スイーツ弁護士の事件簿 -2ページ目

スイーツ弁護士の事件簿

スイーツマニアの弁護士が、パティスリーやバーなど様々な話題を空いた時間に書いていきます。

本日ご紹介するのは、東京・赤坂見附にあるバー・ティアレです。


(お店の公式ページ)

https://www.facebook.com/bar.tiare/


(僕の記事)

http://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13100967/dtlrvwlst/7317281/


お店があるのは赤坂見附駅から徒歩数分という繁華街の中の雑居ビルの五階。ビックカメラのある出口を出て、俺のフレンチ・イタリアンの角を右折し、坂を登ってアパホテルの向かい側にあるビルです。



店内は雰囲気のあるオーセンティック・バーですが、一方で重厚過ぎる内装ではなく(もちろん重厚なら重厚で良いのですが)、バー初心者でも良い意味で圧倒されにくい構えになっていると思います。








水澤マスターは、かつてBARオーパ門前仲町店の店長を務められ、その時には全国バーテンダー技能競技大会で見事日本一に輝かれた実力者です。

その後、こちらで独立されました。現在はNBA(日本バーテンダー協会)における要職を務められ、大会の審査員としてよくお名前を目にします。



こちらが大会で優勝された受賞作品「スプリング・ヒル」。デコレーションももれなくつけていただけます。


水澤マスターは、特にフレッシュフルーツのカクテルにおいて、日本(おそらく世界でも)屈指の実力者です。

お店には常時季節のフルーツカクテルが何種類も用意され、毎月変わるのですが、他のバーテンダーには真似できないと思われるメニューも多数目にします。

特に、ロングドリンクは有数です。フルーツ×炭酸の組み合わせは、多くのバーテンダーにとっては鬼門とするところ。水澤マスターはいつもフルーツノロングドリンクも用意されていて、この環境に慣れてしまうと他店で困ります(笑)





順に、フランボワーズのロングカクテルと、キウイのフローズンカクテル。







巨峰、アメリカンチェリー、それにマスカット。


フルーツカクテル以外にも、毎月プッシュされるウィスキーやスタンダードカクテルが変わります。

こちらはブラジル。



入手されたお酒の銘柄次第で、プッシュする品を絶妙に変えておられるようです。


水澤マスターは、これだけ知名度の高いバーテンダーでありながら、常連以外にもさりげなく話しかけていただけるなど、まさに私も理想とするバーテンダーの接客を実行されています。門前仲町時代からの特長なのだと思います。





チャージは700円、カクテルは1000円前後から。フルーツカクテルは概ね1400円です。都心部としては良心的な設定です。


一流のお酒の味と、落ち着ける雰囲気を体感できる、そんなお店です。

本日ご紹介するのは、千葉県鴨川市にあるパティスリー・ベルジュです。


(お店の公式ページ)

http://www.belge.co.jp/


(僕の記事)

http://tabelog.com/chiba/A1207/A120703/12035848/dtlrvwlst/7729039/


房総半島南部の海沿いの街、安房鴨川。鴨川シーワールドやマリンスポーツが有名な観光地でもあります。


鴨川市の玄関口、JR安房鴨川駅の改札を出てから跨線橋を渡り、スーパーのある西口ロータリーからしばらく歩いたのどかな住宅地の道沿いにお店があります。時計店と同居しています。

決して都会とは言えない安房鴨川。単に「ケーキ屋」と言うと、垢抜けない昔ながらの洋菓子店を想像されるかも知れません。


しかしこちらのパティスリー、外観のイメージそのままに、非常に洗練された店内になっています。



ショーケースに並ぶは、お洒落なガトーの数々。











鈴木シェフは、こちらで独立される前には、ベルギー・ブリュッセルの有名パティスリー&ショコラトリー「ヤスシ・ササキ」(日本人シェフのパティスリー)にてスーシェフを務めておられました。

