かもめ、ソニックで車内販売廃止 | 車内販売でございます。

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 非常に残念な発表があった。

 JR九州の「かもめ」「ソニック」で行われてきた車内販売が、廃止される。
 朝日新聞デジタルで報道されたが、JR九州のホームページでも1月29日に正式発表された。 「かもめ」「ソニック」の車内販売は、近々廃止されるのではと言われていたが、とうとう廃止になってしまう。
 今度の3月14日のダイヤ改正を機に、博多~長崎間の「かもめ」、博多~大分間の「ソニック」のワゴン販売が、廃止されることになったのだ。

 公式発表は、こちら 。(PDFファイル)


 昨年9月に「にちりん」「きりしま」で車内販売が廃止されたのに続く、残念な発表だ。車内販売が大好きな者にとっては、『車内販売の聖地・九州』での大幅な削減は、非常に寂しい。



 JR九州の車内販売廃止については、昨年9月4日のブログにも書いた。
 昨年2014年の夏の時点で、JR九州で車内販売を実施している列車は211本あった。

これが、どうなるかというと、、
★「昨年9月で廃止」・・・20本
にちりん、きりしま等、宮崎県内の日豊線で、車内販売が廃止された。この時は、「車内販売を削減する方針」と報道されたが、中身がしばらくの間は不明だった。この時は約1割の20本だけで済んだが、「かもめ」と「ソニック」も危なそうという雰囲気が感じられた。
★「今年3月で廃止」・・・90本
今回、かもめ40本、にちりん50本で、車内販売が廃止されることになった。この2つの特急は、7両編成が多く乗客も多いのだが、車内販売が消滅してしまう。これで、JR九州でも、車内販売があるのは、観光列車と新幹線だけになってしまった。3月14日のダイヤ改正からは、1年前と比べて車内販売は半減となってしまう。
★「当面は存続」101本
ゆふいんの森、A列車で行こうなどの観光列車41本では、車内販売は存続する。さくら、みずほ九州新幹線60本の車内販売も、少なくとも当面は存続する。


 
 車内販売は経費がかかるのは理解しているし、売上が減少しているのも承知している。経営的なことの詳しくは、よく分からないが、JR九州は株式の上場を控えていて、収支を改善する必要に迫られているとも聞く。
 ただ、半年の短期間の間に、新幹線も含めて211本のうち110本の車内販売を中止するのは、いかにも性急すぎる。

 JR九州の客室乗務員は、本当に丁寧な接客で頑張っていると思う。観光特急に限らず、かもめなどの在来線特急の車内販売員の方々も、笑顔を絶やさず、細やかな気配りをしてくれて、何度感激したことか。それなのに、大規模な『配置転換』というのは、辛い。
 観光客も多い「かもめ」なら、博多~長崎間・約2時間のうち、鳥栖~肥前鹿島間の約40分だけでも、車内販売を残せないものだろうか。


 「かもめ」「ソニック」の車内販売は、残る1か月半だ。最後の利用をするために、2月6日ごろに、九州に出かけることにした。