正宗展に行ってきた
正宗……、それは日本刀の代名詞。
相模伝を完成させたとされる天才刀工、正宗の作品は華やかな刃紋で知られています。
その美しさはまさに芸術。
ガチの刀剣ファン垂涎の名刀です。
織田信長や豊臣秀吉といった名だたる武将にも愛され、江戸時代には最高級の贈答品として将軍家へ献上されました。
「名刀正宗と相模伝」by 徳川美術館
展覧会の場所は愛知審神者の聖地である、徳川美術館。
名古屋市東区にある、尾張藩の「大名道具」を集めた美術館です。
敷地は、2代藩主である徳川光友の隠居所跡。
隣は日本庭園と高級レストランがある徳川園です。
一度でいいから、ゆったり庭を見ながら、高級ランチ食べてみた~い
家康の形見分けの品である駿府御分物を中心に、歴代の藩主が集めに集めたお宝は、有名な「国宝 源氏物語絵巻」を筆頭に、国宝9件重文59件。
国宝9件のうち、刀は7件もあります。
なにしろ刀だけで500振!
その他の刀剣を加えれば、1000を超えるという圧巻の収蔵数。
今回の展示品はほぼ自前だそうで
冒頭にも書いてますけど、正宗やその弟子である貞宗の刀は、将軍家への贈答品になるような最高級の刀。
大名間の贈答や、主君への献上品、臣下への恩賞としてやり取りされることはあっても、金子で売り買いされることはなかったよう。
そのため、正宗の刀は『無代』(値がつけられない)と言われていました。
普通の大名家は、単独で展覧会ができる数を所蔵していないはず。
いやぁ、さすがは御三家筆頭ですね!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220606/22/syamusyamu7/15/0a/p/o0537079515129224762.png?caw=800)
神ライティングだった!
これほどまで地鉄がはっきり見える展覧会があったのか???
そう思うほど、とにかくライティングが神がかっていました。
「地鉄」というのは、材料の鋼のこと。
刃には「刃紋」が浮かぶように、地鉄にもさまざまな模様が浮き上がります。
代表的なのは以下の三つ。
○板目肌 タケノコみたい
○杢目肌 年輪っぽい
○柾目肌 直線的な木目
地鉄の模様は見えにくいことが多いのですが、今回はほぼ見えました。
刀剣の展示会によく行っている人はこの凄さがわかると思います。
正宗は沸で作られる躍動的な刃紋が特徴なので、その妙を存分に楽しめるように、刃紋や地鉄の様子がはっきり観られるように調整されているのでしょう。
本当に素晴らしかった!
こちらの学芸員さんが推してらっしゃったのが、「鎌倉一文字」と呼ばれた助真の刀。
刃紋がめちゃめちゃ豪華で、まるで花の房のようで綺麗でした。
刀剣乱舞の刀は、物吉くんと五月雨くんが展示されています。
ロマンティックSAGAMI
併設の喫茶室でとうらぶコラボメニューをやっていました。
![ニヤニヤ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/037.png)