地上波でも配信でも視聴できない作品は、実際にいくつも存在します。 まず代表的なのが、フジテレビで1993年7月〜9月に放送された『悪魔のKISS』です。本放送後に2〜3回ほど再放送されましたが、その後はフジテレビでも一切再放送されなくなりました。
主題歌にはサザンオールスターズの「エロティカ・セブン」が起用され、視聴率を取りに行く姿勢が明確なドラマでした。しかし、出演者の一人が権利を買い取ったため、放送できなくなったという説が広く語られています。
もう一つの例が『キャンディ・キャンディ』です。テレビ朝日制作で、昭和の時代には夕方の再放送が定番でした。しかし、原作者と作画担当者の間で権利をめぐる深刻な対立が発生。作画者が原作者の許可なくキャラクタービジネスを展開したことが発端で、泥沼の法廷闘争に発展しました。その結果、再放送・ソフト化・配信がすべて不可能な状態が続いています。アニメ特番などでも本来なら選ばれてもおかしくない作品ですが、こうした“大人の事情”で扱えない状況です。
さらに、木村拓哉主演の『ギフト』は、劇中でバタフライナイフが使用されていることが問題視され、当時の事件との関連もあって再放送・配信が自粛されています。
また、『聖者の行進』や『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』などは、BPOや世間への影響を考慮して放送が控えられている作品です。 このほか、出演者が違法薬物に関与したことで、一時的に配信や再放送が停止されるケースもあります。
令和の今でも起こり得ること
現在放送されているドラマやアニメでも、後に基準が変われば“もう見られない作品”になる可能性は十分にあります。 どうしても見逃したくない作品があるなら、録画などで手元に残しておくことが、唯一の確実な手段と言えるかもしれません。
権利関係のトラブルが起きれば、作品はあっという間にメディアから姿を消し、二度と見られない“幻の作品”として扱われることになるでしょう。