美容衿に半衿をつける
6月からは本格的に単衣の季節
半衿を夏仕様に替えました。
私は長襦袢ではなくて、装道の「美容ランジェリー」を愛用しています。
一般的に「嘘つき長襦袢」と呼ばれるもので、着脱式の美容衿と付け袖をつけて長襦袢として使います。
何がいいかというと、衿が抜きやすいのとポリエステル製なのでざぶざぶ洗えること。
身ごろは綿の晒なので、通年着ようと思えば着られます。
そのうち夏用も購入したいなあ
ただ取り扱いしているところが少ないのがたまに傷。
公式通販もなぜか、在庫切ればかり……。
美容衿に半衿をつける手順
美容衿の形に半衿を作ってから、縫い付けるだけです。
①美容衿の幅に合わせて、半衿を折り、縫い留める。
②紐や衿合わせ紐の邪魔にならない位置で、半衿の衿先を折って縫い留める。
※アイロンで折り線つけるとやりやすい。
※表生地に出る縫い目は目立たぬように。
※しつけみたいな感じなので、後ろはめっちゃざっくりでよし。
③衿山に半衿の中央を合わせて、縫いつける。
※これも表の縫い目は目立たぬように。
洗濯の時に取れない程度にざっくりで。
美容衿を広げたところ。
写真の絽の半衿が上下左右逆になってたよ……ギャー
とにかくまず、半衿の形を作ってしまう。
アイロンで折り線つけると楽です。
美容衿に縫い付ける時にもう一回縫うので、形を作る時はしつけのつもりで超ざっくり縫いでいいです。
ただし、表に出る目だけは目立たぬように!
美容衿と半衿はポリエステル。
糸はポリでいいと思います。
ただポリ糸は滑ってすぐ針目からしゅるんと抜けちゃう
扱いやすいので、私は絹糸で縫っています。
衿先部分
衿先には紐が二種類ついています。
この紐ズの邪魔にならぬよう、少し上に縫い付けます。
美容衿に縫い付ける時は、まず衿山を半衿の中央に合わせること。
中心がずれないように、衿山から衿先に向かって、左右二回に分けて縫っていきます。
衿先の接写
紐ギリギリだった~~~
でも大丈夫!
ギリギリでもなんとかなる!
衿合わせ紐から一センチくらい開けている方が使いやすいです。
衿先部分までは縫わなくても可です。
私は縫ってません。
美容衿の裏側
不揃いでごめん……
不器用なのです……。
衿山の部分はもう少し細かめ(3~4ミリ)
あとは結構ざっくりです。(1センチくらい?)
一つの美容衿を使い回すので、解きやすいようにしています。
美容衿はある程度の固さはありますが、三河衿芯に比べたら全然縫いやすいです。
完成図!!
こういう刺繍衿の場合。
刺繍の位置を、縫う前に調整するといいです。
私は動かないように衿山だけ少し縫ってから、まち針で衿先部分を止めて、鏡で見て位置合わせします。
赤い線は実際着る時に折れる部分です。
このラインに刺繍が近接するように半襟に縫い付けます。
ちなみにこの位置だと、一番下の紫の蝶は出しにくい。
もう少し、左に寄せるように調整して縫います。
美容衿は形を作ってから縫い付けるだけ。
なので、めっちゃ楽~
もう襦袢には戻れない
半衿は、どちらもひめ吉さんのもの。
ひめ吉さんの刺繍衿、可愛いですよね。