ドリームマッチ | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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 「よく犬に吠えられる、ホームズです。」


「よく犬に吠え返す、ワトスンです。」

 
 
 「昨日は七夕でしたが、本来は旧暦の8月7日にベガとアルタイルは会うはずなので、賢い子は願い事は来月にしよう。」


「犬にも吠えられるわけだ。」

 
 

 
  「ところで、ミゲール・コットの次戦はトップランクのプロモートでHBOでの放送らしい。相手はおそらくスーパーウェルターのデルビン・ロドリゲス。トレーナーはペドロ・ディアズからフレディー・ローチに鞍替えするようだ。


そして、今月4日、ボクシングシーンで面白い記事を発見。
 
http://www.boxingscene.com/-comeback-boom-boom-mancini--67310

なんと、あのレイ・マンシーニがカムバックするらしいのだ。氏は現在52歳である。

レイ・マンシーニはアメリカのオハイオ州ヤングスタウン出身のボクサーで、近年の同郷ボクサーにケリー・パブリックがいるね。

日本での知名度はそんなに高くないが、地元アメリカでは有名なボクサーで、あのアレクシス・アルゲリョとも対戦した選手だ。

82年に韓国の金得九(キム・ドゥック)当時23歳と対戦。
これは自身のWBAライト級王座第二防衛戦で、14回KO勝利を収めた。
しかし、試合後、金がリング禍により死亡したことから15回制の世界戦が12回制に改正されるキッカケとなった。先ずWBCが12回制を実施し、88年からWBAとWBOも続いてラウンド回数を改正、翌年IBFもこれに続いたそうである。


この悲劇の後に、金の母親の自殺や、試合を捌いたレフェリーの自殺という別の悲劇が起こり、マンシーニ自身も罪の意識に苛まれ続けた。

実際に、我が実兄マイクロフトが海外でボクシングを生観戦中、ゲストとして登場したマンシーニ氏と目が合い、リングサイドで東洋人を目にした氏は、亡霊でも見たかのような反応を見せてとても警戒していたそうだ。やはり、よほどのトラウマである事を察する。


ところで、リンクを貼ったインタビューのその中に面白い部分がある。
それは後半、マンシーニがメイウェザーについて意見を述べている部分だ。

「彼(メイウェザー)は、才能としてはとても特別で、オール・タイム・グレーツの一人となるだろう。間違いない。」

「彼はレイ・レナードが出来なかった事をする。ただ、違いは、彼がレナードに勝つ事は出来ないという事だ。レナードは試合の終わらせ方を知っていた。レイは相手を傷つけ、破壊し、倒してしまいたかった。メイウェザーにはそれがない。彼は12ラウンド間、徹底的に相手を叩く事が出来るけど、必要なければ決して相手と交戦しない。それが違いだ。」

そして、氏はメイウェザー対カネロはカネロ有利と予想した。」


メイウェザー対レナードか・・・ドリームマッチだな。」

 


 「僕はレナードよりも、メイウェザー対デュランの方を想像してしまう。

レナードとの第二戦は措いといて少し考えてみよう。
デュランの防御感が相手では、メイウェザーといえどアウトボクシングだけで圧倒することは無理だろう。レナードはデュランとの一戦目で負けてしまったがデュラン相手にインファイトが出来る事、相手の土俵でも闘える事を証明した。

メイウェザーはどうだろう?果たしてショルダーロールなど、メイウェザーが頼る多くの技術が、同等かそれ以上の使い手であるデュランに通用するだろうか?必要となれば汚い闘い方も出来るデュランとのラフファイトを捌ききれるだろうか?いや、しかしメイウェザーなら何とかしてしまいそうでもある・・・数多に輝くボクシングの星々の対戦、ロマンです。」


おまけ
少しだけメイウェザー対デュランに触れるロジャー

メイウェザー対トニー・デュラン
ロベルト・デュランとやったらこうはいきませんが。