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【レコ妖怪向けレビュー】
エレクトラ・レコードからのISBのセカンド・アルバム、『The 5000 Spirits Or The Layers Of The Onion』のUKオリジナル盤を入手しました。レコ番号はEKS 7257でステレオですが、これのモノラル盤なんてのは存在するんでしょうか?67年だと普通両ヴァージョンあるはずですよね?まあ、あったとしてもものすげーレアだと思います。もしかするとインクレの中で一番よく知られているジャケかもしれないこれは、オリジナル盤の両面コーティング(シングル・ジャケ仕様)でさらに美しいことになってます。2010年に英フレッジリング・レコから再発されたデジパック仕様のCDジャケをオリジナル盤と比べてみると、右側の端っこ部分が微妙に違うデザインになっているところがあります。これ、ジャケの原画が損傷したかなんかで修正したんですかね?ほんとに微妙な違いなんでどうでもいいですか?しかしそんなことをいったら、ビートルズの『アビー・ロード』のアップル左寄りとか『レット・イット・ビー』のグリーン・アップルとかレッド・アップルとか、『ラバー・ソウル』のジョンの革ジャケットのほつれ修正とかもどうでもよくなってしまいます。あ。それもどうでもいいですね。このジャケを画像検索していたら、米サンデイズド・レコからもアナログ再発されていたのを知りました。オリジナルにしろ再発にしろ、デザイン的には絶対LPサイズの方がインパクトあっていいですね。プロデューサーだったジョー・ボイドは個人的見解として、この絵を描いたデザイン・チームのザ・フールのスタイルのことを、彼ら独自のパロディだといってましたが、そのへんのことをもっと知りたいです。当時このアルバムはファーストLP10倍売れて、次の『ハングマンズ・ドーター』はさらに売れてイギリスではトップ5、アメリカではトップ30に入ったそうです。その結果、あのウッドストックに出演することになったんですが、コンサートは雨のために翌日かその次かに延期となって、しかも聴衆が目当てだった爆音キャンド・ヒートの次の出演となって、地味な印象しか残せなかったらしいです。しかし彼らのことですから、コンサート自体がよくなかったとは思えないので、この時のステージをまるまる聴いてみたいものですね。
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ラヴ最後のシングル“Your Mind And We Belong Together”のご紹介~。どこの国の盤かわかりませんが、こういうおもろいジャケだったんですね。時期的にはあの目まぐるしく展開の変わる曲調満載の大傑作『Forever Changes』の頃なので、こちらも同様に凝りに凝った展開の大変すんばらしい出来となっております。まあおそらくヒットはしなかったんだと思いますが… そして『Forever Changes』の大半の収録曲と同じように、タイトルが歌詞中で出てきません。直訳すると「君の心そして僕たちは一体」で、なんのこっちゃです。後半はまるで同時期のビートルズ+プリティ・シングスですね。最後にハードなギター・ソロに突入する前にアーサー・リーが入れる「オーライ」がすごくクールでカッチョよくて大好きっす。ただバッキング・トラックのレコーディングは難航したようで、現行CDのボーナス・トラックには当時のアーサーのダメ出しぶりがこれでもかと入っています。「はいダメ、テイク36、あかんダメ、テイク37、お前らやる気あんのかコラ!」とか。コワいっす。歌詞は例によって抽象的でようわからんです。アーサーらしい苦悩が表われているような気はします。9行目の「季節と理由(the seasons and the reasons)」は単にライムのために並べただけかもしれません。それではどうぞ!

どうしてなのか理解したい
オレは地獄を見てきたような気がする
でも君はまだ始まってさえいないという
ここで生きるにはもっとがんばらなきゃいけなかったんだ
これまでよりもね 分かっている
でもやつらは大丈夫だという
 
