メイン・サイトのレコ妖怪のコーナーを更新しました。
レコ・クリーンニング話です。
ひとつよろしくお願いいたしやす。
マンチェスター出身のビート・グループのコンプリートCD2枚組です。サブ・タイトルが『the complete LP’s & singles 1966-1968』なので、この2枚で彼らの音源全てが手に入るっちゅう大変便利なCDっす。ギター/ヴォーカルのエリック・スチュワートはのちに10CCで大活躍する人です。って10CC関係は全くの未聴なんでよくわかりません。リード・シンガーだったウェイン・フォンタナが脱退したあとのトリオとしての彼らが対象なので、大ヒット曲の“ゲーム・オブ・ラヴ”は未収録です。どうせなら4人としての音源も入れてほしかったなあっちゅうのが本音です。どれくらいあるのか知りませんが。テンプスの“The Way You Do The Things You Do”、モッズ好きには有名な“Cool Jerk”、誰がオリジナルか忘れたが“Just A Little Bit”、モーズ・アリソンがかっこよくカヴァーしていたシカゴ・ブルースの“The Seventh Son”、ゴフィン/キングの“One Fine Day”、ルーファス・トーマスの“All Night Worker”、ジュニア・ウォーカーの“Shotgun”など、当時のブリティッシュ・ビート・グループらしいカヴァー曲がたくさん入っています。珍しいのが、のちにゾンビーズが『オデッセイ&オラクル』で発表するロッド・アージェント作の“I Want Her She Wants Me”です。最近また『オデッセイ』ばかり聴いているので、突然この曲が出てきた時は改めて名曲だなあと思いましたね。時代が時代だけに、たまにファズ・ギターがジージーなったり、わずかにサイケデリックなアレンジメントが出てきたりします。例えばフーとかクリエイションみたいなガツン!とくるようなキョーレツな個性はないですが、よく聴くとオリジナル曲にもカヴァー曲にも「ん?君らただもんやないな」っちゅうクールなポップ・センスが感じられます。当時のカラー写真満載の豪華なブックレットには、67年の映画『いつも心に太陽を』に出演した時のものや、日本盤含むシングル盤のジャケがたくさん載っていてすごい楽しめます。あ。この手の音源をたくさん出していた英RPMレコードから2010年にリリースされたCDです。
“セイリング”で有名なサザーランド兄弟に、パブ・ロック・バンドのクウィヴァーが合体してたぶん最初にリリースしたアルバムです。存在としてはB級グループなんでしょうが、メンバーにはのちにコステロのアトラクションズに参加するブルース・トーマスや、多くの英フォークロック系作品に参加していたギタリストのティム・レンウィック、ドラマーのウィリー・ウィルソンなんかがいます。あ。だからB級なのか・・・ やってることは一言でいってポップなロックンロールっす。昔「ポップンロール」なんて言い方ありませんでしたっけ?ポップンロールって!でもまさにそういうイメージなんですよね。セールス的にもB級だったんでしょうが、音楽はエッグス・オーヴァー・イージー同様、一級品やと思います。一歩間違えればブギ時代のステイタス・クオーくらい売れてもおかしくなかったようなことやってるし、過当競争状態だった当時の音楽シーンを考慮すれば、こんなバンドがゴロゴロいたわけですね。個人的にはすんばらしいソングライター・コンビのサザーランド兄弟に強力なバッキングがくっついた無敵バンドだと思ってます(その筋では…)。デュオに固定バンドがついた作品ということで、ギャラガ-&ライルの初期4作が好きな人にもオススメっす。あそこまで泥臭くはないですが。こっからレコ妖怪向けになります。これ、CDではなくてレコなんですが、UKアイランド・オリジナル盤だと思って購入したところ、裏ジャケの下の表示をよ~く見たらば、「PRINTED IN U.S.A.」って書いてありました。がーん。しかし!盤のレコ・レーベル・デザインがあのヤシの木の「パーム・ツリー」なんですよね。アメリカ盤でこのデザインは見たことないし、アイランドのアメリカでの配給会社はA&Mだったはずです。盤だけUK製?そういえばレコ番号も「ILPS」ではなくて「SW」っす。なんとなく「available from capitol records」という表示に鍵があるような気はします。