全試合結果はスポナビで
「UFC115」が現地時間12日(日本では13日午後10時40分からWOWOWで放送)、カナダ・バンクーバーのゼネラル・モーターズ・プレイスで開催された。
メーンイベントでは王座戴冠経験者同士による対戦が実現。元ライトヘビー級チャンピオンで“ミスターUFC”と称されることもあるチャック・リデル、そして元ミドル級王者リッチ・フランクリンが、ともに昨年以来の復帰戦で拳を交えた。
打撃戦必至と見られた両者だが、やはり試合はその通りに進行。試合はけん制、距離感の取り合いの後、フランクリンが放った左インローにリデルが右ストレートをカウンター。これが効いたフランクリンはダメージの回復にケージ際をフットワークする。
これで勢いづいたリデルはさらに右ハイを打ち込み、ダッシュして間合いを詰める。そして接近戦でヒジを入れ、07年12月のヴァンダレイ・シウバ戦以来となる勝利は目前と思われたが、ここに落とし穴が待っていた。追撃せんと右ストレートをフルスイングしたリデルだが、フランクリンはこれをかわして逆に真正面から右フック。リデルはこの一発で意識を刈り取られてダウンを喫し、さらにパウンドを見舞ったところでフランクリンの勝利が決定した。
試合の途中でリデルのミドルを直撃されたフランクリンは「腕が折れたかもしれない」と振り返ったが、「リデルは決めようとする時一気に来るところがあるのでそこを狙ったんだ」と、冷静さが勝因となったことを語った。
一方リデルはこれで08年9月のラシャード・エバンス戦、09年4月のマウリシオ・ショーグン戦に続き、なんと3連敗。自失気味の表情でオクタゴンを後にしたが、フランクリンの右フックに意識がはっきりしなかったのか、あるいは進退を思っていたのか。
セミファイナル第10試合には、前回2月の「UFC110」での勝利で、ようやくUFC戦績を3勝3敗の五分としたミルコ・クロコップが登場。ミルコと同じくキックボクサー出身で、K-1アメリカ大会にも出場した経験を持つパット・バリーと対戦した。
ミルコは憧れの存在であったというバリーだが、その気持ちを闘志に変え向かっていく。ミルコ相手には打撃勝負を避けるのが当然だが、「伝説を超えて伝説になる」とやる気を見せていたバリーは、スタンドでのKO決着を狙う。
だが、その意気込みは根拠のない空回り的なものではなく、バリーは1Rから左ストレートにかぶせる右フック、そして自らステップインしての右フックと2度のスリップダウンを奪うのに成功。いずれもパウンドで畳み掛ければあわやTKOという場面であったが、バリーはミルコをグラウンドへは追わず、あくまでスタンド勝負にこだわってみせる。
その後も打撃ではなかなかペースを握れずにいたミルコだが、2Rにバリーがハイキックを空振りして倒れるとグラウンドへ追い、マウント→バックポジションと進めてスタミナを奪う。
1、2Rを両者が取り合う形となり勝負の第3R、互角以上に打撃勝負を進めてきたバリーだが、ここで失速。ミルコはストレートを浴びたバリーが後退したのを見ると、この機を逃さず連打を浴びせ掛ける。これでバリーが崩れ落ちるとミルコはパウンド、そして背を向けたバリーにスリーパーを決め、UFC勝ち越し、そして連勝となる白星をタップアウトでものにした。
試合後はダナ・ホワイトに「サブミッション・オブ・ザ・ナイトを贈ってほしい」と呼びかけるなど明るい表情を見せたミルコだが、得意の打撃では2度ダウンを奪われるなど劣勢であったのは明らか。最大の持ち味である打撃が通用しないとなると、今後のUFCでの戦いに不安を残す一戦でもあった。
その他では、日本おなじみのギルバート・アイブルがUFC第2戦でベン・ロスウェルと対戦。テークダウンから幾度も立ち上がり、グラウンドテクニックにも成長を見せたが、最後は抑え込みに捕まり判定負けを喫している。
同時間帯で放送されていた新日本プロレスとザッピングして観ていたので観た試合は
メイン、セミ、アイブル×ロスウェル、コンディット×マクドナルドの4試合。
再放送を録画しましょう。
メインではフランクリンさんがやや押されながらも的確すぎるカウンター右フックで綺麗にKO勝利。
フランクリンさんはライトヘビー級に階級を戻したわけですが、体型も均整がとれた感じで
むしろこれが適正階級のように見えました。
リデルさんも、いつもよりも絞れている印象もあり動きも良かったのですが…残念。
セミのミルコ×バリーはバリーさんが試合を作っていた印象。
というのも、二度ダウンをフラッシュダウンを奪いながらも追撃をしなかったり
試合中にニコニコしあったり、と。
負けはしたものの、試合を非常に楽しんでいるように感じました。