オレは今日という日を理解したい
きのうの自分が誰だったのかは分かっているかもしれない
季節と理由ははっきりしている
分かっている ああ ああ ああ
 
とても多くの人々
彼らは僕の心をかき乱しているように思える
自分のせいなら そんなもの捨ててしまえ
僕のガールフレンドのためにもう一度捨てよう
 
とても多くの声
その声は聞かせておくれ
彼らは10,000ものミスを犯しているが
実際そこにいるようだ オーイエー

僕はクローゼットの中に心を閉ざす
僕は誰も必要としない オーノーノー
君はドアのうしろに隠れている僕を見つける
完全にラリった顔も
ずっと昔から 僕はこれを消し去ることができない
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カーティス・メイフィールドがほぼ全曲を提供して、ごく短い間にヒットを連発していたシカゴのポップ・ソウル・シンガーっす。30年ほど前に買った再発輸入レコで、たぶん1000円もしなかったと思います。当時はなかなか3桁価格でレコを買うことはできなかった記憶がありますね。最低でも1000円はしたと思います。このシンガーを知ったきっかけは何だったかっちゅうと、たぶん東京のモッズ・バンド、ザ・ヘアがまだジ・エースだった頃にカヴァーしていた“The Monkey Time”だったような気がします。カーティスの手によるすばらしい楽曲の数々とサウンドはどれも一聴してそのまんまインプレッションズで、実際ギターとバッキング・ヴォーカルにカーティス自身が参加しているナンバーもあるそうです。が!どれどれ、ちょっと注意して聞いてみようかと思ったところ、アンプの電源が入りません!いったん入るんですがすぐにプチっと落ちてしまいます。前からブーンいうて調子悪かったのがとうとう壊れてしまったようです。またおんなじの買おうっと。
 
ところでノーザン・ソウルといえば、ずっとシカゴ、デトロイト周辺のポップなソウル・ミュージックのことやないかいワレコラ!と思いこんでいたんですが、イングランド北部のクラブで好まれていたダンス・ミュージックのこともノーザン・ソウル・シーンと呼ばれているっちゅうのを知ったのは、つい最近のことです。故グレすがちゃんが教えてくれました。たぶん60年代当時からその2つの意味があったんやと思いますが、日本ではずっとモータウンやシカゴ・ソウルのことを指してましたよね。日本ではクラブ・シーンが栄えだした90年代半ば前後くらいから普及し始めたことばなんですかね?そのような気がします。それではトラック・リストです。たったの12曲、どれも踊るにもってこいのゴキゲンなナンバーばかり(だったはず。アンプが…)です。
 
Side One
1 The Monkey Time
2 Come See
3 Sometimes I Wonder
4 Um, Um, Um, Um, Um, Um
5 Girls
6 Sweet Music
 
