「リングマガジンのウェブページに先週世界で行われた主要な試合結果が掲載されているページがある。http://ringtv.craveonline.com/blog/177889-worldwide-results
こうして見ると、一番注目のウェルター級では、キース・サーマンの他にへスス・ソト・カラスとセルクック・アイディンが勝利している。サーマンは良い試合が決まらなければこの二人との対戦も質としては悪くないかもしれない。
サーマン自身はブローナーとやりたいらしく、
マリナッジ戦で、もとは140ポンドのマリナッジがウェルターに上がって取ったタイトルをブローナーに奪われていて、そのマリナッジでもブローナーのパワーを奪い去る事が出来た事を指摘。メイウェザー戦も希望しているね。
スーパーライトやウェルター或いはスーパーウェルターまで落とせるミドルのスター達は皆メイウェザー戦を口にしていて、マネーチャンスというだけでなくてメイウェザー対カネロの勝者はメイウェザーと言わんばかりである。次は誰がメイウェザー戦という宝くじを引くかも注目の的だ。
そのメイウェザー対アルバレスについてロベルト・デュランが以前、基本的なショルダーロール対策をカネロにアドバイスしたりメイウェザーを扱き下ろしたりした(メイウェザーをアベレージと呼んだが、ハグラー、ベニテスJr、レナードに敗れているデュランにはボクシングを方法論としたときに勝ち方というのが存在していて本人ですらメイウェザーには勝てなかったかもしれない)が、ESPNのインタビューでまたカネロにアドバイスを送っている。
メイウェザーはまず相手の冷静さを奪おうとする、だから頭を使う事を忘れずにまず相手のジャブを奪い去らなければいけない。そうしておいてプレッシャーをかけ始めるんだ。だそうである。
今回も的を得た意見である。
しかし問題は、どうやって?だろう。
サウスポーでもなく、頭を振ってもぐりこむインファイターでもなく、フットワークも無いカネロがメイウェザーのジャブを奪うにはデラホーヤ級のジャブ(デラホーヤのジャブ・左フックは精度・威力共に歴史に残る完成度。)が必要であるが、それでもメイウェザーを遠ざけるのみである。例えば相手の右クロスを奪う古典的な方法にジャブを2・3回打つというのがあるが、これは今の選手にはアドバイス出来ないようになっている。何故ならパンチを打ち下ろす概念や腕を棒のように突き刺す概念が発達してしまった現在ではジャブの肩で顎を守り肘でパンチをカットするという古い概念が選手のパンチから失われているからだ。(現在日本人世界王者でこうしたジャブを打つ選手に山中選手や井岡選手がいる。)こういった動きやパンチの中に攻防一体性を失った現代ボクシングの集大成のような攻防分離型ボクサーであるカネロによるメイウェザー攻略法に、私はとても期待している。」
「先ほどの試合結果のリンクで、ヘビー級の欄がある。そこに記載されてある名前に無敗のルーカス・ブラウンや日本の藤本京太郎があるが、一番注目の名前はアンディー・ルイズJrである。相手のジョー・ハンクスも同等に注目されるべきだろう。
この試合はマカオで行われたゾウ・シミンがメインの金拳2で行われ、アメリカンヘビー級の最有力ホープ二人による無敗対決だった。4回TKOでルイズが勝利しているが、下馬評としてはハンクスがやや有利だったように思う。試合前の戦績はルイズ19勝13KO無敗vsハンクス21勝14KO無敗だった。非常に高い実力が噂される両者の対戦だったし、試合内容も面白かった。
ヘビー級ホープにしては余りにかわいらしい見た目のルイズ。
必死に闘う姿もなんだか愛らしいが、パンチ力、技術的精度、スピードにディフェンスと結構エゲツナイ事になっている。
ボクシングの格言にあるように、どうやらボクシングはかわいい顔した奴が強いらしい。」
おまけ
ルイズ対ハンクス
現時点でブラウンや藤本とは比べ物にならない能力で、次世代ヘビー級の最注目株であると言える。マカオの客はいい物を観た。クリス・アリオーラよりも輝くものがあるし見た目も名前も覚えやすい。個人的に、この試合のルイズの戦法は、自分がカネロがメイウェザー戦で取るであろうと予想していた物と一緒である事に驚いた。