまて箱」も、乗って本当に良かったと感じたが、九州の観光列車はレベルが非常に高いから、目立たないのだ。99点や100点満点が多数いるテストで、95点だとトップになれないのと似ている。

 3月14日のダイヤ改正でも、レベルが落ちないことを願う。


 次回からは、各列車の乗車記に移ります。