清澤満之の言行録
先生曰く、世人はパン問題に苦しむという。されどパンの不足は我等に
苦痛を与うるものにあらず。パンを求る心こそ人を苦しむるなれ。ゆえに
パンあるもパンに苦しみ、パンなきもパンに苦しむなり。如来我に食わし
め給わば我れ世に生きん。如来我に死を命じ給うが為にパンを与え給わず
んば、喜んで如来の御国に行かんかな。 (暁烏 敏)
コロナ禍にあり、経済的に苦境に立つ人が増えている。お金がないとい
うことは勿論苦しい。生活が成り立たなくなる恐れや不安が心の中で湧き
上がってくる。今の状況は状況として受けいれなければならない。問題は
その湧き上がってくる思いに苦しんでいるという事である。
我の思いは思いでしかないと知るならば、思いを離れ今を見ることが出来る。
思いは煩悩でしかなく、煩悩に振り回されているのが私である。
