「日々塩梅」 漢方芍薬堂の薬膳 

「日々塩梅」 漢方芍薬堂の薬膳 

漢方芍薬堂は伝統の日本漢方一筋30有余年の漢方薬専門店です。その漢方芍薬堂が様々な漢方薬相談、漢方薬のご提供と共にお客様一人ひとりの体質に合った薬膳や食養生をご提案いたします。

漢方薬専門「漢方芍薬堂」 兵庫県赤穂郡上郡町

 

梅雨の薬膳粥

梅雨の湿邪を利水効果のある食材を使い

快適でだるさのない日常を

 

 

【材料】

ハトムギ  甘微寒  脾 胃 肺経

赤小豆   甘平   心 小腸経

米     甘平   脾 胃経

梅干し   酸鹹平  肝 脾 肺 大腸 腎経

カイワレ  辛平   脾 胃経

 

利尿、利水効果のあるハトムギ、小豆を用い、水滞をさばく。

特に脾胃は湿を嫌い、脾胃を補いながら水滞をさばく。

梅干しは三毒をさばき夏の薬膳には欠かせない。

 

塩は「海の精」を使うことで腎気を補い更に自然海塩のにがり成分の「苦味」が加わり

五味の調和が調った粥となる。

 

 

和薬膳にはなくてはならない山椒

 

奈良時代から食されてきて

私たちの脾胃を守ってくれる重要薬味

 

実山椒

山椒 辛温 気剤

 

神農本草経

「味辛温 邪気欬逆を主り 中を温め 骨節、皮膚、死肌、乾湿痺痛を逐い 気を下し

久しく服すれば頭白からず 身を軽くして年を増す」

 

■醤油漬け、塩漬けにして保存し一年を通じ和薬膳の薬味として活躍する

■漢薬名「蜀椒」

 

 植物の気

 

旬の野菜

自然の気と作る人の気が融合し

 

見事な個体となる

 

感謝!

 

 「酒は微酔にのみ、花は半開にみる」

 

花は満開前が美しく生命力を感じ

酒は、ほろ酔い程度が、一番楽しく健康にもよい

<養生訓/貝原益軒>

 

さて、漢方芍薬堂の芍薬の花が咲き始めました。

漢方芍薬堂では観賞用として芍薬を育てています。

芍薬の花

 

芍薬
神農本草経 「味苦平」

吉益東洞先生の「薬徴」では

「結実して拘攣するを治し旁ら腹痛、頭痛、身体不仁、疼痛、腹満、咳逆、下痢、腫膿を治すと。」あります。

 

日本漢方古方大家である荒木性次先生は、「結実とは凝りの事なり、拘攣とは、引かれ、引きつらるるをいうなり。」と説明されています。
 

 

土用の養生・食養生

 

年に4回ある土用、春の土用は立夏の前の18日日間

一年の中で一番寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすく

胃腸機能も低下しやすい時期

 

五行 土用

土用は五行論の五臓では脾にあたります。

脾は体の中央を治め、土の飲食物の精微である胃の気を他の臓腑に施す作用をなします。

太陰脾経は虚しやすく飲食の過不足、生活の不摂生や精神の動揺を受けやすく

「ストレスは胃に来る」と言われる所以です。

 

また、脾は、「五臓六腑の海」といわれ

脾胃は体の中央にあって水穀の気を五臓六腑に送り営衛して

筋肉、四肢を強くして元気を与えます。

これが土用に脾胃を養生する所以となります。

 

脾胃が元気でありば体全体が元気になり長生きすることができます。

土用に衰えやすい「脾胃」を補うには甘味の食材

甘味には米をはじめ甘平の食材が多く、相剋の鹹との二味のバランスが大切です。

胃が弱れば甘味の食材をとるとともに鹹味(自然海塩)で腎を補い

更に、肺・大腸を補う辛味を加えれれば怖いものなしとなります。

 

おばんざい薬膳

旬の野菜を使い、脾胃を補い消化を助け

気力体力を益すおばんざい薬膳

 

 

おばんざい薬膳

春キャベツの三年味噌だれ和え

 

【材料】

春キャベツ  甘寒 胃経に帰経

<みそだれ>

三年味噌   大1

ごま油    大1

酢      小1~2

砂糖     小1

すり胡麻   小1~2

ラー油    適量

 

牛肉と新玉ねぎの炒め物

【材料】

牛肉   甘温  脾胃経に帰経

新玉ねぎ 辛温  肺大腸経に帰経

ニンニク 辛温  肺胃大腸経に帰経

塩    鹹寒  胃腎大腸小腸経に帰経

胡椒   辛温  胃大腸経に帰経

※みそだれでいただく

※付け合わせにタケノコの煮物、チシャ、ミニトマトを加え五味の調和、栄養バランス

が調ったおばんざい薬膳となる

 

「三年味噌はもはや薬」といわれ、体を温め消化を促進しアンチエイジングに役立つとともに

鹹味がマイルドになりほのかな酸味と旨みが際立ち食を進める

 

 

春の伝統料理~若竹煮

排尿を促し、むくみを取り、デトックスする若竹煮

 

 

【材料】

タケノコ   苦寒

ワカメ    鹹平

干し椎茸   甘平

葉山椒    辛温

実山椒    鹹辛温(醤油漬け山椒)

 

若竹煮などのさわやかな苦味の料理は春を感じさせる日本伝統料理のひとつ

タケノコやウドなどの苦味の食材には陽の気や血液の高ぶりを

抑え熱を冷ます作用があります

ただし体を冷やす作用があるので食べ過ぎには要注意

 

苦味には体を温める辛温の食材を合わせて二味のバランスを調えるのが基本

五行論でいうと苦の相剋にあたる辛の辛味(香辛料・香味野菜)を合わせる

 

更に苦味を和らげるのが鹹味で苦鹹辛の三味はバランスの良い薬膳となります