北斗・スーパー北斗【JR北海道】 | 車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 函館と札幌を結ぶJR北海道の特急が、「北斗」と「スーパー北斗」だ。

 今年2014年には、5月に3回、11月に2回、車内販売を利用した。この間の乗車と車内販売の利用をまとめてみた。



【「北斗」使用車両】

 下の写真の「北斗」は、やや古い183系。


 背もたれは低めだが、リクライニングも十分、テーブルも出てくる。

 11月に札幌行きに乗った時には、運転席ヨコの先頭自由席が空いていた。昼間だったら、前面展望がきいて天国だろう。


【「スーパー北斗」使用車両】

 次は「スーパー北斗」だ。鉄道マニアでなければ、車両をパッと見ただけだと「スーパーおおぞら」「スーパー宗谷」と区別しにくい。

 普通車の座席はこんな感じ。比較的新しく見える。

 ただ私が11月に乗った時には、運が悪かった。座席がガタガタだった。後ろの客がテーブルを出すだけで座席が大きく揺れ、隣の人が姿勢を変えてカバンの中身をいじっただけで座席が左右に揺れた。

 「スーパー北斗」のグリーン車は、さすがに豪華だ。3列座席で非常にゆったりしている。


【所要時間】

 スーパー北斗が登場したころは、2時間59分で在来線最速の表定速度で走る列車があった。途中停車駅は、何と東室蘭だけで、苫小牧や南千歳も通過という列車があった。

  現在は「スーパー北斗」は3時間30分ほど、「北斗」は3時間45分前後で走っている。「スーパー北斗」と「北斗」の差は、あまりなくなっている。

 事故が起こったこともあり、現在は遅くなっている。しかし、単線区間で待ち合わせもある中で、平均時速約88kmというのは、凄いと思う。


【列車の編成】

 「スーパー北斗」は7両編成、「北斗」は5両編成だ。多客期には、臨機応変に増結するのがJR北海道だが、通常はスーパー北斗の方が2両長い。

 共に、グリーン車は1両、自由席は2両となっている。

 普通車指定席は、「スーパー北斗」4両に対して、「北斗」が2両だから、「北斗」の方が指定席が満席になりやすい面がある。


【弁当】

 JR北海道の特急で売られている弁当は、HPや列車内のパンフレットで明示されている。これは分かりやすくて、ありがたい。

http://www.jrhokkaido.co.jp/network/syahan/05.html

 「北斗」「スーパー北斗」の代表的な弁当をいくつか紹介する。

≪1≫もりそば650円

 長万部で積み込む予約制の弁当だ。長万部到着1時間くらい前までに、客室乗務員に予約すると、列車の到着に合わせて、ゆでたてが積み込まれる。
 上りは「スーパー北斗8・10号」、下りは「スーパー北斗7号北斗5号」限定で、水曜日は休みとなっている。

 私は11月に「スーパー北斗10号」で予約して、長万部到着して5分で届けてもらった。数時間たっても食べられるように、水分が少なめで、ほぐれにくいが、美味かった。


≪2≫山海いろごはん880円

 函館発限定の弁当。ボリュームはやや少ないが、大きなホタテに、イクラ醤油漬け、タケノコなど数多く載っている。酒のつまみにも適している。

≪3≫大沼だんご420円

 弁当というより、お土産のような存在だが、「大沼だんご」も名物だ。みたらし団子、あんこ団子の2種類が、らっきょうの大きさで売られている。串にさされてないから、入っている楊枝で食べる。 

 積まれているのは、上り「スーパー北斗10・14号/北斗12・16号」、下り「スーパー北斗3・7・11号/北斗5・9号」だ。

 車内では少し食べて、ホテルに戻ってから残りを食べようと思っていたが、美味くて全部車内で食べてしまった。

 この他、長万部積み込みの「かにめし」1080円、大沼公園積み込みの「大沼牛 牛めし」1080円も美味そうだ。ただし、食べていないので、味は分からない。

【ワゴン販売・単品販売】

 JR北海道の車内販売は、ワゴン販売が基本だ。次の写真は、5月に乗ったスーパー北斗のワゴンだ。ぎっしりと品物が詰まっている。


 ワゴン販売の他に、主に2人乗務の列車ではカゴに乗せた販売も行う時がある。いつも必ずかは不明だが、私が乗った時には、「スーパー北斗」の他に、「スーパーおおぞら」では行われていた。

 写真はカップアイス、ヨーグルトを保冷剤と共にカゴに乗せて巡回する様子。


【車内販売の特色】

 JR北海道の車内販売の特色は、「のんびり」「ていねい」の2点だろう。

 「のんびり」というのは、車内販売は、1時間に1回くらいしか来ない点だ。グリーン車の客向けのサービスも併せて行うため、札幌を発車して1時間くらいしないとワゴンが回ってこない。

 短距離の利用は少ないし、そういう人は車内販売を利用しないから、1時間に1回ても問題ないようだ。

 11月には札幌・函館間を自由席で往復したが、巡回の回数は大きく違った。往きはワゴン1往復、乳製品のカゴ1往復だったのに、帰りはワゴン4往復、乳製品のカゴ1往復だった。帰りの札幌行き「北斗」は、最後は苫小牧発車後に回ってきた。5両と短く、何度も回れる余裕があったからだろうか。

 「ていねい」というのは、笑顔で親身な販売員が目立つ点だ。のんびりしているが、温かい接客をする客室乗務員が多い。「塩対応」をした客室乗務員は、JR北海道では見たことがない。

 好感が持てる客室乗務員が多いだけに、北海道新幹線開業の改変のドサクサがあっても、車内販売がずっと継続されることを願う。


※「北斗」「スーパー北斗」では、本州の接続がない上下4本で、車内販売が廃止されました。詳しくは↓

http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12025141560.html