Side Two
1 Ain’t It A Shame
2 Hey Little Girl
3 The Matador
4 Rhythm
5 It Ain’t No Use
6 Gotta Get Away
イメージ 1マンチェスター出身のビート・グループのコンプリートCD2枚組です。サブ・タイトルが『the complete LP’s & singles 1966-1968』なので、この2枚で彼らの音源全てが手に入るっちゅう大変便利なCDっす。ギター/ヴォーカルのエリック・スチュワートはのちに10CCで大活躍する人です。って10CC関係は全くの未聴なんでよくわかりません。リード・シンガーだったウェイン・フォンタナが脱退したあとのトリオとしての彼らが対象なので、大ヒット曲の“ゲーム・オブ・ラヴ”は未収録です。どうせなら4人としての音源も入れてほしかったなあっちゅうのが本音です。どれくらいあるのか知りませんが。テンプスの“The Way You Do The Things You Do”、モッズ好きには有名な“Cool Jerk”、誰がオリジナルか忘れたが“Just A Little Bit”、モーズ・アリソンがかっこよくカヴァーしていたシカゴ・ブルースの“The Seventh Son”、ゴフィン/キングの“One Fine Day”、ルーファス・トーマスの“All Night Worker”、ジュニア・ウォーカーの“Shotgun”など、当時のブリティッシュ・ビート・グループらしいカヴァー曲がたくさん入っています。珍しいのが、のちにゾンビーズが『オデッセイ&オラクル』で発表するロッド・アージェント作の“I Want Her She Wants Me”です。最近また『オデッセイ』ばかり聴いているので、突然この曲が出てきた時は改めて名曲だなあと思いましたね。時代が時代だけに、たまにファズ・ギターがジージーなったり、わずかにサイケデリックなアレンジメントが出てきたりします。例えばフーとかクリエイションみたいなガツン!とくるようなキョーレツな個性はないですが、よく聴くとオリジナル曲にもカヴァー曲にも「ん?君らただもんやないな」っちゅうクールなポップ・センスが感じられます。当時のカラー写真満載の豪華なブックレットには、67年の映画『いつも心に太陽を』に出演した時のものや、日本盤含むシングル盤のジャケがたくさん載っていてすごい楽しめます。あ。この手の音源をたくさん出していた英RPMレコードから2010年にリリースされたCDです。
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【レコ妖怪向けレビュー】
まだいってますがアマロ~ラナハネエ~~~!デビュー・アルバムのUKデッカ・オリジナル・モノラル盤です(LK 4679)。64年から66年にかけてデッカからリリースされたブリティッシュ・ビート・グループのデビュー盤といえば、ストーンズ、ゼム、スモール・フェイシズ、ムーディー・ブルース、フー(デッカ傘下のブランズウィック)などものすごいバンドが並びますね。どれも迫力あるモノラル・サウンドが聞けるすんばらしいアルバムばかりですが、その中でも各楽器の音の粒立ちとバランスの観点からいうと、特にこれが傑出してるんじゃないでしょうか?とりわけクリス・ホワイトのベースがすごくいい音で録れていると思います。この人のベースはあの『オデッセイ&オラクル』でも一番印象に残るくらいのサウンドとプレイでした。上記のグループらがもつワイルドなサウンドとは対照的に、彼らのエレガントで繊細なカラーとしっかりした演奏力が、こういう奇跡的なミックスを生み出したのだ!ともいえると思います。翻ってこのグループ名とダッサいジャケですよ。これ、やっぱり多少は「ゾンビ」を意識した色合いなんですかね?ヒュー・グランディ(左下の人)なんてそっこうで頭を吹っ飛ばされるチョイ役でゾンビ映画に出てきそうな感じです(失礼)。ジャケでこの雰囲気を出すために相当苦労したようで、あまりに輪郭がぼやけてしまったのか、よく見るといろいろ修正されています。まず全員写真の上から目玉が書いてあります。メガネをかけたコリンとポールはフレーム全体が黒色でなぞられています。あと向かって左側が暗くなった表情の関係で、全員もみあげもなぞられています。ヒューにいたっては前髪まで足されていて、これってちょっと薄かったからですかね(失礼)。このように修正だらけのジャケなんですが、今となってはこの手作り感がたまらないっす。たしかにバーコードはレコの品格落としましたなあ。
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【レコ妖怪向け&マニアネタ】
アイランド・レコードの2番目のピンク・レーベル「ブラック・ロゴ・アイランド」のUKオリジナル盤です。アイランドのピンク・レーベルは3種類あるんですが、これより前の最初の「オレンジ・ボール・アイランド」はこのアルバムでは存在しないと思います。オレンジ・ボール・アイランドが存在するのは前作の『What We Did On Our Holidays』までじゃないでしょうかね?レコ番号はILPS 9102、コーティングはなし、大変傷みやすいジャケなので、きれいな状態で現存することはほとんどないと思います。めちゃめちゃ好きなアルバムなので、状態のいいのを見つけると衝動的に買ってしまい、トータルで45回は買い直してると思います(出た変態)。“A Sailor’s Life”のヴォーカルの定位が最後まで安定しているのはピンク・レーベルまでじゃないでしょうか。おそらくパーム・ツリー・レーベルのプレスから、何らかの理由でマスター・テープがダメージを受けたと思われます。
 
ファンにはけっこう知られていることだと思いますが、ジャケに写っている老夫婦はサンディ・デニーのご両親っす。最初にこのことを知った時はなんとも微笑ましいやんけ~と思ったもんです。けどが!67年前にサンディの伝記(『No More Sad Refrains』)を読んで以来、このジャケを見るたびに複雑な思いに駆られるようになってしまいました… サンディは78年に友人宅の階段から落下して脳出血によって31歳で死んだのが定説になっていますが、実はその前から脳出血は始まっていて、友人宅でついに倒れたのではないか!っちゅうのが、まああくまで推測ですが信ぴょう性が高いみたいです。そして最初の出血の原因ちゅうのが、その数日前に両親の自宅で転倒して庭の石で頭を打った時に、サンディが激しい痛みを訴えたのにもかかわらず、お母さんが放置してしまったことにあるかもしれないらしいんですね。基本的にサンディのお母さんはちゃらちゃらしたロックの世界を快く思わない固い固い人で、当然サンディの酒癖(とたぶんヘヴィ・スモーカーぶりに)嫌悪を抱いていたらしいです。もしあの時、お母さんがすぐに病院へ連れて行くか救急車を呼ぶかしていたら…という話でした。くり返しますがあくまで推測ですし、すぐに病院へ行っていたとしても助かったかどうかはわかりません。ただその伝記を読むかぎり、事故の状況や複数の証言からするとたしかに説得力あるんですね。なんとも切ない話でした。おわりです(涙)。
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彼らのBBCライヴは80年代にアメリカのライノ・レコードからアナログ盤で出てました。2003年か2004年リリースのこれは、その内容を大幅に拡大した聴きごたえたっぷりの全29曲入りCDです(おなじみレパートワー・レコからのデジパック仕様)。まずはトラック・リストっす。
 
