今年の2月にスマホを機種変更した際、初期設定を進めていたら、なぜか無料ゲームがいくつかダウンロードされていた。おそらく設定画面を一つずつ進めていく途中で、そのままインストールされてしまったのだろう。
その時は「どうせ遊ばないし、そのうち消せばいい」と思っていた。もともとスマホゲームにはあまり興味がなく、「スマホでゲームばかりやっている人の気持ちは分からない」というタイプだったからだ。
ところが、ある日通院の待ち時間に、暇つぶしのつもりでそのゲームを少しだけプレーしてみた。ほんの数分だけのつもりだったが、思っていた以上に面白い。「待ち時間だけならちょうどいいな」と軽い気持ちで続けていた。
しかし、いつの間にか通院の日だけでは済まなくなっていた。
家でも少し時間が空けばスマホを手に取り、「一回だけ」「あと一回だけ」とプレーしてしまう。Wi-Fiにつないでいれば通信量もほとんど気にならないし、お金がかかるわけでもない。「まあ、これくらいならいいか」という気持ちが積み重なり、気づけば暇さえあれば遊んでいるような状態になっていた。
今、特によく遊んでいるのは「ブロックブラスト」と「ビバ麻雀」の2本だ。
ブロックブラストはテトリスに少し似ているが、ブロックの向きを変えることができず、出てきた形をそのまま配置していくシンプルなパズルゲームだ。派手な演出があるわけでもなく、ストーリーがあるわけでもない。それなのに、「もう一回だけ」とつい続けてしまう不思議な中毒性がある。
一方のビバ麻雀は、昔ゲームセンターによく置かれていた「上海」と同じような麻雀牌の絵合わせゲームである。同じ絵柄の牌を順番に消していくだけなのだが、簡単そうに見えて意外と頭を使う。クリアできそうでできない絶妙な難易度が、ついつい再挑戦したくなる理由なのだろう。
改めて思うのは、自分はアイテムを集めたり、キャラクターを育てたりするゲームよりも、こういう単純なパズルゲームのほうが性に合っているということだ。
最近のスマホゲームには、毎日ログインして報酬をもらったり、期間限定イベントがあったり、ガチャで強いキャラクターを集めたりするものが多い。しかし、それらは少し面倒に感じてしまう。
その点、パズルゲームは起動すればすぐ遊べて、終わりたい時にすぐやめられる。その気軽さが、自分にはちょうどいい。
試しにGoogle Playストアで他のゲームも検索してみたが、今のところ「これもやってみたい」と思えるものはあまり見つからなかった。結局、今遊んでいる2本で十分満足している。
それにしても、以前の自分なら「スマホでゲームばかりしている人って何がそんなに面白いんだろう」と思っていた。しかし、実際に自分が遊ぶようになって、その気持ちが少し分かった。
決してものすごく面白いわけではない。それでも、「あと一回だけ」「このステージだけ」と思わせる絶妙なゲームバランスがある。その心理をうまく突いてくるゲームを作る人たちは、本当にすごいと思う。
もちろん、気が付けば何十分も遊んでいた、ということもあるので、ほどほどにしなければいけないとも感じている。
便利な暇つぶしである一方、時間はいくらでも吸い取られてしまう。だからこそ、これからはスマホゲームとも良い距離感を保ちながら付き合っていきたい。
まさか今さら自分がスマホゲームにはまるとは思ってもいなかったが、人間というのは実際にやってみないと分からないものだと、少しだけ実感している。