イメージ 1あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。年越しデヴィッド・ラフィンっちゅうことで、セカンド・ソロに続いてさっそくデビュー・ソロも手に入れましたよ。今回はUSオリジナル盤ではありますが再発盤です(型番M5-146V1)。裏ジャケにまだバーコードがついてないところがいいっすね。70年代後半から80年代初頭くらいのリ・リリースでしょうか。中身は先に聞いたセカンド・ソロと同じ69年制作ですが、こちらはデビューらしく「バンバン売ったるで~!」的な作りがしてあって、セカンドよりもストリングスが派手目で売れ線な感じです。ジャケのデザインもそうっすね。その点ではセカンドの方がより生なソウル・アルバムといえばいえると思います。しかし楽曲的にはこちらも甲乙つけがたいほどデヴィッドのディープな声を生かしたすばらしいナンバーが多く入っているので、この2枚はセットということでお願いいたします(誰に)。もちろんリズム・セクションも同様に、この数年前の全盛期モータウンのそれそのまんまです。“I’ve Lost Everything I’ve Ever Loved”のシンコペしながら上昇していくベース・ラインなんて相変わらずたまらんものがあります。多くのトラックで‘J. Bristol’という人のクレジットが入っていますが誰なんですかね?モータウンのスタッフ・ライター?最後の“Flower Child”はちょっとだけシュープリームスの“Love Child”を思わせるアレンジ、リズムでこれにもブリストルさんのクレジットが入っているので、もしや狙った?と思いました。それにしてもこの人の裏声の「ウ~~!」とか「フ~~!」っちゅうのは音程的にどこか外れているようないないようなところがあって、逆にそこが印象に残ったりして味になってますよね。ソロ2枚とも自分にとっては当たり!だったので、こうなったらラフィン兄弟の『I Am My Brother’s Keeper』も聴いてみたくなり、さっそく手に入れました。次はそれいってみたいと思てます。
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元テンプテーションズのリード・ヴォーカリストのソロ2作目のUSオリジナル盤手に入れましたよ。この人のソロ作品は初めて聴きました。いやあ、60年代までのモータウンのアルバムにありがちなやっつけ的穴埋め曲多数ではない、気合の入った作品だと思いましたね。デヴィッドのヴォーカルも全編気合入りまくりで、危うい感じも含めて「ア~!!」とか「オ~!!」とか叫びまくってます。もちろん歌唱力の点では一歩も二歩も譲るとは思いますが、このへんはジェイムス・カーさえも浮かんでくるような強烈なスクリームです。もともとゴスペル畑出身なのかどうかは知らないですが、洗練されたモータウンのイメージよりも泥臭く男くさいしゃがれ声がトレードマークの、どちらかというとサザン・ソウル・シンガーに近いもんをもってはりました。おかげでこのアルバムの多くの部分を占めるジャンプ・ナンバーが、全てサザン・ジャンプとして通用するくらいの迫力があります。特に“I Could Never Be President”は、出だしのパーッ!と始まるホーンから何から、メンフィス産ジャンプといっていいくらいですよね。ぜひともフェイヴ・レイヴスにカヴァーしてもらいたいものです。このヴォーカルなら“I’m So Glad I Fell For You”タイプの三連バラッドをもっと聴きたかったような気もします。珍しいカヴァーとしては、トラフィック(デイヴ・メイソン)の“Feeling Alright”をやってます。これがみごとにハマっていて、モータウンにしてはどっしりしたバッキングとともにたいへん聴き応えがあります。そのバッキングのサウンドは、69年ですから全体にまだギリギリ60年代半ばのあのモータウンを思わせるところが残っていて、それプラス、当時流行になりつつあった(?)エレクトリック・シタールがちょこちょこと顔を出すといった感じです。というわけで、当たり!の1枚だったので、当然こうなったらデビュー・ソロも聴いてみたいですね。USオリジナル盤で・・・ CDではこれとデビュー・ソロが2 on 1になったやつが出ているようです。
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フェイシズのオリジナル・アルバムは昔エドセルから出た再発レコを『ウー・ラ・ラ』以外何枚か持ってましたが、全部売っ飛ばしてしまいました。その時の印象はなんだかモコモコスカスカのサウンドにパッとしない楽曲っちゅうもんだったんですが、久しぶりにこのベストCDを聴いて、えらい印象変わりましたね。自分の耳が変わったのか、CDのリマスター効果なのかはわからんですが。1999年にワーナー/ライノから出たこれは、全19曲でCD収録可能時間ギリギリの80分弱という、先日とりあげたストーンズのBBC2枚組CD版とほとんど同じです。どういうこっちゃ。ロニー・レーンの代表曲含めておそらくフェイシズの人気ナンバーは全て網羅してますよね?まずなんつっても『眠ってる時はいい子なんだけどねえ(good boys…when they’re asleep…)』という彼ららしいアルバム・タイトルとそのジャケがいいじゃないですか!最後に入っている未発表曲の“Open To Ideas”がまたすんばらしいバラッドで、大変すぐれたベスト盤だと思います。“Ooh La La”のリード・ヴォーカルはロニー・レーンではなくてロニー・ウッドだったんですね。今さら知りました。このグループもハンブル・パイ同様に、ベスト盤だけでいいのか?オリジナル・アルバムもちゃんと聴かなあかんのとちゃうか?と悩んでしまうところがあります。こうなったらそろえるなら全てUKオリジナルがいいなあ。どちらのバンドもまだ目ん玉飛び出るような価格じゃないような気がするので。CDのブックレットも充実していて、ドカドカうるさいロックンロール・バンドのステージ写真と、今となってはその分ちょっと切なさを感じてしまう仲良し悪ガキ5人の写真がたくさん載っています。同じ日本人としては、最後の3曲にいちおう参加しているんですから、山内テツさんの写真も載っけてほしかったところですなあ。おわり!
