「アルプスエキスプレス」富山地方鉄道 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 以前から乗って車内販売を利用したいと思っていたのが、「アルプスエキスプレス」だ。宇奈月温泉や立山へ行く観光客向けに運転される富山地方鉄道の特急だ。



 西武鉄道のレッドアローとして活躍していた車両を、富山地方鉄道が水戸岡車両としてリニューアルした。


 土曜休日は3両編成だが、平日は真ん中の2両目が連結されない2両編成で運転される。

 私が乗ったのは9月の日曜日だから、3両編成だ。土曜休日に連結される車内販売も行われる特別な車両だ。

 電鉄富山から、宇奈月温泉行の特急に乗ることにした。

 改札で2号車の指定券はどこで買えばよいか尋ねたところ、「どの号車でも必要な特急券は、ここで買ってください。2号車の指定券は車内で買ってください」と言われた。
 

 2号車は、独特のデザインの水戸岡車両だ。リクライニングはしないが、ゆったりと座れて、テーブルもある。外の景色がよく観られるから、観光特急としては、よく考えられているなと感じた。


水戸岡車両らしく、こういう丸いテーブル席もある。地元のゆるキャラのぬいぐるみが、すでに座っている。


 220円の座席指定料金を払って2号車に乗ったのは、私を含めて6人だけ。その理由の一つは、払わなくても1号車3号車に余裕で座れて、座席も結構良いからだ。

 普通車には、子供用の展望席も3席ある。大人が座るには、どう見ても小さすぎる。






 さて、車内販売だが、2号車のカウンターで実施している。

平日は2号車が連結されないから、車内販売も行われない。更に、今年なら5月の連休が終わったら、7月下旬まで車内販売を休止するなど、土曜休日でも行われないこともある。

 指定券を販売したアテンダントさんは、非常に親切だ。記念日の配布、観光案内もしてくれた。個々の客と「観光でしたら、今日は天気が悪く、雲が出ていてますね~」などと丁寧に話をしてくれた。


 実は、富山地方鉄道のアテンダントブログは、二十歳前後の若い社員が自由に書いている文体で、もっとキャピキャビしているかと想像してしまったが、新幹線のグリーン車でも十分通じる落ち着いた案内で、素晴らしかった。


 できることなら弁当を食べたかった。未知の弁当があったら、この機会に食べたいと思っていた。

 カウンターには、「包み鱒のすし」が2個、「わくわく弁当」が1個あった。私は1種類の魚の寿司は変化がなくて苦手だから、850円の「わくわく弁当」を買うことにした。
 次の写真のような中身だ。エビ天の寿司3個、鮭の寿司3個、そしてなぜか鯛焼きも入っている。美味しいし、変化があり、これは良い。

 地ビール「宇奈月ビール」450円も購入。やはり遠くまで来たなら、地ビールの方が、気分が出る。

 カウンターをよく見たら、ホットコーヒーの設備がある。これは珍しくはないが、驚くことに何と200円!! 車内販売のコーヒーでは、一番安い。
 そこで300円のコーヒーセットを頼んだ。セットで何がついているのか尋ねたら、何種類かの菓子パンとのこと。私は珍しいメロンクリームが挟まっているパンにした。車内でホットコーヒーをいれるので、少し時間がかかることもある。

 200円だからといって、他の車内販売と比べて味が落ちることはなく、気分的に満足できた。

 なお、特急の車内販売は、1号車3号車の乗客も利用できる。


 私は、電鉄富山から東三日市まで乗車した。降りる時は、アテンダントさんは、丁寧に見送りの挨拶をしてくれて、感激した。水戸岡車両というハードに加えて、接客というソフト面が立派なのに感激したわけだ。

 実はこのアテンダントさん、私がいつも利用している駅で難しい切符をパッと発行してくれる凄腕お姉さんとソックリで、なおさら感激したというのもあるが。

 

 帰りは、車内販売こそないが、元京阪の2階建て車両「ダブルデッカーエキスプレス」に乗った。真ん中の2階建て部分は、更に追加料金がかかる。

 1階は、3列座席だ。あれ?京阪で現役で走っていた時は、4列だったと記憶しているから、改造したのかな?


 今まで「大手私鉄」で車内販売をしている会社は、一通り利用した。中規模の私鉄の範囲は正確には把握してないが、これで一通り制覇したと思う。残るは、攻略しにくい小規模の私鉄になる。