スーパーおおぞら【JR北海道】 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 JR北海道の特急で、本数が多く、新型車両を導入するなど力を入れている区間のひとつが、スーパーおおぞらが走る札幌~釧路間である。
 2014年の5月の連休に、往復で乗車した。
 札幌発7:02のスーパーおおぞら1号は、6両編成。札幌駅に十数分前に入線した。

 車両はリクライニングシート。自由席だけチケットホルダーなしの車両の時があるが、両方リクライニングしてテーブルもあり、特別に指定席と差があるわけではない。

 走る線路は大部分が単線だが、直線区間が多く、スピードが出る。348.5kmを3時間59分で走るのだ、平均時速は87kmだ。秋田新幹線の盛岡~秋田間より速いくらいだ。
 南千歳から乗車する客も多いのだが、何せ飛行機の到着がほとんどない朝7時台だ。南千歳からほとんど乗らずに、空いたまま走り続ける。
 車内販売は、ほぼ1時間おきに回ってきた。品物を満載したワゴンが来たが、利用者は少数だ。

 さほど儲かっていないと思うが、スーパーおおぞらに車内販売は必要だ。乗車時間が4時間と長い、そして駅の売店や駅前の商店で弁当や飲み物を買いにくいトマム、追分、白糠などの駅があるからだ。
 私は、往復で5回、車内販売を利用した。
 1回目は、札幌を出発してほぼ1時間後の8:10。「知床とりめし」900円を購入した。油っぽくなくて、朝に食べるのにちょうど良い弁当だと感じた。

 2回目は、アイスクリームだ。弁当を食べ終わったころ、車内販売もするもう一人の客室乗務員が、カゴをさげてやってきた。アイスクリームや、ヨーグルトを売っていた。まだ朝の8時代なのだが、アイスクリームが食べたくなった。

 それで、買ったのが「黒千石アイス」320円。黒大豆を使ったアイスだ。雄大な北海道の景色観ながら、朝からアイス食べてノンビリするなんて、何て贅沢なんだろうか。

 3回目は、ホットコーヒーだ。帯広に着く前の9:10ごろだった。弁当を買った時に、「コーヒーは後で頼みます」と伝えたから、当然買うことにした。座席に備え付けてあるメニューを見て「クリームチーズパン」も美味しそうだったので、セットを頼んで430円払った。クリームチーズパンは、癖がなく、飽きない味だ。


 帰りの札幌行スーパーおおぞら8号でも、車内販売を利用した。 コーラは、Suicaで購入した。JR北海道では、ICカードで買った時だけレシートをもらえる。
 釧路を発車した直後は、グリーン車の乗客へのサービスなどで、すぐはワゴンが回っては来ない。まあ、短距離だけの利用キャンは少なく、そういう客は車内販売を利用しないから、ゆっくりでも仕方はないと言える。
 4回目の利用は、コーラ150円だ。帰りの列車も、往きの客室乗務員だった。何度も利用して、ワゴンの写真を撮ったマニアだから、目立ったようで、呼び止めて「コーラください」と言ったら、「これだけでよろしいですか」と、言われた。もっと派手に買うのかと思って拍子抜けしたようだ。


 最後5回目の利用は、またアイスクリームだ。シンプルな味の十勝アイスクリームを味わった。実に美味しい。

 往復で約8時間、のんびりと特急に乗った。車内販売の客室乗務員の2人は、往復とも同じ人だったが、何度も回ってきて5回も買った。すると何かお互いに親近感を感じてきた。こんなことは滅多にない。
 スーパーおおぞらに限らず、JR北海道の車内販売には特徴がある。
(1)車内販売を行う客室乗務員は、グリーン車の乗客に対するサービスも合わせて行うことになっている。無料で飲み物を出す、列車によっては「雑誌」や「ひざかけ」のサービスもする。このため、グリーン車の横の準備室に普段待機している。車内販売を利用するなら、グリーン車またはグリーン車の近くの指定席が有利となる。
(2)車内販売で扱うものが、明確になっている。「スーパーおおぞら」の弁当なら、札幌発は「知床とりめし900円」と「北海道旅弁当(幕の内)1000円」を積み込み、釧路発なら「くしろ華寿司880円」「さばのほっかぶりずし いわしのほっかぶりずし1130円」「幕の内弁当1050円」を積み込むと決まっている。オホーツクなら遠軽駅で「かにめし1000円」を積み込むと明確になっている。これは利用しやすい。
(3)全体的に客室乗務員は、のんびりしている。「売上目標××円!」などという数値達成のために努力するというような印象は全く感じない。客がワゴンの品物が気になって、買わなくても気軽に「これ何ですか?」と聞ける雰囲気がある。
 2015年4月から、早朝深夜の「おおぞら」では車内販売が終了しました。詳しくは、こちら↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12025141560.html