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やっとオフィシャルで出たBBCレコーディングの2枚組アナログ盤が届きましたよ。これで大物のブリティッシュ・ビート・グループのBBC物は全てリリースされたことになるんじゃないかしら。あとはクリエイションくらい?クリエイションは本国よりドイツでの方が人気あったそうなので、BBCにはあまり出なかったんですかね?ジ・アクションでさえリリースされましたから。しかしこの手抜きジャケ…現物が届くまでネット上で見ていた時は仮の画像かと思ってました。まあ重要なのは内容なのでいいです。まず一発目の“Come On”からスタジオ・ヴァージョンにはない間奏のイナたいギターにやられましたね。少しだけゆったりめなこっちの方が断然カッチョいいじゃないですか!“ベートーベン”では本家のチャック・ベリーを思わせる、ドラムだけが跳ねるシャッフルを刻むっちゅうのが出てきて、無意識でしょうがさすがストーンズと思いました。80年代にFMBBC特集があった時にエアチェックしてよく聴いていたステレオ・ヴァージョンの“ルート66”がすごく懐かしかったです。ここに入っている“モナ”も流れたんでしたっけ?ただ当時は同じBBC特集で流れたスモール・フェイシズの“ワッチャ・ゴナ・ドゥ”の方に圧倒的に衝撃受けてましたね。演奏はただでさえ荒っぽいブリティッシュ・ビート・グループの中でダントツで荒いし、それが今まで公式リリースされなかった要因の1つじゃないかと思うくらいなのに、やっぱカッチョイイもんはカッチョイイです。それに上手いヘタを超えたミックのヴォーカルの魅力ってのは他を寄せつけないところがありますね。このレコでは、ディスク23曲目の“彼氏になりたい”から最後までがボーナス・トラック扱いとなっていて、たしかに音質がここからガクンと落ちます。CDでオール・リピート垂れ流しで聴こうと思い、CDレコーダーに録音していたら最後から2曲目の“I Just Want To Make Love To You”の後半でブチッと切れてしまいました。てことはですよ、あと2曲少なかったらCD1枚に入るっちゅうことで、これの2枚組CDには「無理矢理2CDヴァージョン」みたいな意図的なもんを感じますね。姑息なことしよんな~。まあそれはとにかく、祝!初BBCには違いないです。
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もうすぐ楽しみにしていたストーンズのBBCライヴが届くので、まだとりあげていなかったこれに前座として登場してもらいやす。実はストーンズをアルバム単位でちゃんと聴き始めたのは30をとうに過ぎてからなので、中二で聴き始めたビートルズに対する思い入れ度には遠く及ばんのです。しかも追いかけたのはこのアルバムまでっちゅう中途半端なファンということで、ストーンズのオリジナル作品をとりあげるのは(今のところ)今回が最後です。なしてこの作品で止まってしまったかというと、一番好きな『レット・イット・ブリード』まではアルバムを追うごとにどんどんと好きになっていったんですが、次の『スティッキー・フィンガーズ』では『ブリード』ほどやないなと思い、ほんで今回のこれで『フィンガーズ』ほどやないなと思ってしまい、どんどんと盛り下がっていったからです。今久しぶりに聴いてますが、おそらく聴くの5回目くらいだと思います。久しぶりに聴いてどうだったか!なるほど!今聴くと…やっぱり印象は変わりませんでした(またそれか)。たしかにいい曲たくさん入っているし、ブルースとカントリー色濃い泥臭い米南部サウンド指向はたまらんものがあります。しかしどれも自分にとっては楽曲的に佳作どまりでした。おなじみの人気ナンバーを除くマイ・ベスト・トラックは“Torn & Frayed”ですかね。でもこのアルバム聴いているうちに、ロニー・レーンのスリムチャンスの1stとかザ・バンドの1st2nd聴きたくなってきましたよ。もちろん60年代までのストーンズは『マジェスティーズ』含めてとてつもない進化を遂げたバンドだと思っているので、大変レベルの高い話ということでお許し下さいませ。所有のレコは12枚のポストカードと専用インナーバッグの付いたUKオリジナル盤ですが、何番目のプレスなのかはわかりません。20年くらい前に買った時でも45,000円ほどだったと思います。70年代後半プレスか?
