函館と札幌を結ぶ「特急北斗」は、現在車両が不足している。スーパー北斗車両だけでは乗客を運びきれないため、リゾート特急に使用する車両も使用して、輸送力確保をしている。
たった3両の「ニセコエクスプレス」車両に加えて、5両編成の「ノースレインボーエクスプレス」車両も使われた。
私は今年5月5日に、「ノースレインボーエクスプレス」車両を使用した「特急北斗88号」に乗車した。この時の様子をまとめることにする。
苫小牧から、函館行「特急北斗88号」に乗車した。ノースレインボーエクスプレスの車両だ。
連休中に途中駅から乗車するのは、立ちっぱなしの危険がある。しかし、指定券券売機で指定席の空き状況を見ると、前日でも7割くらいしか埋まっていない。「コロブラ北海道乗り放題切符」なので、自由席は追加料金は不要だが、指定席だと特急料金が丸ごとかかる。迷ったが、運よく空きがあった先頭の展望席の指定を取ることにした。
指定席特急料金は2680円とやや高かったが、よく見えて楽しかった。たとえば、複線区間でスーパー北斗とすれ違うと、こんな感じで見える。
一番気分が良かったのは、直線の―区間の遠くから、少しずつニセコ車両の北斗が近づいてきた時だ。列車かな?そうだ列車だ。貨物ではなさそうだけど、何だろう?見慣れない車両だな。あっ、あれだ!
車内販売は、5両編成の真ん中の3両目の売店で行っている。この3両目は、1階が売店とラウンジ、2階が指定席となっている。ただ、ノースレインボー車両は全車両が高い位置に座席があるので、3号車は天井が低いさほど良くない席とも言える。
売店は写真のように幅1mほど。ただし、ビュッフェと呼ばれることもあり、簡単な調理もできる設備もある。冷蔵庫も電子レンジもついている。
販売品一覧を写真に撮ったものがこれ。弁当・飲み物・お菓子・おつまみ・クッズが揃っているが、ワゴン販売と同じくらいの品ぞろえだ。飲み物の種類は、むしろ少ないかもしれない。
私が買ったのは、「春らんまん弁当」880円と缶ビール270円。先頭の展望席で食べるのは最高だ。
売店の横のラウンジの写真はこちら↓。八雲付近で売店にアイスを買いに行ったら、ラウンジに座っているのが2人だけだった。座っていない部分をパチり。
本当は二階建て部分の座席も撮りたかったが、ほぼ満席の状態だから、カメラを向けるのは自粛した。
2回目の売店の利用は、アイスクリーム280円。
森駅まで乗り、その後「SL函館大沼号」に乗り換えたが、ノースレインボー車両は、久々に「乗って楽しかった」と感じた車両だった。
ノースレインボー車両は、座席が高く見晴らしが良いという長所がある。座席はリクライニングとテーブルがあり、他の特急と同等かそれ以上と言える。通路が他の特急より狭い感じがして通りにくいという難はあるが。