「秘密の森~深い闇の向こうに~」見ました!! | applejamな休日

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せかせか暮らしてるのに、気が付けば何もせずに一日が終わってる…
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大好きな韓国のドラマや音楽、その他もろもろについて書いてます

"비밀의 숲"  2017.6.10~7.30 全16話 韓国tvN  韓国公式サイト

 

 

 

 

サスペンス?っていうくらいの情報だけで、

でも、なんとなくおもしろそう、って見始めた本作。

いやいや、2019年、私の中で今のところNo.1作品かも?ってくらい、面白かった。

 

 

 

 

 

 

 

主演はチョ・スンウとペ・ドゥナという渋い選択。

 

 

 

 

 

 

チョ・スンウと言えば、私的には「馬医」以来。

 

"마의"  2012.10.1~2013.3.25 全50話 韓国MBC 韓国公式サイト

 

 

 

懐かしっ!!!

っていうか、チョ・スンウ作品、これしか見たことないかも。

基本、ドラマにはあまり出てない俳優さん。

ミュージカルがメインですよね?

一度、韓国で彼のミュージカルを見てみたい!!

 

 

 

 

 

 

 

そして、ペ・ドゥナと言えば、私的には「サムデイ」以来。

 

"썸데이"  2006.11.11~12.29 全16話 韓国OCN

 

 

 

 

 

うわっ。こっちの方がもっと古かった。

「サムデイ」、見た記憶はあるけど、ストーリーは全然覚えてない…

ペ・ドゥナ作品、これまたこの作品しか見たことない(多分)!!

も一つ古い「威風堂々な彼女」、見たことあるような、無いような…

ああ、もう、自分の記憶力のなさが怖いっ!!!

 

 

 

 

 

そんなお久しぶりな主演二人に、

他の俳優陣も、全くミーハー感がない、地味な配役。

つまりは、実力派ぞろいで、

無駄なキャラもいない、

重厚さが感じられる配役ってことで。

 

 

 

 

検察と警察を舞台に、組織の腐敗を暴く硬派なサスペンスドラマ。

第1話から、グイグイ引き込まれて、

久しぶりに睡眠時間を削ってまで見てしまいました。

年寄りの冷や水的な。毎日、寝不足…

完全事前制作ドラマと言うことで、完成度も高かった。

 

 

 

 

 

幼いころに受けた脳の手術の影響で人間的な感情を失ったファン・シモク(チョ・スンウ)。

彼は優れた論理性と理性的な判断力で、不正を許さない冷徹な検事になる。

 

訪れたパク・ムソンの家で、シモクはムソンの刺殺体を発見。

ムソンは検事たちを買収し、多くの嫌疑を免れてきた男だった。

 

直前に見かけたTV修理工の車を怪しんだシモクは

女性刑事ハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)と協力して修理工を捕らえる。

 

シモクは修理工カン・ジンソプの公判を後輩のヨン・ウンス検事(シン・ヘソン)に任せる。

シモクの手に入れたドライブレコーダーの映像を証拠に

ジンソプの有罪を鮮やかに証明してみせるヨン検事。

しかしそれはすべての悲劇の始まりだった…

 

 

 

このドラマのストーリーの中心は「パク・ムソンを殺したのは一体誰か」、ということ。

第1話から最終話まで、それ一つで引っ張っていく脚本の見事さと言ったら!!!

その真犯人を追ううちに、

登場人物たちの隠された過去や思いが次々と明らかになっていき、

全員が怪しく見えてくる。

そうかと思ったら、その人の別の一面が明らかになり、

今度は全員がいい人に見えてくる。

複雑に絡み合うストーリーに、

何が何だかわからなくなったころに、驚愕の事実が明らかに!!!

もう、二転三転、四転五転…

 

でも、大丈夫。ちゃんとシモクが、全てを解説してくれるから。

よくわからなかった人にも、よくわかるように。

それも、納得のいく設定で。

 

しかも、タイムトラベルとか、幽霊とかの力も借りず、

伏線もちゃんと回収されて、

いやー、もうほんとに、計算されつくした脚本。

ほんとに素晴らしい。パチパチパチ。合格合格合格

 

キャラ設定も、

無表情なシモクに、対照的な人間味あふれるヨジンのペアをはじめとして、

余りの調子よさに次第に笑うしかなくなってくる、ソ・ドンジェ検事(イ・ジュニョク)とか、

気味悪い警察署長とか、

無駄がないし、俳優さんたちの名演技で、どのキャラもイキイキしてて。

 

 


 

 

 

 

ということで、主な人物相関図はこちら↓

 

 

 

BS11公式サイトより、お借りしました。

 

 

 

 






人物相関図には描かれてないけど、

検察内部の不正をも捜査するということで編成された特任チーム、

これをまとめといた方がいいかな。

 

 

 

 


ファン・シモク(チョ・スンウ)

35歳。西部地方検察 刑事3部検事。

 

少年時代のシモクは、音に対する過敏な反応によって身体的苦痛を感じ、

発作的に暴力的な行動にでることがあった。

その苦痛をなくすために受けた脳の手術によって、

彼は人間的な感情を失い、理性によってだけ行動する人物となる。

妥協を許さない検事となったシモクは、検察内部の不正を暴くが、

それは彼に賞賛ではなく、疎外をもたらす。

 

 

 

 

韓ドラを見ていて思うのは、

検察の仕組みが、日韓では違うのかな?ってこと。

 

日本の場合、事件を直接捜査するのは警察で、

検察は起訴された被疑者の有罪を裁判で立証するのが仕事で、

直接、犯人を捜したり、証拠を集めたりはしないイメージ。

あ、例外的に、贈収賄事件なんかでは、

証拠押収を行う検察官もニュースで見かけるけど。

 

でも、シモクは「捜査検事」を名乗ってて、

刑事以上に現場に出て行って、

犯人を追跡したり、証拠を集めたり。

手錠をかける以外は、全部する、みたいな。

 

ドラマだから、多少の誇張や創作があるのか、

それとも、実際、日韓の検察の仕組みが違うのか?