1. Road Runner / 2. You Make Me Feel Good / 3. Early In The Morning / 4. She’s Not There / 5. Tell Her No / 6. What More Can I Do / 7. I’m Going Home / 8. For You My Love / 9. Tell Her No / 10. Soulville / 11. Rip It Up / 12. Can’t Nobody Love You / 13. You Must Believe Me / 14. She’s Coming Home / 15. I Must Move / 16. Just Out Of Reach / 17. If It Don’t Work Out / 18. Whenever You’re Ready / 19. It’s All Right / 20. Will You Love Me Tomorrow / 21. When The Lovelight Starts Shining Through Her Eyes / 22. Just A Little Bit / 23. Sitting In The Park / 24. Gotta Get A Hold Of Myself / 25. Goin’ Out Of My Head / 26. This Old Heart Of Mine / 27. Friends Of Mine / 28. The Look Of Love / 29. Kenny Everett Show Jingle-Medley
 
649月にレコーディングされた1-4からいきます。デビュー・アルバムの『Begin Here』同様、彼らには無理ありすぎのショボショボの1で始まります。おそらくBBCライヴでしかやっていない3が貴重な音源だと思いますが、ただの3コードのシャッフル・ブルースです。65年の1月と2月にレコーディングされた5-10から音質がグンとアップします。この中では7810が他ではあまり聞けないと思います。特にパワフルな78が素晴らしい!654月にレコーディングされた13-16ではなんつってもインプレッションズの13ですな!スペンサー・デイヴィス・グループのカヴァー・ヴァージョンと聴き比べてみるのもおもろいと思います。1415がちょっと音悪いっすね。16はシングルのB面だったナンバーで、ヒュー・グランディのいかしたハイハット・ワークが出てくる大好きな曲です。ここでも完璧に再現しています。659月レコーディングの17-21の中でもやはりインプレッションズの19が光ってます。サビのコード進行がコピーしきれなかったのか、ちょっとヘンかもしれませんが。6511月の22661月の23はちょっと音質に問題ありっす。6611月の24-26は大変すばらしい音とプレイです。アイズレー・ブラザーズの26がサイコーです。6710月の2728については、このCDの中で唯一の『オデッセイ&オラクル』BBCヴァージョンである27が特に貴重ですな!やっぱり彼らはブルース/R&Bのカヴァーよりも、モータウンやシカゴなんかのノーザン・ソウルのカヴァーがばっちり似合いますね。代表曲、人気曲ももちろんスタジオ録音ヴァージョンと大きく違うので、ファンには全曲楽しめると思います。以上!
イメージ 1“セイリング”で有名なサザーランド兄弟に、パブ・ロック・バンドのクウィヴァーが合体してたぶん最初にリリースしたアルバムです。存在としてはB級グループなんでしょうが、メンバーにはのちにコステロのアトラクションズに参加するブルース・トーマスや、多くの英フォークロック系作品に参加していたギタリストのティム・レンウィック、ドラマーのウィリー・ウィルソンなんかがいます。あ。だからB級なのか・・・ やってることは一言でいってポップなロックンロールっす。昔「ポップンロール」なんて言い方ありませんでしたっけ?ポップンロールって!でもまさにそういうイメージなんですよね。セールス的にもB級だったんでしょうが、音楽はエッグス・オーヴァー・イージー同様、一級品やと思います。一歩間違えればブギ時代のステイタス・クオーくらい売れてもおかしくなかったようなことやってるし、過当競争状態だった当時の音楽シーンを考慮すれば、こんなバンドがゴロゴロいたわけですね。個人的にはすんばらしいソングライター・コンビのサザーランド兄弟に強力なバッキングがくっついた無敵バンドだと思ってます(その筋では…)。デュオに固定バンドがついた作品ということで、ギャラガ-&ライルの初期4作が好きな人にもオススメっす。あそこまで泥臭くはないですが。こっからレコ妖怪向けになります。これ、CDではなくてレコなんですが、UKアイランド・オリジナル盤だと思って購入したところ、裏ジャケの下の表示をよ~く見たらば、「PRINTED IN U.S.A.」って書いてありました。がーん。しかし!盤のレコ・レーベル・デザインがあのヤシの木の「パーム・ツリー」なんですよね。アメリカ盤でこのデザインは見たことないし、アイランドのアメリカでの配給会社はA&Mだったはずです。盤だけUK製?そういえばレコ番号も「ILPS」ではなくて「SW」っす。なんとなく「available from capitol records」という表示に鍵があるような気はします。