ユウがりゅうを知らなかったのは・・・
まあ、それなりに理由があるのでしょう・・・(ごまかすな!!
わかりました!書きますよ!!
今から12年前・・・くうたちが生まれた年のことです。
りゅうもそのときは2歳。まともに行動できる歳ではなかった。
普通に育てられ、普通の生活をしていた。両親は、初めての子供を愛し、大切に育てた。
そんなある日、一人の男が家をたずねてきた。そのときはもう妊娠していた母親を気遣い、父親が出た。
「失礼ですが、どなた様でしょうか?」
「アリベルと申します。今日は息子さんにぜひお会いさせていただきたく、こうして参らせていただきました。」
すると父親はすこしとまどって、
「なんのため、ですか?」
「うちのものが連絡いたしませんでしたか?幼児教育の家庭教師みたいなものです。」
「そんなものは聞いていません。おひきとりください。」
父親はドアをしめようとした。我が子は自分で育てると、決めていた。それにあの男もおかしい。幼児教育の施設かなにかなら、最初からそう名乗ればいい。
すると男は、ドアを引きあけて父親にささやいた。
「素直に従え。生まれてくる双子がどうなってもいいのか?」
父親はアリベルに恐怖を覚えた。そのままドアをしめ、鍵をかけたはいいが、子供をあの男からどう守ればいいか分からない。
母親に話すと、母親はすぐに警察に通報した。が、男はそれから姿を現さず、捕まることもなかった。
二人はりゅうのことも、生まれてくる子供も守りたかった。そのために、くうとユウが生まれた直後から、りゅうを家の端にある大きな部屋で暮らさせた。りゅうのことを、外部にいっさいもらさないようにするためだ。
幸い、家は豪邸なみに大きかったので、幼い二人がりゅうの部屋をあやしむことはなかった。
そして4年後・・・
アリベルは現れた。りゅうの部屋に忍び込んできたのだ。夜中の3時・・・りゅうは眠っている。
アリベルは慎重にベットに近づいた。すると、
「お父さん・・・眠れないよぉ・・・」
ドアをノックしながら声をかける者がいた。くうだ。だが、アリベルはかまわずにりゅうに近づいた。この幼児の声など、聞いたこともない。どちらにしろ、幼児などに計画を邪魔されるわけがないと思っていた。
くうは3つ手前の父親の寝室と、りゅうの部屋をまちがえたのだ。
「お父さん・・・」
くうはそのままドアをあけた。そして、みたことのない少年が、ベットで眠っている。しかもドアをあけた音で、りゅうは目を覚ました。
そのおかげで、りゅうは今まさに目の前に飛びかかってきていたアリベルをかわすことができた。
りゅうはベットから下りると、くうの顔を見つめた。とたんに、あっと叫んだ。
「おまえ・・・」
「お兄ちゃん、誰?」
くうはあとずさった。部屋をまちがえたことに、ようやく気づいたようだ。そのまま廊下へ駆け出した。
「お父さん!!知らないお兄ちゃんがお家の中にいるよぉ!!」
くうは今度こそ寝室に入ると、父親にとびついた。
父親はとびおきて、くうの言ったことをねおきの頭で理解した。すると、顔を真っ青にしてりゅうの部屋に走った。
だが、すでに時遅し。くうが部屋から出た瞬間、アリベルは例のトンネルを使って逃げ出していた。
部屋は静まり返っていた。父親はりゅうが連れ去られたと察した。
そしてくうに今までのことを全て話し、この話は誰にもいうなと、念をおした。
この話は、誰にも聞かれないほうがいい。そう思ったのだ。
くうの口調が可愛い☆4歳だもんなぁ~