東北新幹線のグランクラスに、今まで6回乗った。料金が安くはないので、頻繁に乗れるわけではないが、充実したサービスで、満足している。
安くない料金を払うのだから、「元をとる」ために、6杯7杯も飲み物をおかわりする人もいると聞く。(私は見たことがないが)
私は、格好良く乗りたいので、1列車2杯までにしている。
その代わり、「元をとる」ために、別のことをしたことがある。仙台でのグランクラス乗り継ぎである。
もし新青森13:42発のグランクラス連結の「はやて36号」に乗ると、東京に17:08に到着する。乗車時間は3時間26分だ。
ところが仙台から、ほぼ各駅停車の「やまびこ216号」に乗り換えると、長時間乗ることができる。今回は小山で降りて、そこから普通列車グリーン車利用したが、これでもグランクラスにより長い時間乗れて、少し安い。更にマニアにとって大切なのが、凄腕アテンダントさんがいないか、知る機会が増える。
そこで昨年の7月に、こんな変則的な乗車をした。その時のこと。
グランクラスに乗車するために、新青森駅で新幹線の入線を待っていると、アテンダントさん御一行がワゴンを押しながらやってきた。グリーン車やグランクラス担当の人や、普通車の車内販売をする人など4~5人だ。
その中に、テキパキと全体に指示を出す’格上’のアテンダントさんがいた。凄そうだなと思っていると、あれ?どこかで見たことがある人と気づいた。
以前、首都圏の普通列車グリーン車に乗務していた顔見知りのアテンダントさんだ。グランクラスに移籍した人が2人いるが、その中の1人が今ここにいる。当時も頑張っている仕事っぷりに対して、私が何度も「凄いですね。」と応援していた人だ。
2年以上会っていなかったが、思い切って話しかけた。「○○さん、××線ではお世話になりました。よく車内販売を利用していたマニアです」
アテンダントさんも覚えていてくれて、話に応えてくれた。これはうれしい!感激しながらグランクラスに乗った。
グランクラス担当は別のアテンダントさんだったが、非常に丁寧で、感激した。他の客より、更に丁寧に扱ってもらったように感じた。
「あの先輩アテンダントの顔見知りだから、特に丁寧に接しよう」と自主的に思われたような気がするが、もしかしたら「あの客はマニアックで、細かい技もよく見ているから慎重にしなさい」と指示されて要注意人物(?)扱いされたのかもしれない。
私が仙台で降りる時には、顔見知りのアテンダントさんは、グランクラス担当でないにもかかわらず、わざわざ自ら挨拶に来てくれた。いい気分で帰途につけたのだった。