ああっ!もう、くうは全然主人公らしくないよぉ~
もっと主人公らしくしろ!(自分で書いたんだろ!!
主人公ユウに変えましょうか・・・?でも、ユウは今日から最終回まで出番無しですよ。今日と最終回しか出番が残ってないんですよ!他には・・・スズとミカは論外で。シカはくうより主人公らしくないし・・・
もういっか。くうで。
その音の正体は巨大な波だった。砂浜にもどろうとしたくうは、波に巻き込まれ沈んでいく。
「くう!」
ユウが手をさしのべると、
「あぶないよっ!!」
ユウの横に来ると、ミカはユウをひっぱって波から避難した。が、波は奇妙なことに、ユウたちを追いかけてくる。そのとき、
「そこに居たのかっ!貴様の好きにはさせんぞ!ルビー!!」
シカはいきなりさけぶと、なんと自ら波に飛び込んでいった。
「えっ!シカ!」
二人がさけんだ瞬間!
ザッブバァァァーーーーーン!!!
波はユウたちにおおいかぶさり、海の底へとひきずりこんでいった。
現代でいう魔力はおとぎ話にすぎない。だが、未来の国・スバルでは魔力学がかなり進歩し、特定の人物なら魔法を使うことができた。科学が発達しなかったのはそのせいだ。
ユウたちを襲った奇妙な波___あの波も、魔法でつくられた物だ。つまり、くうたちを襲おうとしたのはスバルの者か、スバルよりもっと先の未来から来た者だ。
だが、あれだけ大きな波をあやつるには、強大な魔力が必要。「特定の人物」の中でも優れた存在しかあやつることは不可能だろう。
「起きてよぉ!!ねえ!」
「そんなやつほっとけよ。」
その声で、スズはやっと目を覚ました。
目の前にいたのは、ミカ。その後ろにくうがいた。くうは仲が悪いだけあって、スズが倒れていても無視していたのだ。
「もう!二人は仲悪いにも程があるよ。」
ミカはすぐに立ち上がり、前へ歩きだした。
「ユウは?」
スズがくうに聞いた。くうはその質問すら無視して、
「この城、廃墟に見えるか?」
ミカにささやいた。ミカは不思議そうな顔をして、
「城?なんのこと?」
と、首をかしげた。
「ここ、どこ・・・?」
スズは今度はミカに聞いた。すると、その質問にもミカは首を横に振った。
おかしいのだ。ここが海の底か、砂浜に流れ着いた、ならわかるが、ここは水もなく地面も土だ。空気もある。その景色が永遠に続いているよう・・・
いや、実際はもっとおかしなことが起きていた。スズ、ミカからみると、この景色はただ地面が続いているだけ・・・しかし、くうから見ると目の前に貝殻でできた巨大な城がある・・・
「目の前にあるだろ・・・でっけえ城・・・」
くうは自分の頭の中を整理した。そして、忘れかかっていた二つの事件を思い出した。
スバル__アリベル__
またか・・・何ヶ月かはなにも起こんなかったのによ・・・