ベルギー時代には、パティシエのワールドカップに当たる「クープ・デュ・モンド」ベルギー代表3名のうち1人に選ばれた実力派パティシエです。

その後、ブリュッセルから故郷鴨川に戻って独立されました。


当然ながら、本場でも高い評価を受けていたベルギー菓子がお店の自慢です。東京都心でもなかなか見つからない珠玉の菓子が、千葉市からも離れたこの地で見つかるということは、とても貴重なことです。



グレープフルーツのヴェリーヌとタルト・シトロン。

お味はさすがの一言。


コンフィチュールも揃っています。



パン・ド・ミも。

これからヴィエノワズリーがどんどん出てきてほしいと思います。



ベルギーの伝統的なガトー「メルヴェイユ」。メレンゲ、クリーム、それにチョコレートのガトー。日本でこれを出すパティスリーはほんのわずかです。



ボンボンショコラは、バレンタインシーズンには宝石のような見事なショコラが登場します。今後通年で出てほしいものです。


現在はイートインがありませんが、今後少しでも席が出来たらいいなと思います。

鴨川の地にある一流パティシエのパティスリー、皆さんも是非訪れてみてはいかがでしょうか。

本日ご紹介するのは、滋賀県内を走る近江鉄道です。


近江鉄道は、琵琶湖東部地域(湖東~湖南)を走る、西武グループのローカル私鉄です。米原~貴生川を結ぶ本線と、高宮~多賀大社前間の多賀線、八日市~近江八幡間の八日市線があります。

