西洋占星術には、個人のホロスコープを読み解くばかりではなく、「国家のホロスコープを読む」という技法もあり、これを「マンデン占星術」といいます。
マンデン占星術では、占いたい国の首都の緯度・経度で、春分の瞬間のホロスコープを作り、次の春分の瞬間までの1年間の流れを読むことが一番メジャーですが、冬至の瞬間のホロスコープを作ることで、春分の瞬間までの3ヶ月の流れを読むこともできます。
今回は、2022年の日本の冬至図を読んでみたいと思います。
まずは、気象や災害に関連するIC、第4ハウス付近を見ていきます。
ICが水星とスクエアなので、風害に注意が必要です。
第4ハウスには、天王星が入っています。
軸から離れているので大きな災害にはならないと思いますが、念のため地震に対する備えをしておきましょう。
次に、国民の状態を示すアセンダント、第1ハウス付近を見ていきます。
アセンダントには、太陽がコンジャンクション、木星がスクエアです。
国民は楽観的な雰囲気がありますが、のんきになり過ぎる懸念があります。
もしくは、政府から何らかの支援を受けるかもしれませんが、あまりありがたいとは思えないかもしれません。
また、太陽はセレスとスクエアになっているので、農業や農作物について何か不安を感じることがあるかもしれません。
政府の状態を示すMC、第10ハウス付近を見ていきます。
MCには水星と金星がスクエアとなっており、政府は財政関係や、その説明に苦労をしそうです。
また土星とはトラインで、何らかの困難も続きそうです。
ルーラーの金星は天王星とトラインになっており、政府は突発的な出来事にお金を使いそうですが、第10ハウスにドラゴンテイルが入っているので、与党は国民の支持を得られない、または仲間割れの可能性があります。
同盟国との関係を示す第7ハウス付近を見ていきます。
ディセンダントにはセレスがスクエアとなっており、アメリカとは農業関係で不和があるかもしれません。
ルーラーの水星は天王星とトラインになっていますので、政府は急遽アメリカと何らかの話し合いをする可能性があります。
最後にオーバーロードのハウスを見ていきます。
国民の状態を示す第1ハウスが太陽・水星・金星・冥王星のオーバーロードとなっており、「民衆の意志」が高まります。
ソフトアスペクトが多いのでそれほど深刻ではないと思いますが、金銭的なことや通信、異常事態などに関心を持つ人が多くなるかもしれません。
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春分図が1年の流れを表します