駐妻（駐在妻）歴も、
15年目に突入すると、
聞かれる、聞かれる・・・。
『実際、駐妻って、どうなんですか？』
『人間関係、やっぱり、
大変なんですよねえ？』
『マウンティングとか、
ヒエラルキーって、
本当にあるんですか？』
この手のゴシップネタ、
みなさん、お好きですよねー！
こんにちは！
ティー＆マナーコンサルタント
金澤優子です。
（↑わたしの履歴書はこちらから）
現在、わたしは、
いわゆる＜駐妻＝駐在員の妻＞であり、
（このネーミングが、かなり苦手だけど・・・）
オンライン上で仕事をしている
＜個人起業家＞です。
わたしのこれまでの
駐在妻歴は、
フランス・パリ（２年）
→
イギリス・ロンドン（５年少々）
→
フランス・パリ（１年）
→
アメリカ・ニューヨーク（６年少々）
その後いったん、
日本に４年ほど滞在し、
そして、現在、
マレーシアに４ヶ月目。
ずっと海外にいると、
海外周りをしている友人ばかりなので、
これが、もはや普通
に思えていたのですが、
日本に帰った時に、
なんども聞かれたのが、
冒頭のこの質問です。
少し古いドラマになりますが、
2016年の秋冬クールに、
ずいぶん話題になっていた
＜砂の塔＞というドラマ、
ご覧になった方いますか？
菅野美穂さんと松嶋菜々子さんが
主演されていた
東京・豊洲のタワマン（タワーマンション）
を舞台にして繰り広げられた
ママカースト＆サスペンス
連続ドラマ。
わたしは、
夫と一緒に見ていて、
か・な・り・ハマりました！笑
二人で、
『ありえないよね？』
『こんな人いる〜？』
特に夫は、
終始目をシロクロさせながら
見ていましたが、
わたしは、
実際・・・
『あ・・・
いるかもしれない。』
という心境でした。
カースト、ヒエラルキー、
マウンティング、
いろいろな言い方がありますが、
どれも同じですよね。
序列社会。
うーん、すっごく日本的！
ウィキペディアによると・・・
＜カーストとは＞
日本においては、
人間関係において、
上下の差が生じることを
比喩的にカースト制度に例える事例が散見される。
スクールカーストやママカーストは、
その一例である。
このようにありました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
＜スクールカーストとは＞
学校の中で、生徒間に自然発生する
人気の度合いを表す序列を
身分制度のカースト制度になぞらえた表現
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ママカーストとは・・・
現代の日本において
母親であることを共通とした
友達付き合い（ママ友達）において
見られる序列のことを
身分制度のカーストになぞらえて読んだ表現
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
わたしの14年間の経験上、
駐在妻の社会において、
ヒエラルキーやマウンティングは、
存在していました。
人間は、
比較することで、
より簡単に、幸福を感じやすい、
と言われています。
わたしも無意識に、
『自分は大変だと思っていたけれど、
あの人に比べたら、どうってことないわ、
がんばろう・・・』
と言うように、
誰かと比較して、安心する
ことが、よくあります。
＝＝＝＝＝＝＝
14年間の海外在住で、
かなり強烈な印象の方がいました。
政治家の田中真紀子さんに
似た感じの人でしたので、
仮に真紀子さんとお呼びしましょう。
わたしは、ニューヨークにいた頃、
本当に、偶然と運だけで、
ペントハウス（最上階）に
引っ越しました。
（マンハッタンは、常に物件が足らず、
良いと思った物件は、すぐに無くなる）
ペントハウス、と言う響きは、
どことなく【特別な部屋】
だと思われるのですが、
そこは、
ペントハウスだからと言って、
割高な訳ではなく、
特別広い訳でもなく、
間取りは、他のフロアーと全く同じ。
ただ単に、
建物の一番上に位置しているだけ
それどころか、
最上階というのは、
