その日は、街を2人でデートして、買い物をした。


会っている時ずっと手を繋いでくれたし、人がいなかったらキスしてくれて、


普通にラブラブなカップル。


だから会える回数は少なくても好きな気持ちは会うたびにどんどん大きくなっていったし、


依存し始めていた。


学校でも、デートした次の日は、1日中のろけてたせいで、


友達からは


「あんた本当に彼氏にぞっこんだね~(笑)いいなぁ」とか言われたし、自分でもそう思った。


唯一りょうの仕事を知ってるあきとゆきには、「デリヘル」という経営者になる事も伝えた。


2人はやっぱり何の仕事なのか分からないらしかったけど、夜の仕事には変わらないと話すと


一緒に残念がってくれたし、励ましてくれた。







その時は、「別れ話」でなかったことに安心して、


事の重大さに気づいていなかった。


この瞬間から全てが変わりだしてしまっていたのにね…。

……………………………………………………………………………………………


だけど、結局夜の仕事という事には変わらないんだ…と思い、落胆した。


私は、りょうの仕事に文句を言った事は1度もなかったし、仕事に対して詮索する事すらなかった。


それは私が無知だったのと、仕事の事を話すと関係が壊れてしまう気がしたから…直感だったけど、そう思ったから、仕事の話は聞かなかった。


無知でいる事は、唯一私たちを幸せでい続けさせてくれた1つのものだったのにね…


でも、いつまでも無知ではいられないでしょ…?



とりあえず、車に乗りいつも通りキスをしてくれた。


本当に何も変わってない。


むしろいつもより優しかった。


車を走らせて、先に話を切り出したのはりょうだった。


りょう「あのさ、話あるんだけど、仕事の事なんだけど…」


私「うん、どうしたの?」


りょう「実は、俺自分で経営する事になった。」


私「え?今の仕事?経営者になるの?」


りょう「今の仕事じゃないんだ…。今のはやめて、新しい仕事。それで、色々手続きとか支度あって連絡できんかった。ごめんね。」


私はこの言葉を聞いた時、もしかして、夜の仕事はやめて、昼間の仕事になるのかな!?って期待した。


私「そうだったんだ!大変だね。で、なんの仕事になるの?」


りょうは言うのを少しためらったけれど説明し始めた。


りょう「実は今の仕事のオーナーから紹介されて、デリヘルの経営する事にした。」


私「??デリヘル…?ってなに?」


私はまだデリヘルという仕事を何も知らなかった。


りょう「コンパニオンみたいな仕事だよ。」


私「…?よくわからないんだけど、夜の仕事なの…?」


りょう「うん…。今度は雇う側で、女の子を客に派遣させなきゃならない。」


この時、もっと深く仕事内容を聞いていればよかった。


でも私は…


「そっかぁ…なんか大変そうだけど、頑張って!」


反対もせずに、応援した。


りょう「賛成してくれるの?」


私「うん!」


りょう「ありがとう、反対すると思った!」


そりゃ、私があまり理解できない程度に仕事内容をぼかして言ったのだから


賛成もできたよね…。


たとえ、反対しても無駄だったでしょ?


私に話す前に準備はできていたんだもん…。