私の転落人生~始まりはDV~ -16ページ目

私の転落人生~始まりはDV~

DV夫との結婚・離婚、不倫、水商売、風俗嬢…昼ドラ並にドロドロ感満載な私の人生を綴ります…


「カオルコちゃん?」



石川さん・・・

久しぶりに聞く優しい声。




「今、家に着いたよ。」


電話の奥で微笑んでいるだろう彼を想像する。





『お疲れ様でした。』




「ん、ありがと。」




『・・・・。』




「・・・どうしたの?」


そう、石川さんは私の異変に気付いた。







「泣いてるの?」











涙がこぼれる。




彼の声を聴き安心したのか、とめどなく涙が溢れてくる。











「・・・今から行ってもいい?」







『・・・・・・め!!』


涙のせいで、上手く言葉に出来ない。


・・・帰国したばっかりで、、疲れているに決まってる。


そんな彼に来てもらう訳にはいかない。






・・・潤さんと言う存在が居て、私に好意を持っている石川さん。


普通に考えて夜中に彼氏以外の男性と会うのは可笑しい。



でも、この時の私は、、、


そんなことを考えられず、ただ石川さんの疲労が心配だった。










『ダメ!』


ようやく声になった。




『い、石川さん疲れてる・・・から、、、今日は来ないで。。?』


やっと伝えられた。






「・・・そんな泣いてるカオルコちゃんを1人には出来ない。・・・彼氏は・・・・傍に居ない?」






『い、いない。』





「今から行くよ。」










どうして拒否しなかったんだろう。。。


こんな状況可笑しい。


私は石川さんに何を望んでいるの?














30分程して石川さんが来てくれた。



石川さんは、部屋に入ることはせず、私を彼の車へと連れて行った。










・・・石川さん、


スーツのままだ。



本当に帰宅したばっかりで私からの電話があって、急いで来てくれたんだ・・・



余計に涙が出た。











泣いている私の頭を優しく撫でる。






・・・徐々に涙は治まっていく。





石川さんと居ると安心する。













「・・・話せそう?」



『ん。ごめんなさい。』



「え?」



『仕事で疲れてるのに、来てもらって。。。』






「あー。そんな事・・・。気にしなくていいよ。俺が会いたかったんだから。」


そう言って優しく微笑む。










・・・私は何で泣いてたんだろう?


よく分からなかった。







潤さんの事を思って泣いたのか。



それとも・・・・












『・・・石川さんの声が聴きたくて。。。聞いたら涙が出て来た。自分でもよく分からない。ごめんなさい。』


私は正直に話した。








意味不明の私の言動を聞き、石川さんは右手で口元を覆い笑った。


少し顔が赤くなっているのは・・・気のせい・・・?だよね。。。







「そっか・・・。なんだか嬉しいな。」

ニッコリ微笑む。






笑ってくれた。


私の意味不明な言動を許してくれたの?





『だから、泣いてるわけなんて分からなくて。。くだらないことで呼び出してごめん。』






「ううん。くだらなくなんてないよ。・・・ちょっと、俺に付き合ってもらえるかな?」




『うん、私は平気。・・・でも、、大丈夫??』



「ん?飛行機の中で沢山寝たから大丈夫!」



『でも・・・』



「たまには俺のオネガイも聞いて欲しいな?」


『うん・・』




こんなに優しくしてもらう資格は私にあるんだろうか・・・










でも、嫌じゃない。


むしろ嬉しかった。