私の転落人生~始まりはDV~ -15ページ目

私の転落人生~始まりはDV~

DV夫との結婚・離婚、不倫、水商売、風俗嬢…昼ドラ並にドロドロ感満載な私の人生を綴ります…

車の中では、私の好きな音楽がかかっている。








『リスト、、、』






「うん。昔から好きなんだ。」






私も大好きな作曲家。






『この曲聞いてると・・・落ち着く。』



目を閉じる。



この曲を聴くと遥介を思い出す・・・







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『遥介!これ何て曲!?』



「愛の夢。第3番。気に入った?」

遥介が微笑む。



『うん!!綺麗な曲だね。・・・なんか気持ちが落ち着く。。』



「俺も。フランツ・リストの曲なんだ。実はね、歌詞があるんだよ。」






おお、愛しうる限り愛せ


おお、愛しうる限り愛せ!
その時は来る その時は来るのだ
汝が墓の前で嘆き悲しむその時が


心を尽くすのだ 汝の心が燃え上がり
愛を育み 愛を携えるように
愛によってもう一つの心が
温かい鼓動を続ける限り


汝に心開く者あらば
愛のために尽くせ
どんな時も彼の者を喜ばせよ
どんな時も悲しませてはならない


言葉には気をつけよ
悪い言葉はすぐに口をすべる
「ああ神よ、誤解です!」と嘆いても
彼の者は悲しみ立ち去りゆく








遥介が歌詞を教えてくれた。







『・・・なんか難しいね(笑)』



「うん。。。最初歌詞を見たとき、俺もよく分からなかったよ(笑)でも、、、俺もそうやって生きていきたいと思うんだ。」


柔らかい笑顔で、私の頭を撫でる。








・・・恋人への愛を謳ったものだと思っていた。


しかし、恋愛ではなく、、、人間愛(宗教的なもの)を謳ったものだと後に知った。






この歌詞の意味を何となく理解できた時、、、

大切な人達を、ずっと愛して行きたい。


と思った事を思い出した。




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久しぶりに遥介を想った。



きっと、この曲を聴いたから。





「歌」は不思議だ。


想い出の歌を聴くと、あの時感じた気持ちや情景を思い出すことが出来るから。






・・・少しだけ胸が切なくなった。


















「カオルコちゃん?」


石川さんが心配そうに顔を覗き込む。



『ごめん。なんか、ボーっとしてた・・・(笑)』



私の言葉に、石川さんは優しく微笑んだ。














ひどく懐かしい感覚が甦り、同時に柔らかい雰囲気に包まれる。




石川さんの纏う空気のおかげなのか・・・



それとも、、、





















「もうすぐ到着だよ。」






目の前に広がる景色は・・・

















東京タワーだった。