雨の日には読書 珈琲にはChet Bakerを -4ページ目
智積院は、七条通の東のつき辺りを少し南に行くとある。

目の前はバスを始め車の行き交う東大路だ。



しかし、敷地を中へ進むと不思議と喧騒は遠ざかり、

葉擦れの音や、鳥の声にほっとする。



「利休好みの庭」といわれる庭園を眺めながら畳に腰を下ろす。

雑踏を歩いてきた足の疲れも忘れるほど気持ちがよかった。


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急ぐ旅ではないのだから、

行こうとした道、

遠回りしても、

予定通りいかなくても、

そんなに気を病む必要はない。


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旅の事、だろうか。

いや、きっといろいろなこと。

京都で住んでいた時、

職場で一緒に働いていた同年代の女性が、

京都で一番好きな場所は智積院だと言っていた。



一度訪れたことはあるのだけれど、

時間がなく、すすめてくれた庭園には入れなかった。



なので今回、時間があればぜひ再訪したいと思っていた場所。



「時間があれば」と書いたのは、

ランチの後で行きたい所があったから。


それは京都国立博物館。

高山寺に伝わる絵巻・鳥獣戯画の展示が行われていたのです。


学生のころに歴史便覧で見て以来、いつか本物を見たいと思っていた憧れの絵巻。

これは是非観たい!



で、結論から申しますと、観られませんでした…

いや、観ませんでした…

もうね、入る事すら断念しました。



なぜなら、

平日の昼間に入館まで70分、絵巻に到着するまでさらに50分の待ち時間とのこと。





確かに博物館の前庭には人人人の行列。

天気の良い11月、歩くと少し汗ばむような日だったので、

海外からの観光客御一同様は半そででコーラをあおりながら並んでおられた。



これは、無理だ。

やっぱり鳥獣戯画はみんなの憧れなのだなといっそ清々しく諦め、

取りあえずミュージアムショップへ。

せっかくなので鳥獣戯画の懐紙を購入した。



そうだそれなら、智積院でゆっくり過ごそう。

そう思って向かった智積院の庭は本当に素晴らしかったのです。次回。
さて、お昼ごはんです。


今回は、三条にあるスマート珈琲さんへ行こうと思い、

またしばしバスに揺られる。



この日は金曜日、

平日とはいえ、行楽シーズンの週末なので、

できるだけ街中をバスに乗るのは避けようと思う。


並んでいるかなと覚悟をしながらお店を覗くと、

3~4組の先客が。

迷わず並ぶ。



スマート珈琲、

1階の喫茶室で珈琲を飲んだことはあるけれど、

ランチをいただける2階席は初めて。



時間が流れたことがしっかりと染み込んだ店、

というのが京都の町にはたくさんあるように思う。

流れたというよりも、積み重ねられたというのかな。


“古くなったら新しく”することが、

必ずしもよいことではないと知っているのだろうな。



選んだメニューはオムハヤシライス。

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と、もちろん食後の珈琲。


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日常の生活を送っていない別の町に紛れ込んで過ごす時間というのは格別だ。

必ず少しばかりはくっついている“心細さ”が隠し味のような気がする。

京都へ行った。



ここ最近、毎年秋になると京都へ行っていたが、

昨年は行く事が出来なかったので、

二年ぶりの古都の街だ。





まずは下鴨神社を参拝。



お守りを納めて、御礼をする。

よく守っていただいた。





私には、小さな頃にだけよく見ていた夢がある。



澄んだ小川を渡って、森へ遊びに行くという夢だった。



私はその場所が本当に好きで、

出来れば毎日行きたかった。



その森はとても深く、けれど明るくて安心な場所なのだ。



ある日いつもと違い、

森へ渡る小川のこちら側で、その森を見ている夢を見た。



その日以来、森へは行けていない。



大きくなった私は、

森がなくても大丈夫になったのだなと後から思ったものだ。





糺の森を歩いていて、ああそうかと突然思った。

"思い出した"と言うべきか。





守って下さるわけだ。





森から巣立って行った頼りない幼子が、

困り果てて戻ってきたのだから。





これは全くの私の勝手な幻想だろう。



もちろん、この社の正式な由来には何にも関係していない。





けれど、多幸感を持って私は確信していたのだ。



確信して、まるで背中を押されるように、

森を後にした。


少し前に本屋で見かけたAERAの特集、

「40歳は、惑う。」

糸井重里さんと宮沢りえさんの対談。

これは読みたいと思った。

思っていた矢先、

ほぼ日刊糸井新聞のホームページで連載が始まったと知った。


宮沢りえさん、

そうか、41歳なのか。

こんなに素敵な四十代なら、

惑うことないんじゃないかなと思って読み始めた。

読み始めてすぐに驚いた。

「常に劣等感がある…これはいつなくなるんだろう…」

と話されていたのだ。


宮沢りえさんが、劣等感…。


先を歩く、いろんな意味で美しい女性の

話の続きがとても気になるのです。



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