薬膳の薬味「山椒」
「驚き、桃の木、山椒の木」
「山椒は小粒でもピリリと辛い」
辛味・風味共に良く食を進め消化を助ける
この時期、若葉が旬を迎え、木の芽和えや焼き物、煮物、吸い物に添えられる。
果実は、実山椒といい、青い状態の物を、佃煮、ちりめん山椒に用いられる。
漢方芍薬堂では、醤油漬け山椒、塩漬け山椒として一年分を作り、様々な薬膳に用いる。
果皮は、秋に赤色になった外皮を陰干しして粉山椒として、鰻の蒲焼、焼き鳥、七味唐辛子の材料として用いられる。
生薬名「蜀椒」(しょくしょう)
生薬としては、朝倉山椒から派生したブドウ山椒を使用する。
朝倉は、兵庫県但馬地方の地名
山椒
薬味薬性:辛温 気剤
山椒は、芳香性辛味健胃薬として漢方薬「大建中湯」に配合される
山椒は、辛温の気剤ですが、温める力が強いことから、腹中を温めるといった
血剤としての働き、下痢を止め、湿を除くといった水剤としての働きもあり
気血水に渡り働くのが特徴
古方薬議
「味辛温、中を温め、気を下し、癥結を破り、胃を開き、腹中冷痛するを主る」