コット・トラウト | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
おまけ機能搭載

ホアン・グズマンついに負けたようですね。無敗だったけど、あれだけの素質を持余してビッグマッチにも見放されて・・・なんだか勿体無いですね。


ところで明日はコット対トラウト。


木村文祐のブログ

大方の予想はコットでしょう。

経験も実績もコットが上回っています。

ボクシングの基礎能力もおそらくコットでしょう。


エキサイトマッチでトラウト対ロドリゲスの試合が放送されたときがあって、その時ジムの「よこちん」という練習生が聞いてきました。


「トラウトって足めっちゃ交差させてません?」


というのも、ボクシングのスタンス・フットワークにおいて足を交差させるというのは一般に「やってはいけないこと」と云われています。

しかし、メリットとしては完全な半身をとれるのと。交差させた後ろ足で角度を取りながら逃げれるということです。デメリットはバランスが取れないから攻守共に脆く相手とろくに打ち合えません。

しかし、トラウト、そもそもコットと打ち合うつもりはないだろうし、そこがこの試合において最も注目されるべき点でしょう。


ミゲール・コットは凄まじい左をもっています、しかし右はざるです。

左というのは右構えのリードで、それはジャブ・フック・リバーブロー・アッパーと形を変えます。そしてコットはそのどれをとっても相当の威力です。事実コットはジャブでもダウンをとります。つまりコットの相手は左手に対して何かしらの対策を備えておく必要があります。そうしないと・・・


木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ

こうなります。


コットに対して優位に試合を展開した選手は皆コットの左をころす戦術をとってきました。


木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ 木村文祐のブログ
木村文祐のブログ


しかしこれらの選手たち(モズリー、パッキャオ、メイウェザー)が的を得た戦術をとっても相当な被害を受けました何故ならコットの武器がリードハンドであるからです。たとえばメイウェザーならコットの左フックをブロックするためにパーリングを捨て、そのためにジャブをもらい続け(ダウン取れるほどの)ます。かといってジャブをインサイドにスリップしてカウンターすればフックの返しがきます。ジレンマですね。


しかし明日戦うトラウトはサウスポーです。おそらく前足をコットの前足の外に出し、自分の左ストレートをボディに当てつつ攻撃のラインから出ようとするはずです。ここで問題になってくるのは最初に「よこちん」が指摘したトラウトのスタンスです。つまりトラウトは角度をとってもインファイトなんて出来ないのです。くっついても相手を回したりクリンチするぐらいでしょう。要するにトラウト、いかに最初の接触を制するか、いかにその前後を捌くかがゲームでそこまでやってのければあとはコットが無理矢理な姿勢で入ってきたところにカウンターをお見舞いするだけです。そういった場合を除けばトラウトはコットのジャブ以内の距離に他のパンチをもらうリスクを負ってまで入らないでしょう。それにトラウト、パンチの伸びきったよりちょっと先ぐらいの距離に相手を置いてフリッキングジャブを多用します。こうしておくことで相手がこちらの懐に潜り込んできてもほぼ確実にグローブが相手の前にあり、しかも半身であるため肩が自分と相手の間に最終防衛ラインとして残ります。アウトボクシングに徹してジャブの差しあいで勝つ。これでしょう。それより後は付き合わない。


コットはそうしたスタイルを無効化するほどのリングジェネラルでは無いと思います。どちらかというと案外トラウトのほうがリング中央に立つ機会が多いと思います。


結構チャンスあると思いますトラウト。


そういう話でした、

あばよ。