マズル刑事クラシック！「モーリタニアン黒塗りの記録」みたいに、どう証言を引き出す？

今日もおなじみ、昔紹介した

映画の記事を編集ありで再録！
マズル刑事クラシックだ！」

「今日は2年くらい前のもの！

では、お楽しみください！」

「マズル刑事、

昨日、スタッフ君の店で借りた映画

恐ろしい実話だったっすね！」

「ああ、ジョディ・フォスター演じる、
人権弁護士のナンシーが、
キューバのグアンタナモ収容所で
長年投獄されてる、アフリカの

モーリタニア出身の
スラヒの弁護を引き受ける」

「９.１１のテロの容疑者っすね。
パイロットをスカウトした容疑っす」
でも、そもそも、なんでキューバに
アメリカの収容所があるんすか？」

「なんか、ややこしいけど
スペインに支配されてたキューバが、
19世紀末に独立運動を起こすんだけど
これを支援したアメリカが、土地を
永久借地してるんだって、

年間4000ドルくらいで」

「やすっ！50万円くらいっすか！」

「カストロ政権になってからは

お金は受け取らずに、キューバは

土地を返せって言ってるけど返さない。

で、ブッシュ大統領の時代に
テロ容疑者を収容するために作ったらしい」

「ああ～」

「キューバの法律も、アメリカの

国内法も適用されずに、軍法だけが

まかり通る治外法権のグレーな場所らしい」

「そうなんすね！
飛び地っすね。なんか変な感じっす！」

「で、話は戻るけど
投獄されてるスラヒは、

長年起訴も裁判も行われず
弁護士のナンシーは、不当な拘禁として
アメリカ合衆国を訴えるんだな」

「まあ、世間からは
テロ容疑者を擁護するのかって
避難を浴びるっすよね」

「で、同じ頃、政府から軍に対して
スラヒを処刑にしろって命令が下って、
ベネディクト・カンバーバッジ演じる
スチュアート中佐が起訴を

担当することになり、弁護側と、

起訴する側から調査が始まるよな」

「はいっす、まず弁護士のナンシーは、
これまでの経緯を詳しく手記にすることを
スラヒに勧めるっすね」

「並行して政府に対しては、

スラヒの供述調書の開示請求を

繰り返し要求するよな」

「でも、届いた供述調書は
真っ黒に塗りつぶされてるっす」

「それで、いろんなツテを頼って
供述調書をやっと手に入れると、
そこには、ありとあらゆる手で供述を
引き出そうとする過酷な尋問の

実態が書かれていた」

「言っちゃうんすね。ネタバレっすけど、
でも、強要した証言には証拠能力が
ないっすからね」

「裁判の結果が出てからも
一山あるしなあ」

「これが実話っていう、怖さっすよね」

「とにかく、テロの犯人として
誰かを捌くことだけが考えられて、
法律や人権が蔑ろにされる怖さだよなあ。
実際のスラヒさんが、それでも
アメリカを許すって言ってるよな」

「アラビア語では「許す」と「自由」は