歌がなくても心に響く、記憶に残る音楽
世の中にはJ-POP、K-POP、ロックなど、さまざまなジャンルの音楽があります。その多くは「歌詞」がある楽曲で、人の声を通して感情や情景が伝わりやすいため、多くの人に愛されてきました。
しかし、その対極にあるのが「インストゥルメンタル(Instrumental)」というジャンル。歌詞がなく、音だけで世界観を描く音楽です。今回は、そんなインストゥルメンタルの中でも「どこかで聴いたことがある」と感じる名曲たちをご紹介します。
久石譲「Summer」
北野武監督の映画『菊次郎の夏』のテーマ曲として知られる名曲。映画のサウンドトラックに収録された後、2000年からはトヨタ・カローラセダンのCMソングとして起用され、2023年にはキリンビバレッジのCMにも登場。2025年の夏もキリンビールのCMで再び使用されており、映画を知らない人でも「この曲、聴いたことある!」と感じるほど、広く浸透しています。
なお、この曲はシングルCDとしてはリリースされておらず、聴くにはサブスクリプションサービスや久石譲さんのアルバムを通じて楽しむ形になります。
坂本龍一「Energy Flow」
1999年、栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングとして流れ、シングル『ウラBTTB』としてリリースされたこの曲は、インストゥルメンタルとしては異例の大ヒットを記録。オリコン週間シングルチャートで1位を獲得し、約90万枚を売り上げました。
個人的にも当時CDを購入し、ガラケーの着メロに設定していた思い出があります。ヒーリングミュージックとしても高く評価されており、今なお多くの人の心を癒し続けています。
坂本龍一さんは「教授」の愛称でも親しまれ、映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」も手がけ、自ら俳優として出演もしています。
葉加瀬太郎「情熱大陸」
TBS系列のドキュメンタリー番組『情熱大陸』のテーマソングとしておなじみの一曲。タイトルを知らなくても、メロディを聴けば「あっ、これ知ってる!」となる人も多いはずです。
この曲もシングルCDとしてはリリースされておらず、サブスクやアルバムでの視聴が主な手段です。アルバムによってアレンジが異なるバージョンが収録されているため、聴き比べてみるのも楽しみのひとつです。
まとめ
インストゥルメンタルは、言葉がなくても情景や感情を伝える力を持っています。CMや映画、テレビ番組など、日常の中でふと耳にすることで、私たちの記憶に深く刻まれているのかもしれません。
歌詞がないからこそ、聴く人それぞれの感情や思い出と結びつき、より自由に音楽を感じることができる——それがインストゥルメンタルの魅力です。