私の転落人生~始まりはDV~ -23ページ目

私の転落人生~始まりはDV~

DV夫との結婚・離婚、不倫、水商売、風俗嬢…昼ドラ並にドロドロ感満載な私の人生を綴ります…



『本当に仕事に戻らなくて大丈夫なんですか?』


石川さんは、私を家まで運び、食事まで作ってくれて・・・

本当に会社に戻らなくて平気なんだろうか・・・。




「うん、大丈夫。今の時期、暇なんだよ。それに、カオルコちゃんと一緒に居たいしね。」




『・・・どうも。』

そんなストレートに言われると・・・

私だって照れる。




「ん?照れてる?」

ニコニコと笑う。



『・・・初めて石川さんを見たとき、なんか胡散臭いと思いました。』




「え!?何?悪口?」


石川さんの悲痛な叫びは無視して話を続ける。






『なんか、作り物みたいな感じがして。いつも笑ってて。笑顔は素敵だけど、、、でも、目は笑ってない。』




「・・・悪口?」



『今は違います。とっても嬉しそうに、楽しそうに笑う。それと、、悲しい顔もしてる。ちゃんと感情があるんだって、分かったから。こっちの笑顔の方が素敵です。』




「・・・・。」



『照れてます?』



「照れてない!」

と言いつつも若干、赤面している。。





「・・・俺、小さい頃から、親の顔色とか周りの大人の顔色ばっかり伺ってきたんだ・・・親は出来のいい兄貴しか興味が無かった。」


ポツリポツリと話し始める。






「俺が勉強出来たり、ヒョウキンにしてると母親が笑ってくれるんだ。悲しい顔をしていると怒るんだ。だから、どんな時でも笑った。道化だね。そしたら、、、いつの間にか、本当に笑うことができなくなった。とりあえず、笑顔を作ってはいるけど、なんの感情もない。人間関係は上辺だけ。友達なんていない。」



・・・。

私は黙って彼の話に耳を傾けた。





「・・・誰にも嫌われたくない。でも、好かれたくもない。相反する感情がいつも取り巻いていて・・・でも、君に出会って、君と話して、君の笑顔を見ると、、、笑えるんだ。一緒にいるだけで、楽しくて。君にだけは、嫌われたくないし、好かれたい。そう思うんだ。」

と、優しい笑みを浮かべる。





『私、石川さんの笑顔、好きです。とっても、優しく笑うから。でも、石川さんが、怒ったり悲しくなっても、嫌いになんてならない。むしろ、一緒に解決したいと思う。友達なんだから当然でしょ?』




石川さんは、母親に愛されたかった。

道化を演じる事で、母親の愛が手に入ると思っていたんだ。



「・・・俺、やっぱり、カオルコちゃんが好きだよ。」




『私も好きです。』



「友達でもいいから傍に居たい。」






『石川さんは辛くない?』


「君が居ない方が辛いよ。」


とても切ない声で、切ない表情でそう言う・・・

胸が苦しくなったんだ。




「少し休んだら?」


『うん・・・』







どれくらい時間が経ったのか。





物凄い足音で目が覚めた。








「おい、カオルコ大丈夫か!?」




あれ?


潤さん?




『おかえりー。』




「おかえり!・・・じゃねーよ!!身体は大丈夫なのかよ?」



『うん、大丈夫。』



「顔色悪すぎだろ?」

心配そうな表情を浮かべている。



『潤さんこそ大丈夫?』




「俺は大丈夫。てか、俺の心配より、自分の心配しろよ。」

そういって、私の頭を撫でる。





「カオルコちゃん。」


石川さん!!

まだ居てくれたんだ!!




「彼も来てくれたみたいだし、俺は帰るよ。」



『今日は有難うございました。』


「こちらこそ。じゃあね。」


『下まで・・・』


「いいから。ゆっくり休むんだよ?」


『はい。』





結局、潤さんがエントランスまで石川さんを送ってくれた。


2人は何か話したんだろうか?





『潤さん、有難う。』



「ん。何か欲しいものあるか?」

また、優しく頭を撫でる。

・・・ドクターなんだから、少し落ち着いて!

どうみても何ともないし。

焦りすぎ!!


それほど心配してくれてる?



『・・・潤さんが欲しい。』



「・・・・んだよ、それは反則。」


私の身体をギュッと抱きしめた。




『身体も心も全部欲しい。』



「・・・そんなもん、カオルコに全部やる。だから俺にもくれよ?」




『もうあげてる。』


「まだ、身体もらってねー。今度もらうから。」


と意地悪そうに笑う。




「心は?くれんの?」



『もうあげてる。』



「・・・アイツ。」


『アイツ?』




「石川ってヤツ。アイツ、カオルコの事好きだと思う。オマエの・・・元カレ?元々彼?とか?」




『違うよ。会社の友達だよ。』


「本当に?」



『うん。』



「・・・ならよし!」



もしかして、嫉妬?


潤さんが私の事で嫉妬してくれたの?


不謹慎だけど嬉しい。






『私は潤さんが大好き。』


「俺も。」


2人で笑い合った。