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アイルランドのフォーク・バンド、プランクシティの元メンバーで弦楽奏者/シンガーの何枚目かのソロ・アルバムを入手しました。CDではなくてUKオリジナル盤です。この人は昔『プロスペラス』という、プランクシティの前身というか基になったっちゅうアルバムを買って聴いたことがあるくらいで、それもすぐに手放してしまいました。もちろん今ではすごく後悔しています。そのあとに聴いたプランクシティの1stアルバムがよかったし、今思うとけっこうオーセンティックなトラッド・アルバムだったような気がします。プロデューサーはニック・ジョーンズを手がけていたビル・リーダーだったし!ほんで今回手に入れたこのアルバム、思ったほど(イーリアン・パイプ吹きまくりのセカンド以降の)プランクシティのイメージを引きずったところはなくて、アカペラ・トラッド~高速アイリッシュ・インスト~エンヤートット舟歌風バラッドからSSW風まで振り幅が広くてとても聴きやすかったです。鼻ちょうちんのようなイーリアン・パイプがおかしくて、この音が出てくると、おお~アイリッシュや~と思ってしまいますね。全体にはイーリアン・パイプの占める割合はそれほどではないので、あまり得意ではない自分にとってはちょうどよい加減でした。2曲目の“The Sun Is Burning”がイアン・キャンベル作となっていて、おそらくデイヴ・スウォーブリックとデイヴ・ペグが一時期在籍していたイアン・キャンベル・フォーク・グループのあの人だと思うんですが、これが涙チョチョ切れる哀愁バラッドで、ブリティッシュ・フォーク・ファンの琴線を突いてきよります。同路線では4曲目の“The Foxy Devil”があります。この歌の作者はスウィーニーズ・メンの創設メンバーの1人だったジョー・ドーラン(Joe Dolan)という人らしいです。スウィーニーズのレコには参加していないので、おそらくレコード・デビュー前に脱退した人だと思います。ここではそのスウィーニーズの一員だったアンディ・アーヴァインがマンドリン、ブズーキその他で参加しています。他の参加メンバーは自分の聞いたことのない人ばかりですが一応書いておくと、Gabriel McKeonNoel HillTony LinnaneJimmy faulkner、そしてクリスティ・ムーアの兄弟(たぶん弟)のバリー・ムーアらです。
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【レコ妖怪向けレビュー】
デッカ・レコードからリリースされたUKオリジナル・モノラル盤です(TXL 101)。大昔これのステレオ盤(のセカンドかサード・プレス)を先に買ったんですが、個人的に疑似ステレオは苦手なので高価でもモノラル盤がほしい!と思い、けっこう無理して買ったレコです。もう20年近く前だと思います。なぜに初期ストーンズのステレオは擬似が多いんですかね?他のブリティッシュ・ビートとかキンクス、ザ・フーの初期を考えれば、単にモノラルが主流だったからか…。というよりビートルズが特別だったんですね。自分の場合、レコをヘッドフォンで聴くことが多いので、片っぽの耳に水が入ったように聞こえて、音の定位が不安定な擬似ステだとどうしても居心地が悪いんです。なのでこのモノラル盤を最初に聴いた時は、その生々しさにそらもう感動しましたよ。“As Tears Go By”のストリングスさえも生々しく迫ってくるように聞こえました。ダブル・ジャケットを見開くと、6ページのかっちょいいカラー写真が貼りつけてあって、66年当時でこれほど豪華な仕様のレコジャケなんて珍しかったんではないでしょうか。ちなみにセカンド・プレス以降の6ページの写真集は貼りつけなしで、ジャケを開くとバサッと落ちてきたような… よく覚えてませんが。そういえばザッパのマザーズのファースト『フリークアウト!』(66年)はロック界初の2枚組レコードだったのだ!と、ザッパの自伝で本人が豪語していたような記憶があります。じゃあこちらはロック界初のダブルジャケか?!と思ったらビートルズの『フォー・セール』(64年)がダブルジャケだったですね。ペラペラの傷みやすい紙質で、表ジャケと裏ジャケがヴィニール・コーティング、内側はコーティングなしです。レーベル・デザインはデッカ・レコの基調である赤ではなくて、水色のオープン・デッカです。そしてもうすぐやっとこさ待ちに待ったストーンズのBBCライヴが正規リリースされる予定です。やっぱりアナログでほしいですが、これがまた高いんです。2枚組で5000円台じゃなかったかしら。ヴィンテージでもない新品レコに5000円はなあ~と思いつつ、今にもポチりそうです。
