「新しい職場は慣れた?」
潤さんからのメール。
ほぼ毎日、メールのやり取りをしている。
が、最近、潤さんは仕事が忙しいらしく、しばらく会えずにいた。
…付き合ってるわけでもない。
ただの片思い。
毎日メールが来るだけでも喜ばしいことなのに、やっぱり会いたいと思ってしまう私は我が儘だ。
本当は即メールを返したい。
でも、ウザいと思われたくないから、しばらく時間を置いてから返信する。
それに…
私の気持ちが伝わってしまったら…
誰かを思っているだろう潤さんに、フラれ、傍に居られなくなるのが怖い。
だから、なるべく平静を装いつつ、メールを返す。
素直にはなれない、臆病者だ。。。
「だいぶ慣れた!友達もできた!潤さん、お仕事忙しいだろうけど、体調には気を付けてね!!」
「おー。ありがとな。」
返信がくるだけで、嬉しくて仕方ない。
なかなか返信がないときは、ソワソワして落ち着かない…
…会いたいなー。
「ねー、カオルコちゃん!今日食事いこうよー!!」
あれから毎日、石川さんは医務室にやってくる。
私しかいない時間を見計らって。
そして、こうやって私をカラカイ楽しんでいる。
行きませんよー。
私、クリアしたいゲームがあるんでー。
「俺よりゲーム?酷くない?」
酷くないです。
「…カオルコちゃんのバァカー!」
バカって言うやつがバカなんです!!
こんな小学生みたいなやりとり…
嫌いじゃない(笑)
「カオルコちゃんの携帯?」
ヤバい!!
マナーモードにしとくの忘れてた!!
「今日飯食いにいかね?」
潤さんからだ!
嬉しくて嬉しくて、顔がほころぶ。
「彼氏?」
…違います。
「んじゃ、誰?」
…片想い中の人です。
「…ふーーん。」
…なんです?
「…。」
無言で見つめられる。
…。
「俺と付き合って?」
…お断りします!
「即答!?酷いー」
不覚にも少しドキドキした。
男前は、、、
ズルい。
19時に会社付近まで潤さんが来てくれる事になっていた。
近くの喫茶店で時間を潰す。
19時を過ぎた…
潤さんからは連絡がない。
21時を過ぎた。
連絡はない。
仕事が忙しいのかな…
そこに潤さんから電話が来た。
「ごめん!今日は無理そうだ。本当にごめん。」
ううん!
仕事大変なんでしょ?
また、誘ってね!
「ありがとな。本当にごめん。」
…はぁ。
楽しみにしていたぶん、落ち込み方がハンパない。
…帰ろ。
喫茶店を出て、駅に向かう。
「カオルコちゃーん!」
後ろから名前を呼ばれ振り返ると、石川さんがいた。
「なにしてんの?こんな時間に!」
…喫茶店でコーヒー飲んでました。
「そっか!つか、腹減らない?」
…へった。
「んじゃ、何か食いにいこうよー!!」
石川さんのオゴリ?
「うん?もちろん!!」
じゃー行きます…
「やった!何食べたい?」
焼肉!!
私達は焼肉屋さんに向かった。