自分で最後を想像したいって人は、この話見ないほうがいいかも。
めちゃくちゃな最終章だからです。最後に崩れて崩れて終わります。
{きずな}
冷たい床が、現実だってことを象徴してる。
あいつが手をかざした床が、鏡のように反対側をうつしだしていることも現実。
でも、床がマジックかなんかで鏡に変わったんじゃねえ・・・
オレをうつし出すはずの、オレの下のそれが、うつしているもの・・・
{こうき}
なんだよ、あのコウモリ・・・
「ねえ、どうするの?」
ユリが聞いてくるけど、答えない。
そんなの、こっちが聞きたい・・・
第一、オレたちがいるここが何処かもわからないのに、ウロついてどうするんだよ・・・
でも、ここで一生硬直しとくわけにも行かない・・・
とんでもないものにでくわそうが、6人そろって帰らなきゃいけないんだ・・・
それが今は6人そろってすらいなけりゃ帰る方法も分からず・・・
「最低。」
「あんたの心境なんか聞いてないの!」
「んじゃあ、オレが何をしていいか決めていいのか?」
「どういうこと?」
この部屋(?)には、そこらじゅうにドアがある・・・
「手当たりしだい、ドアを開けていくしかねえだろ?」
「だね♪」
{ルキト}
「・・・」
「どうしますか?六年生様。」
「・・・」
ヤバイ・・・
建物にたどりついたはいいが、コウモリがどこに穴あけたかわからねえ・・・
これといって入り口もなさそうだしよ・・・
「・・・そういうことよ。」
「え?」
「入りたければ、自分で入り口を作ればいいの。」
そういってらんは、なぜか置いてあったダンボール箱のうえのバカでかいドリルを指差した。
「よくも都合よく置いてあったな・・・」
今日は運がいいや。んじゃ、早速・・・
バリリリリっ ゴゴゴゴゴォォっ!
{きずな}
・・・!?
なんだ?
「次は何の小細工だ・・・?えらく派手にやるじゃねえか。」
「きさまの友だ。オレはなにもしていない。」
へ・・・?
・・・まさか。小学生だぜ?
どうやってこんな・・・
ドォォッカアアアアアン!!!!!!!
「貫通~」
「きずな!!」
でかいドリルが壁を突き破り、その後ろからルキトとらんがとびだしてきた。
「くっ」
「おっ!オイっ!!!!」
二人をみた瞬間、あいつはオレの手首をつかんで走り出した。
「なっ!待ちやがれ!!」
{ユリ}
ドアをあけてまわる。でも、そこは絵画やなにかの像が置いてあったりで、ちっとも手がかりなし!
もうっ!どうすればっ!!
そのとき、ドアの一つが、勢いよく開いた。
「!?」
そこから出てきたのは・・・
「きずなっ!?」
誰かにひっぱられているきずなだった。
「こうき!」
「誰だそいつっ!?・・・このっ!!」
こうきがその青年にとびかかるものの、スッと避けられてしまう。
「こいつは生贄にいただく!」
「イケニエ?イケニエってなんだよクソが!!」
え?こうき生贄しらないの?
「こいつの姉が戻るには、それしかないんだよ!」
「ああ!?」
ルキトとらんも、ドアからでてきた。
そのとき、
「やっと見つけた・・・裏切り者。」
{こうき}
頭上から声がした。上を向くと、そこには・・・
「あいつ!オレらのクラスに転校してきたヤツ!」
「コウモリとしゃべってたっていう・・・あかねってやつか!」
転校生の、あかねってやつが、空中に浮いていたんだ・・・
と、おもったけど、さっきのコウモリが支えて飛んでるだけでした。
「ショウヤ。どうして人なんて生かすの?」
「オレは・・・あのネハルってやつが気にいらねえのさ・・・」
・・・ネハル?
きずなをつかんだまま、別のドアに近づく「ショウヤ」。
「きずきって子の居る場所、教えてあげるわ。」
あかねが、いきなりこっちを向いた。というか、コウモリ疲れてるぞ。
「あの子は、わたしが他次元に転送したの。」
「理解できません。」
らんがあかねをにらむ。
「その次元は、他からの侵入はうけいれても、他の次元へ行くことは許さないっていう次元でね。」
「知るか。」
「意味不明なんですけど、クソババァ。」
「つまり、きずきは永遠にここへは帰って来れないってこと。でも、一つだけ方法があるの。」
「無視かよ、クソ女。」
「血のつながっている者を、その次元に送れば、あの子はもどってこれる。」
は?つまりアレか・・・
きずなを向こうへやれば、きずきが帰ってくるってやつ?
「事情はわかった。つまりオレが消えればきずきが戻ってくる。だろ?」
きずな?・・・
・・・コイツ!?
「きずきがいなくても、オレがいなくても、悲しむやつは同じだけいる。」
「黙れ。」
「だったら、オレの自己満足だけでも叶える。」
「黙れ!!」
何言ってんだコイツ!いいかげんにしやがれ!
6人そろってでるんだろーが!こいつのいうことなんか信じるな!
なに本気にしてんだよ!バカじゃねーのっ!?
「ゴメン・・・」
「許すわけあるか!なにマジになってんだよ!?オレを怒らすんじゃねーっ!!」
「「きずなぁっーーー!!」」
数ヶ月後・・・「七夕」
{きずき}
「なんで、なんで・・・」
嫌だよ・・・まだ信じられないもん・・・
「また泣いてるのかよ・・・」
「うるさい・・・」
きずなは向こうへいってしまったんだ・・・わたしのせいで・・・
「なんでひきとめてくれなかったの!?」
「ひきとめたって・・・だから嫌だったんだよ・・・」
「こうきにあたるのやめなって・・・」
あの日のことは、誰にも話していない。
怖かったから。全部、全部・・・
ルキトもこうきもユリもらんも、わたしのことを気にかけてくれた。
でも、5人じゃいやだよ・・・
「・・・今日、七夕・・・」
そう思って、寝るまえにたんざくを探し出して、願いごとをかいた。
ベランダに出て、星空にたんざくをかかげる。
「お願い・・・七夕様・・・・」
ギュッとたんざくをにぎりしめた。
結局、なにもわからなかったのに。去年から、なにも進んではいないのに!
きずなは・・・
そのとき、
「らしくねえな。バカきずきが。」
え?
屋根のうえから、少年の影が。
一番聞きたかった声が。
「久しぶり。」
七夕様?・・・
たんざくは、風にのってどこかに消えていった。
END☆