りょうは、新しい仕事が始まり、毎日忙しそうだった。


それでも、メールで「愛してるよ。」って言ってくれるのが私にとっては幸せだった。


新しく始めた仕事で更に経営者になると本当に大変だったと思う。


そして、それを理解してあげる良い彼女。


…を演じてるつもりだった。


本当は理解なんてできてなかったし、会いたい気持ちを抑えられなくなった私は、


「少しでもいいから会いたい…。なんとか時間作れないの…?」


とメールした。


りょうからの返信。


「最近会えなくて本当にゴメン。明日仕事始まるまで会お!」


そう言ってくれた。


予想外なメールにびっくりしたけれど、すごくうれしかった。


本当は…


無理して時間作ってくれてたんだよね…。


でも…無理してでも会ってほしかったの…


だって…


私はあなたの彼女でしょう…?


近くにいるのに1カ月も会えないなんて付き合っている意味あるの…?


そう思ってた。


まだ幼かったんだよね私は…。


相手を思いやってまで自分の気持ちを我慢できる程


大人にはなれなかったんだよ…。







その頃から、私は自分と仕事を比べるようになってしまった。


よくある、「仕事と私どっちが大事なの?」ってやつ…。


だけど、仕事の事を理解しようと努力もした。


だって…私が会えないのを我慢すれば何も問題ないんだもんね…?


そんな風に思い始めて、頑張って会えないの我慢していたけど、1人じゃりょうの事ばかり考えてしまう。


それが嫌で、あきにメールで相談をしては、気持ちを紛らわしたりしていた。


その頃のあきは、相変わらず不倫を続けていて、


あきも、彼にはなかなか会えず寂しい気持ちは一緒だった。


更に言えば、あきも相当彼に依存していて、


辛くても、彼がいてくれるならそれだけで幸せって言う程だった。


私も同感だった…。


でも…その気持ちが、どんどん私とあきを苦しめていったんだ…。



りょうは相変わら忙しいらしく、メールをしても返信がなかなか来ない日が続いた。


私は…やっぱり寂しかった。


携帯が鳴るのをただ待って、どこに行くにも携帯を肌身離さず持って歩いた。


もうこの時点でかなり依存してる…。


依存し始めたらどんどんはまるだけで、私の頭は


「会いたい」 「寂しい」 「愛してる」


この言葉だけがぐるぐる回ってた。


もちろん、メールでも


「はやく会いたいよ…。寂しいよぉ。」


って何通も送った。


そのたびにりょうは、


「ごめんね、もう少ししたら仕事落ち着くから…そしたら会えるよ!」


としか返ってこない。