詳しい方は教えてくださ~い。

 

 

 

 

 

 

 

ハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)

30歳。龍山警察署 強力班刑事。

 

警察大学出身のエリートだが、

正義感が強く、後先考えず突っ走る性格で、

同僚の男性刑事たちには煙たがられている。

イラストが得意で、漫画(アニメ?)のファン。

何でもすぐにイラストにして、相手にプレゼントする。

男勝りの怖いもの知らずだが、被害者の遺族を思いやる優しさもある。

 

 

 

ペ・ドゥナ、ヨジン役にぴったりね。

いかにも女らしい役より、

こういう硬派な雰囲気の方が彼女にあってる。

そのくせ、赤い口紅を喜ぶかわいらしい一面も好演。

アクションも颯爽としててかっこよかった!!

 

 

それにしても、検事と刑事が直接チームを組んで、

捜査にあたるって、

これは、韓国では実際あることなの?

それともフィクション?

警察が、検察に手柄を横取りされる、みたいな台詞があっったけど、

本来はライバル関係?

 

 

 

 

 

 

キム・ホソプ(イ・テヒョン)

シモク検事室の捜査係長。

 

シモクの指示で、捜査を助ける。

ほんわか癒し系キャラだけど、仕事はできる設定。

数少ないシモク側の人間。

 

 

 

 

チェ・ヨン(キム・ソラ)

シモク検事室の職員。

 

キム捜査係長同様、数少ないシモクの味方。

主に事務的な仕事をこなしてるけど、

重要な任務を担うことも。

 

 

 

 

 

 

チャン・ゴン(チェ・ジェウン)

30代後半。龍山警察署 強力班刑事。

 

龍山署で唯一のヨジンの味方。

 

演じているチェ・ジェウン氏、なんか見覚えがあるんだけど。

ん?「未生」の最終話、ヨルダン支社のチョ代理役?

うん、確かに。

でも、それだけじゃないよなー

誰かに似てる?「ハンバ~~グ」井戸田潤??

 

 

 

 

 

ユン・セウォン(イ・ギュヒョン)

30代。西部地方検察 事件課課長。

 

内部捜査担当で、シモクの調査も行っていた。

しかし、それを知っていながら、シモクは彼を特任チームに。

ユン課長の能力を買ってのことだけれど、彼には怪しいところが…

 

 

イ・ギュヒョン氏、この方もお初?

と思ったけれど、「花郎」や「トッケビ」にも出てたって? どこ?何の役?

でも、この方、だんだんイケメンに見えてきて、

よく見ると、チョ・インソンに似てません??

 

 

 

 

 

 

 


キム・ジョンボン(ソ・ドンウォン)

法律事務所事務長。



シモクの中学時代の同級生。

かつてシモクとの間に、何か因縁があったようなのだが。

20年ぶりにシモクの前に現れたのも何らかの意図があってのこと??

弁護士になりたかったが、なれず、現在求職中の身の上。

 

 

演じるソ・ドンウォン氏、この方はとにかく、よく見る!!

名バイプレーヤーですよね。

最近見た中では「ロボットじゃない」のジア兄役を好演。

今回は、いい人なのか、そうじゃないのか、怪しい感じがよく出てました。

 

 

 

 

ということで、

「7人の刑事」ならぬ「7人の特任チーム」なんですが、

こんな、検察、警察、民間の垣根を超えたチームって、

実在するんですか、韓国では?

 

 

 

そして、そこに絡んでくる怪しい人物多数!!

登場人物ほぼ全員、

ほんと、どこまで怪しいのか、怪しくないのか…

まあ、100%の善人も、100%の悪人もいないってことで。

 

 

 

特に、イ・ジュニョク氏演じるソ・ドンジェ検事。

 

 

それにしても、イ・ジュニョク氏って、普通にイケメンの役って、やってます?

私の見たドラマじゃいっつも、屈折した役なんですけど。

でも、今回のドンジェは、また、よくできてます!! 必見!!

 

 

 

 

 

そして、シン・ヘソンちゃん演じるヨン・ウンス検事。

 

 

シモクへの淡い思いも含めて、いろいろ怪しいウンス。

 

最近、ヒロイン役としてあちこち引っ張りだこのシン・ヘソンちゃん。

余り美人ではないのに(失礼!!)、この活躍ぶりは演技力のたまものですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警察や検察の腐敗を描いたドラマは今までもたくさんありましたが、

今回、性接待の話も出て、リアルさを感じたのは

最近の韓国芸能界の事件もあったから。

軍内部では、若手兵士を上官が個人的にこき使うという話もあって、

「ゴルフ兵」なんて呼び名までついてるくらいだから、

実際にあることなんですね。

 

 

それにしても、

ある商社が軍事産業の仲介で、ぼろもうけを企むのに、

裏で結託しているのが日本企業だなんて。

日本が悪者にされてるのはよくあることだけど、

表向き、ウクライナの武器産業が実は日本企業の子会社だっていう設定。

私からしたら、

そんな荒唐無稽な話、全然リアリティが感じられないんだけど、

韓国人からしたら、さもありなん、って思うのかなー

それとも私の勉強不足?

 

 

 

 

殺人事件の真犯人を追うサスペンスドラマであると同時に、

検察と言う組織とそこに生きる人々を描いたヒューマンドラマというか、

ある意味、企業ドラマと言ってもいい作品だな、と。

いろんな見方ができるドラマ、とにかく、おススメです!!