全試合結果はスポナビで
3月27日(土・現地時間、日本では28日夜6:00からWOWOWで放送)、米国ニュージャージー州ニューアークのプレデンシャル・センターで開催された、UFC111「St-Pierre vs Hardy」。メーンイベントでは、昨年7月のUFC100以来、スタンド、テークダウン、サブミッションを分け隔てなく操る世界最高峰のコンプリートファイター=ジョルジュ・サンピエール(以下、GSP)がオクタゴンにカムバック、UFC4連勝でチャンスを得たダン・ハーディーを相手にUFC世界ウェルター級王座防衛戦を行った。
試合は序盤からテークダウンを連発するGSPに対してハーディーは防戦一方。立ち上がっても、すぐさま次のタックルがハーディーを待ちうけ、倒されればパスガードからパウンド&エルボー。さらには、1Rに腕十字を、4Rにはキムラアームロックを極められた。サブミッションこそ驚異的な忍耐力で凌いだハーディーだったが、5R=25分間を通して攻勢となる場面はなく、まさに完全無欠の防衛に成功したといえるGSPではあったが、強すぎるが故にどこか消化不良とも呼べる一戦になってしまった。
また、セミファイナルでは、王者ブロック・レスナーの不在により、昨年11月に王座挑戦予定だったシェーン・カーウィンと、元世界王者フランク・ミアが暫定王座戦を賭けて激突した。
ここまでMMA11連勝中のカーウィンは、過去最高の対戦相手ミアも同様、1R3分台で攻略、怒涛のパンチを叩き込み、TKO勝利を挙げた。この勝利により、前人未到の12試合連続1R一本勝ちという強さで暫定王者となったカーウィン。試合後にはレスナーと握手を交わし、王座統一戦での対戦を誓った。
WOWOWで放送されたのは後半5試合+秒殺で終わったトッキーニョ戦。
ベストバウトはカート・ペルグリーノ×ファブリシオ・カモエス。上から攻めるペルグリーノさんと下から攻めるカモエスさんのポジションの奪い合いは観客を確実に沸かせました。最終的には上をとりつつ肘で削ったペルグリーノさんが裸絞めで勝利。両方ともよく知らないので最初は適当に観ていたものの、次々に展開して行く寝技の攻防に釘付けに。素直に面白かったです。
また、カーウィンさんの豪腕KOもすごかったですね。豪腕と書きましたが、決定打になったのは金網に詰めた状態でのコンパクトながらも威力十分な左アッパーの連打。最終的にはミアさんは完全に伸びた状態でバックマウントからパンチをもらいまくっていたので、止めるのがちょっと遅すぎたように感じました。
GSPさんはトライしたタックル全てで変化することなく(片足から両足のような)テイクダウンを奪い、ベーシックなパスガードでハーフから脚を抜きキムラや腕十字を仕掛けるもののハーディさんはそれを耐え続ける。4Rのキムラはなんで極まらなかったんだろうと誰しもが首を傾げるようなもの。また、ハーディさんは10thプラネット柔術で練習したとのことで、ラバーガードやロックダウンを見せたもののGSPさんに物凄くあっさりとパスされてしまいました。えーと、GSPさんは非常に好きな選手であるもののロックダウン使いとしては非常に凹むシーンですね…(まぁ、僕もよく寝技スパーでサックリパスされていますが)。個人的にはGSPさんの今の戦い方は非常に安定感があり競技的には素晴らしいと思うものの、対ヒューズ戦2戦目のような打撃でのKOを観たいなあとも思います。(セラ戦で敗れて以降タックルからのパウンドが完全に主武器になっている様に感じます)