小規模な地方都市間を結ぶ路線であり、沿線は田園風景が中心です。地域の貴重な交通手段となっています。


JRと接続する貴生川、近江八幡、彦根、米原が旅の起点となります。



こちらはJR草津線、信楽高原鉄道と接続する貴生川。


沿線は近江盆地の穀倉地帯で、例えば春はレンゲ、秋には彼岸花やコスモスといった花が咲く風景も魅力です。


日野にて。



沿線は、「田舎」と言ってしまえばそれまでですが、だからこその魅力であふれています。

京都に隣接する近江国滋賀県だけあって、歴史ある土地が並びます。


貴生川から八日市方面に向けて乗車すると、まず城下町である水口、日野を通ります。


そして、八日市線と合流する沿線の主要都市、東近江市(旧八日市市等)の中心地、八日市に至ります。



八日市駅すぐ傍(ただし、駅改札とは逆側にあるため、廻り道で多少歩きます)の延命公園は、春には桜、秋には紅葉の名所です。



公園頂上からは、三重県との県境に位置する鈴鹿山脈までを見渡すことができます。



延命公園は、箕作山(標高372m)の峰の末端に当たります。箕作山は非常に歴史ある山で、山麓には山岳信仰の霊地である阿賀神社、通称太郎坊宮を控えています。

太郎坊宮の最寄りは、八日市から八日市線を近江八幡方面に進んだ太郎坊宮前駅です。駅からは田園の中を参道が真っ直ぐと延びています。



太郎坊宮と彼岸花。美しい風景です。


こちらは八日市と太郎坊宮前の間にある新八日市駅。市中心部の住宅地にあります。歴史ある洋風建築の駅舎が特徴です。





さて、八日市から彦根方面に進むと、途中で近江商人の歴史名高い五個荘を通り、多賀線と分岐する高宮に至ります。







彦根市内の田園地帯にある高宮駅は、歴史を感じさせる古い駅です。近江鉄道でも有数の、旅情を感じさせる駅だと思います。









ここで多賀線に乗車すると、スクリーン(駅)を経て多賀大社前に至ります。

駅前には多賀大社の大鳥居があります。参道には蕎麦屋があり、伊吹山の蕎麦に舌鼓を打つこともできます。



一方、彦根方面に向かうと、まもなく沿線最大の都市、彦根に到着します。

近江鉄道の車庫がある要衝で、車庫には近江鉄道ミュージアムが併設され、旧式車両群が保存されています。





車庫の向こうには、かつて石田治部少輔三成が城を構えていた佐和山が見えています。

近江鉄道ミュージアムは開館日が限られていますのでご注意ください。


彦根市は言うまでもなく有名観光地であり、彦根城まで徒歩で行くことができます。



彦根の歴史を満喫したら、近江鉄道の旅も間もなくフィナーレです。

列車は彦根を出発すると佐和山をトンネルで抜け、鳥居本を経て終点米原に到着します。


彦根~米原間は、直接向かうのであればJR東海道線の方が速くて本数も多く、近江鉄道の利用意義は基本的に途中駅での乗降に限られます。そのため、この区間の利用者数はきわめて少なくなります。


以上のように、近江鉄道沿線には歴史・自然の見どころがたくさんあります。特に京阪神地域からは日帰りで簡単に訪問することが可能です(名古屋からも)。

皆様も、休日には近江鉄道で近江路の旅を満喫されてはいかがでしょうか。

本日ご紹介するのは、神戸市のパティスリー「モンプリュ」です。


(お店の公式ページ)

http://www.montplus.com/


(僕の記事)

http://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28002315/dtlrvwlst/1667504/


お店があるのは、神戸市街の中でも海側にある海岸通沿いです。周辺には飲食店が多数並んでいます。

最も近いのは地下鉄海岸線みなと元町駅ですが、JR・阪神元町駅からも近いです。中華街は歩いて数分の位置にあります。


店内は広くて落ち着いた色合いで、サロンという呼称が似合います。


そしてショーケースは大きく、美味しそうな菓子たちがずらりと並んでいます。













圧巻の一言です。


林シェフはフランスの超名店ジャン・ミエで修業され、シーサイドホテル舞子ビラ神戸、御影高杉などを経て独立されました。

お店で出されているお菓子は、徹底してフランスでも通用するお菓子にこだわっておられると思います。


ジャン・ミエはフランスでも古豪のパティスリーです。代官山の有名店イル・プルー・シュル・ラ・セーヌなども系譜を引いています。

こちらもジャン・ミエの影響が見られ、クラシックなガトー(あるいはそのアレンジ)が中心のラインナップです。あと、しっかりと洋酒を使ったガトーが多いことも特徴。

全商品に洋酒を使ってしまうと、子供やお酒に弱い人が食べられるものがなくなってしまい、困るとは思います。しかし、今ある菓子店の多くのように、一切洋酒を使わないというのは本末転倒です。「子供でもどのケーキも食べられるようにした」などと胸を張って言われても困ることは当たり前。


こちらでは、もちろん洋酒が効いていないガトーはありますが、一方でしっかりと打ち込んだガトーもまた多く、大人でも楽しませてくれます。


代表的なガトーが、右側の「ヴァランシア」。ジャン・ミエから持ち帰られた、オレンジとメレンゲのガトー。オレンジリキュールがしっかりと効いた爽快な味で、何と複数のリキュールを併用しておられます。



それだけ、美味しさへのこだわりが強いということなのでしょう。


村田スーシェフ以下、優秀な職人さんが揃っていて、規模が大きいだけあって、ラインナップも豊富で、それだけ思い入れも深まるというもの。


右側のメレンゲのガトーは「シャルマン」。シャンパーニュがしっかりと効いています。

こんなガトーはそうそう食べられないので、嬉しい限りです。



こちらの左側は、ジャン・ミエのガトーの一つ、ガトー・フランボワーズ。

まさにフランス菓子の王道とも言えます。



伝統菓子も多く、オペラやパリブレストなども定番化しています。


秋限定の「オモニエール」は、非常にクラシックなガトーで、今ではとても珍しい(フランス本国では絶滅したのではないかとすら思われる)存在。クレープの中にズシリと栗やクリームが入っています。