夏は、
熱をダイレクトに吸収して、暑くて、
冬は冬で、
外に面している部分が多いだけに、寒くて、
余計な電気代がかかる！
引っ越してすぐのある日。
くだんの真紀子さんに
アパートの前でバッタリ遭遇。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
真紀子さん
『うちの隣のビルにお引っ越しされたって、噂で聞きました。』
私
『そうなんです。宜しくお願いします！』
真紀子さん
『何階ですか？』
私
『・・・３５階です。』
真紀子さん
『え！ペント（ハウス）なんですか？』
私
『あの、いえ・・・
たまたまネットで見つけて・・・』
真紀子さん
『え！この間、ご主人見ましたけど、お若いですよね！？』
私
『あ、夫、すごく童顔なので、若く見られるんです…』
真紀子さん
『おいくつなんですか？
会社って外資ですか？』
私
『ええと、〇〇です…。あ、はい、日本の…』
真紀子さん
『お仕事って何ですか？
何年入社ですか？』
私
『（ひえ〜、そんな聞く!?）
あ…金融です。』
奥様
『どこですか？』
私
『（ぎょぎょ・・・しつこい・・・）
勝手に言うと、夫に怒られちゃうので、
すみません。』
奥様
『うちは、〇〇会社の社長なんですけど、
うちの会社は、
社員は、〇〇には住めないですね。』
以上。
チーン・・・
ああ、
怖かった。
これ、1000%、ホントの話。
強烈すぎて、
家に帰って、速攻！夫に報告したので、
もう、一言一句、覚えているんです。
あとで、周りの人に聞いたら、
真紀子さんは、
駐在妻ヒエラルキーのトップに
君臨されているような奥様で、
いつも、
お取り巻きをぞろぞろ連れて、
ランチやショッピングにお出かけに
なっていたそう。
真紀子さんの旦那様は、
超有名企業のアメリカ拠点の社長。
ただ、
この会社は、
ブランド企業のわりには、
海外駐在員の手当が薄いのが特徴だとか。
なんでも、
海外手当をつけると、国内社員からのクレームが
すごいからなのだそう。
（と、友人から聞いた）
会社によっては、
年功序列が厳しくて、
たとえ１才でも年上の先輩の家賃より高い家に
住むことはできない、
と言う話もありました。
ドラマ＜砂の塔＞でも、
住んでいる階数によって、
カースト順位が決まる、
奥様同士のマウンティングが始まる、
という
シーンがたくさんありましたね。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
私は、恥ずかしながら、
子供の頃から、
このような人間関係の
デリケートな序列を見抜けない、
今でいうところの
KY（空気読めない人）であり、
気の利かないタイプでした。
だからこそ、小さい頃は、
女の子グループで、陰口を言われたりしたことも
一度や二度ではなく（汗）。
父が、権力が大嫌いで、自由人で、
その父にそっくりな性格、
と言われた私は、
めんどさい女子社会には、
不適合でした。
暗黒のニューヨーク
駐在妻ヒエラルキー第一位の奥様
の不興を買う・事件
は、
このまま、特に何事もなく
消え去りました。
このように、
ヒエラルキーは、存在していたようです。
私のように、
気がつかない、
気にしない人も、多いかもしれません。
一言でまとめれば、
非常にバカバカしいこと
です。
ただ、これらをずっと見てきて思うことは、
このカースト社会に、
うっかり足を踏み入れてしまったとしても。
ヒエラルキーにおののいても。
マウンティングされそうになったとしても。
そこで、
押し潰されない人もちゃんといる。
と言う事実。
それは、
それこそ、
ご自身のカースト順位がどうこうではなく、
自信があって、
軸がある人。
それに尽きるのです！！！
次回は、
アメリカ時代に、友人から聞いた
ママカーストに巻き込まれないための
駐在妻のリアルな日常の行動
について書きますね！
最後までお読みくださり、
ありがとうございます！
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