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【レコ妖怪向けレビュー】
クリス・スペディング、デイヴ・ギルモア、ビル・ブラフォード、ジョン・ポール・ジョーンズらが参加したロイのロック色強い名盤のUKオリジナルです(型番はEMIレコードのSHSP 4046)。内容については5年ほど前にボートラ付きのCDをとり上げたので省略します。今回はレコ妖怪の専門用語であるところの‘合わせ技’(そんな専門用語はない)にて入手いたしやした。どゆことかとゆと、まず中古レコ屋さんでジャケ・盤ともけっこう状態のいいやつを発見、購入したんですが、オリジナルのインナーバッグが欠けていたため、ヤフオクでインナーバッグ付きの同じUKオリジナル盤を安く落札して、合体させたというわけです。そんなんで、インナー欠品分が1枚余りましたんで、どなたか買いませんか?買いませんか。わかりました。写真にあるように、インナーバッグは水彩画風のロイの肖像画に、全曲の歌詞が載ったやつです。これが詰め詰めの筆記体で書いてあって、読みにくいったらありゃせんです。残念ながら合わせ技の甲斐はあまりありませんでした。ジャケはヴィニール・コーティングされていないし、あのヒプノシスによるジャケット・デザインも特にどうってことないので(個人的には)、今でもミント状態で5桁はいかないと思います。しかし内容は実にすんばらしいので、英ロック/フォーク・ファンには狙い目!だと思う1枚です。ひょっとすると、参加メンバーの関係でハード/プログレ・ファンの方に馴染み深いアルバムかもしれません。ロイ自身もツェッペリンとはつながりが深いし。この作品はずっとCDで聴いていたので、アナログ盤の音のあたたかさ、丸さを改めて認識しましたね。具体的にいうと、やはり特に高音部です。一番わかりやすいのはドラムのシンバルやハイハットの音で、CDほどシャープでシャキシャキしない少しこもった音質がレコ妖怪にとってはたまらんです。あとは『Stormcock』、『Lifemask』そして『Valentine』の3枚で70年代までのロイはコンプリートです。そろそろ挑戦してみようかと思ってます。挑戦て。
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70年代後半にドイツのみでリリースされたLPプラスEP2枚組です。ジャケのタイトル下に‘(2 records = 1 hour)’とあるように、12曲入りLP6曲入りEPで約1時間あります。昔中古レコ屋さんに通っていた頃、ちょくちょく見かけていたレコなんですが、いったいいつの頃のレコなのかよく分からず、ちょっと気になるけど手が出るほどまではいかないといった存在でした。で、‘ディスク・マーケット’というネット中古レコ屋さんのサイトにこのレコに関する情報が載っていたので読んでみたらですよ、なんと70年頃の録音で70年代後半にリリースされたとあるじゃないですか!ウィズの70年といえば、あの名盤『レジェンダリー・ミー』の時期ですから、これは買いやんけ!ということで手に入れました。ドイツ盤のため、見開き部分と裏ジャケにびっしりと書かれたライナーノーツは当然ほとんどがドイツ語で、何が何やらまったくわからんでニアスツ!EP含めて全てがアコースティック・ギターによる弾き語りで、雰囲気はまさに70年代初頭のウィズでサイコーでした。ギターがうますぎて1本だけで弾いているのか、何本か重ねてあるのかわからない例のプレイです。他のウィズ作品では、友人で専属ライターだったアラン・タンブリッジのオリジナルと、ブルースやトラディショナルや他人のカヴァーをメインに自身のオリジナルが数曲といった感じでしたが、ここでは相変わらずすばらしいタンブリッジ作が3曲のみ(うち1曲はヴァージョン違いで2回出てくる)で、あとは全てカヴァーです。60年代半ばの英国の全てのフォーク・ギタリストたちとっては課題曲だったっちゅうデイヴィ・グレアムの“アンジー”をやっていて、これがまたウィズらしい繊細なフィンガーピッキングが心地よいです。“ワークソング”を挟んだバート・ヤンシュの“アンジー”もすごいことになってましたが、どっちかいうとこっちの方が気に入りました。ウディ・ガスリーの“Pastures Of Plenty”、ミシシッピ・ジョン・ハートの“Frankie”、アラン・ハル(リンディスファーン)の“Winter Song”は、74年のアルバム『When I Leave Berlin』で再レコーディングされることになったわけですね。