みなさん、「玄米茶」って、お好きですか?
紅茶、緑茶、烏龍茶・・・99%くらいのお茶が 「好き、もしくは、大好き」 である私なのに、
実は、
「玄米茶ほど、イマイチな、やる気の感じられぬお茶もないのでは!?」
と、(今回金沢に行くまでは)大変残念がっていたものが、
玄米茶「でした」=過去形。
そう、
あの香ばしい・・・、「お茶漬けの素」に入っている、茶色くすこーし焦げたお米、
「あられ」
あの「あられ」が入っている緑茶のことを、ちまたでは、「玄米茶」と呼んでいますよね。
(画像、どっかからお借りしました)
お茶漬けに入っている「あられ」、
日本人なら、ほぼ全員好き!?
子供の時、あの「あられ」をつまみ食いするのが大好きでした。
お父さんのをとっちゃった子もいるのでは?(笑)
「あられ」は、もともとは海苔が湿気るのを改善させるための「除湿」効果を狙って入れられたそうですよ、余談ですが。
塩の瓶に、米粒が入っているのと、同じ理由です。
米は除湿に優れるため。
「あられ」は、香ばしい香りで、サクサクしていて美味しいけれど、
その「あられ」の入った「玄米茶」って、淹れてみると
あれ?ちっとも美味しくない!
そう、香りばっかりで、
味は「なんとなく緑のお茶ですぅ・・・」っていう
主張も、誇りもまったくない、もちろん旨みなんてナシ・・・
「やる気のない」お茶
・・・でした。(過去形)
かおりが香ばしいのに反して、お茶の味自体は、うまみや甘みがはなく、
どちらかというとスッキリ、渋みもけっこう出てくる。
つまり、かおりと味がマッチしていなくて、裏切られた感がぬぐえない!
もちろん、これは、私が
「おいしい玄米茶があるかもしれないのに、探すのをあきらめてしまった」から。
しかし!!!
今回、金沢で、上林茶舗さんで、ついに出会ったのです!
人生はじめて、美味しいと思える「玄米茶」。
理想の玄米茶。
⬆︎ 棒茶(ほうじ茶)と「あられ」のコンビネーション!
この組み合わせは、初めて。
(調べてみたら、楽天などのネットショップで、あるにはありました。)
「ほうじ茶」=(こうばしい、甘い) & 「あられ」=(こうばしい、甘い)
かおりと味が、ぴったりマッチしています♪
「やっと!あった~」
大袈裟だけれど、奇跡の出会いみたいに嬉しかった。
これは、石川県の「ぶった農産」さんと、「上林茶舗」さんの「こだわり」の合作だそうです。
ぶった農産さんの、特別栽培米「新大正もち米」を丁寧に焙煎し、香りと旨みを引き出した「玄米」を、このお店の看板商品である「加賀棒茶」とブレンドしています。
そう、「玄米茶」と云いながらも、白米を使っている玄米茶だって多いのです。
(ちなみに、私もニューヨークにいるときに、
玄米、白米、両方を「焙烙=ほうじ茶をつくる小さいフライパンみたいなもの」で
炒って、自家製玄米茶を作っていました。白米のほうが簡単にはじけます。)
見てすぐ「美味しいに違いない」と思って、試飲もせずに、購入したのだけれど、
(見ればわかる!)、
上林さんでは、従来の「緑茶+あられ」、という オーソドックスな玄米茶 もあって、
そちらは買わなかったところ、
店主の織田さんが気を利かせて「これも飲んでみてください」と、そっと詰めてくださったので、
帰京して飲んでみたところ、
「え~!信じられない!こんな玄米茶もあったんだ。。。」と
更にショックを受けたのでした。
そう、緑茶の味じたいにも、甘みがある 「まさかの」玄米茶。
作り手さんの「本気」がある玄米茶。
どちらの素材も、単独で食べて美味しい。
私の緑茶の先生(「茶茶の間」の和多田先生)が、
「美味しいお茶は、茶葉そのものが食べて美味しいんですよ」と、
よくおっしゃるけれど、そのとおり!
通常、玄米茶は、カジュアル=ふだんづかい、なので、
コストを下げるために、「やなぎ」という、煎茶の下のランクを使っていることが多いそうですが、
上林さんでは、上級煎茶を用いているとのこと。
↑新聞にも掲載された玄米茶
ぶった農産さんが、「もち米」を使用している理由は、
「より甘みが強い」からだそうです。
茶葉もパリっとしていて、噛むと甘みと苦みがほどよく、ねっとりとしたテクスチャーが
あり、
また、このこうばしいpopされた玄米も、もうお菓子みたいに美味しくって
手が止まらなくなっていました(笑)。
食べすぎる!!!
中国茶用の蓋碗で淹れてみました。
棒茶は抽出時間30秒~と早いので、すぐ飲めるのが本当にありがたい。
こうして、
「私の味覚センサー」から、「苦手項目」が、また一つ減った、のでした。
「若いひとたちのお茶離れが甚だしい。。」
という話を多く聞く中、
ジムで時々コアトレを教えてくれる腹筋男子スタッフ(20歳)に、棒茶を差し上げたところ、
「あれがほうじ茶なんですか?びっくりしました〜^ ^ 別モノですねえ!」という反応。
6パック男子が、本物の日本茶を飲んでるって構図は
ほほえましい。
その前は、ネイリストの子(20台女子)にもあげてみたり、
宣教師さながら、お茶の普及活動をしています。