普段利用していない列車で車内販売を利用する機会が、この3週間ほどすごく多かった。
いつも利用している普通列車グリーン車なら、「コーラはあるがスポーツドリンクは無い」というように、何が売られているか知っている。しかし、各地の特急の車内販売では、何が売られているかよく分からない。
特に弁当は、品切れすることも多く、更に大抵はワゴンに重なって置いてあるため、常連客であっても、何が買えるのか分かりにくいのである。
そこで、車内販売員の方に「ソフトドリンクは何がありますか。」などと尋ねることになる。飲み物はワゴンの下の方で見にくく、場合によっては冷やすための氷の袋に隠れていて、半分以上見えないこともあるのだ。
腕の良さそうな販売員は、こんな時、ほぼ例外なく選択肢を示す。
「暖かいコーヒーの他、冷たいものでしたら日本茶、コーラ、スポーツドリンク、リンゴジュース・・・」と何があるかを勢いよく示すのである。
弁当なら「幕の内、鮭イクラ弁当、釜飯、サンドイッチがございます」と言って、実物を見せるのである。色々な具材の弁当でも「幕の内弁当」ではなく、フツウは別のネーミングなのだが、分かりやすさ優先で「幕の内」と言い切り、「幕の内ください」と言われてら「自然の素材を活かした南部田舎御膳でよろしいですか」と確認して売るのである。
↑東北新幹線で「幕の内」として売られていた「南部田舎御膳」。 肉ばかり続いた時期だったため、素朴な味は本当に美味しく感じた。
普通列車グリーン車なら、カゴに乗っている品物は限られていてチェックしやすい。しかし、飲み物は上から見たらビール・チューハイ・ハイボールは見分けにくい。食べ物は、ワッフル、ドーナツ、パンの3種類ともカゴにある時はほとんどない。
そこで「何か食べ物はありますか」と客から聞かれたら「ワッフルがございます。ドーナツ、つぶあんパンも取ってくることができます」とでも言って、選択肢を示してもらえば、凄腕アテンダントさんだと思える。