皇帝④/カウンター/ | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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遂に




スーパーミドル級
全四団体統一戦


非常に
非常に
楽しみな統一戦

問答無用のアンディスピューテッド戦
というのもさることながら

スタイルマッチアップとしても
大変魅了的なカードである。


予想もオッズも大きくネロに傾いているように
カネロのキャリアと達成事項
それらの経験から至極当然の事だろう。






サウル アルバレスは

キャッチウェイトでのタイトルマッチとなったメイウェザーとのスーパーウェルター級戦でメイウェザーによってあたかもボクシングの学校に連れて行かれたようなかたちになってしまったが、その後それが怪我の功を奏したのか

そこからここまで間に

アングロララカークランドコットカーンスミスチャベスゴロフキンフィールディングジェイコブスコバレフスミス弟イルドリム、そしてサンダース

という感じでミドル、スーパーミドル、更にはライトヘビー級と階級を上げてから
正規体重でのタイトル獲得や多階級制覇を敢行し
見事に成功を収めていて

現在ボクシングの顔として
p4pや最高額報酬や契約金などを
ほしいままにしているトップドッグである。



ファイターあるいはボクサーファイタータイプのアングロ、カークランド、スミス兄弟、チャベス、フィールディング、イルドリムではチャベスとスミス弟を除いて全員KOしているが、間を詰める際カークランドには一発良いパンチを効かされている


ボクサーパンチャータイプの
コット、カーン、ゴロフキン、ジェイコブス、コバレフではいずれも前者カテゴリーに較べると競った試合をしたがいずれも優勢のまま試合を進めてカーンにコバレフとKOしている。このカテゴリーでは相手によってやり方を変えているが、どの選手にもスキルにスピードにパンチ力などでそれぞれに良い場面でのスコアを許してはいる


ボクサータイプはララとサンダースで
ララにはスプリット判定勝ちしサンダースには負傷ストップ勝ちをしているが、モバイルなスタイルの相手には良いように打たれたり捕まえ切れないという面も見える。










ケイレブ プラントは

戦績としては無敗の王者だが
対戦履歴の中にアルバレスの対戦相手に匹敵するような名前はウズガテギくらいか。


ところが

能力、スタイルとしては
アルバレスにとってこれまでで一番難しい相手となっていて

それは

コンディションとパンチ力では
メイウェザー戦後では最高のボクサータイプである事

カネロよりもサイズで上回る

オーソドックスのジャバーである事

からである。






この両雄のデータを以って予想をすると


アルバレスが自分よりも質量的に優る、あるいは勢いを殺すべきだと感じる相手にはディフェンシブな前進で形勢をつくるが、必ずしも鉄壁という訳ではない事とアルバレス自身はボクサーパンチャー、カウンターパンチャーである事、ボクサータイプ相手には上手くリングをカット出来ない事から、サイズで優るボクサータイプジャバーのプラントに対して今まで通りの試合展開は不可能となる。

プラントがオーソドックスであるのはサウスポーのララやサンダースに比べるとカネロにとってカウンターの的が増えるわけだが、それは同時にジャバーのプラントにとっても攻撃の機会が増える事となる。



最初の6回は

プラントが ジャブ アンド ムービング で
アルバレスを空転させてから
ボディ攻撃でカネロをリング中央に釘付けにし
後半にストップを呼び込むか綺麗にノックアウトする

と予想。


アルバレスは序盤から強靭な肉体で無理矢理にでも突っ込んで相手を崩したり

破格のパンチで効かしてしまえば

そのまま勝てるかもしれない。











おまけ