たまにしか登場しない古典菓子「ルリジューズ」。



メロンを使った珍しいガトーも。



クラフティー・スリーズも古典的なガトー。チェリーパイに相通ずるところがあります。



年始限定のガレット・デ・ロワ。



神戸と言うと、いかにもお洒落なお菓子が多数あるイメージがあります。

しかし、実は菓子に関しては非常に保守的な土地柄で、大半は日本人向けにアレンジされ尽くした洋菓子です。

こちらのように、フランス菓子を忠実に再現した菓子店は多くありません。


それだけに、こちらは神戸でも抜きん出た存在の人気店です。観光シーズンの土日はサロン待ちの行列が出来ていたとしても、決して驚くべき事態ではありません。







神戸では決して見逃すことのできない、存在感の大きなパティスリーです。

本日ご紹介するのは、奈良市中心部付近の閑静な住宅街にある「中田洋酒亭」です。


(お店の公式ページ)

https://www.facebook.com/pages/%E4%B8%AD%E7%94%B0%E6%B4%8B%E9%85%92%E4%BA%AD/641473669200398


(僕の記事)

http://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29007906/dtlrvwlst/7100528/


近鉄奈良駅からはやすらぎの道沿いを南下、JR奈良駅からは三条通を東に進み、交差点の南にある神社に隣接した路地を曲がって進んだ古くからの住宅地の中にあります。



一軒家を改装したお店。

店内も、私邸に招待されたかのような落ち着いた雰囲気です。スペースを上手に利用したカウンター席がメインで、個室のような位置にテーブル席があります。







中田マスターは、若手の多い奈良のオーナーバーテンダーの中でも最若手のお一人(2015現在)。

お店の雰囲気は意識してカジュアル感を出しておられますが、お酒の知識もカクテルの腕前も、オーセンティック・バーとしての風格をしっかりと出しておられます。


そのため、「居心地の良いオーセンティック・バー」として訪れることができます。客とマスターの会話も活発で、明るい雰囲気のバーです。


また、ただでさえCP良好な(土地代の影響があるとは思いますが)奈良のバーの中でも価格が安いので、その分訪問回数も増えそうです。



グラス・シャンパーニュのお値段は何と1000円程度。

もちろんフレッシュフルーツと併せてカクテルにしていただくことも断然可能。1000円よりは当然上乗せされますが、それでもお得です。



金柑のウォッカ・トニック。


ベースとなるお酒に上級の銘柄をお好みの方は、オーダー時にマスターに伝えると、より双方にとって分かりやすいと思います。


バー初心者にとっては、気軽なお値段でフレッシュフルーツカクテルをあれこれ試すことができるという点でも、非常にお薦めのお店です。


イチゴのフローズン。



ブルーベリーのフローズン。



ブラッドオレンジ・フィズ。



デラウェアのロングカクテル。



スイカのフローズン。



フルーツカクテルに関しては、単に何を作るかという点だけでも、バーテンダーの個性が非常に色濃く出るところです。スイカはソルティ・ドッグしか作らないという方は多いですし、柑橘系以外を炭酸と合わせることはしないという方も多いです。

一方こちらは上記のように、かなり広範な注文に応じていただけます。

この点はバーテンダーにとっては賛否あるところでしょうが、例えばスイカのフローズンカクテルは、一般的な方にとってはわざわざ(安くないお金を払って)注文するほどの価値はなくとも、スイカが大好きな人間にとってはたまらないものです。デラウェアのブランデー・フィックス(炭酸入り)も同様でしょう。

どうしても客の個性によって、ニッチな需要というものはありますので、こうやって幅広く作っていただけるこちらのお店は大変ありがたい存在です。


少なくとも私は「いろいろな客に優しい」お店だと考えます。


巨峰のシャンパーニュ。



アレキサンダー。



以前は開店時間が19時からでしたが、現在は早まっており、特に日曜日は15時にオープンしています。


皆様も、古都奈良の路地裏でリラックスした時間を過ごされてはいかがでしょうか。