家に帰ってから、私は部屋にPCを持っていき、インターネットを開いた。


りょうの仕事について調べるために…。


ネットって本当に便利だよね。


なんだって知りたい事調べられる。知らなくていい事まで教えてくれるんだから…。


とりあえず、「デリヘル」という仕事について、詳しく調べた。


その仕事の内容は簡単に言えば、ソープの、セックスない版っていう感じ。


りょうが私に説明した仕事とはあきらかに違う感じ…


正直ショックだった…。


とは言ってももう始めている仕事を停める事はできないし、


私がお願いしてたとしても、どの道結果は一緒だったと思うから。


それに何より、この仕事は、ただの資金作りとも言ってた。


本当にやりたい仕事を叶えるための…。


それを言われたら、反対できない…。



この日は、仕事の事務所に連れて行ってくれた。

事務所といってもアパートの1室で、家具くらいしかないような部屋。

その片隅には、女の人(従業員さん)の荷物。

久々に会って2人きりになれた私たちは、いっぱい、いちゃいちゃした。

久しぶりに1つになれた…。

幸せなのに、なぜか涙が出てきて、りょうを困らせた。

それでもりょうは、頭をなでて、ぎゅーってしながら「愛してるよ」って言ってくれた。

嬉しかったけど、なんだか心が満たされなかった…どうしてだろう…?

その日は夕方まで一緒にいて、バイバイした。

この日以来、家の近くの駅まで送ってもらうのも断った。

本当は送ってほしかったけど…

疲れているりょうに、これから仕事のりょうに負担をかけたくなくて

いい子ぶって

「これからは1人で帰るから大丈夫だよ。」

って言った。

電車の中では、もうりょうに会いたいって気持ちで

バイバイした駅が遠くなっていくのが寂しかった…。

家に帰って、私はりょうの仕事についてちゃんと調べることにした。

その行動が、「無知でいることが幸せでいれる」ってことを思い知ることになる…。

次の日は休日だったので、午後から会いに行った。


待ち合わせの駅に着き、すぐにメールした。


5分たっても返信来ない…


電話した。


でない…


何度も電話し、それでもでない…。


1時間くらい待ちぼうけ。


もう一度電話すると、ようやく出た!


私「りょう?もう着いたよ??」


りょう「ごめ…寝ちゃってた…。すぐ支度していくからっ!ごめんね!」


私「分かった…気をつけて来てね!」


待つ事さらに数分…


ようやく来た。


1時間以上待たされて、本当は文句の1つも言いたかった…。


でも言えなかった…。


久々に会ったりょうはあきらかに疲れてる顔してたから…


そんなに疲れてるのに、会ってくれただけで、十分。


会いたいって言ったのは私なんだし、文句なんて言えるわけない。