糸リングには魔物が棲んでいるリングの周りを魔が囲んでいるカメラの向こうに魔が広がっているこの世は魔界であるこの汲めども尽きぬ魔の井戸にはその井の上へとその井の岡へと登ろう登ろうとする心や運命というものがあるするとこの井の中にお釈迦様が一本の糸を御垂らしになられてオミクロン地獄でも自己救済の筋をお示しになられているしかしこの糸は独りきりで登るものでも皆んなで登るものでもないらしく塵芥の川の流れの上をこれを揺らすものもどこ吹く風と悠然と垂れている…おまけ