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be GLADAn Incredible String Band Compendium
 
戦争が始まってしまうと届かんのとちゃうか?!と心配しましたがなんとか届きましたよ。2003年に出版されたインクレディブル・ストリング・バンドの洋書です。メンバーや関係者たちの証言と多数の当時の写真が、トータル445ページにわたってぎっしり詰まったインクレ事典みたいなものです。
 
90年代に英国で定期的に発行されていたらしい『be GLAD』という彼らのファンジンが基になっていて、それをライターのエイドリアン・ウィッタカーという人が編纂した本みたいです。インクレ本は英本国で本当にたくさん出ていて、どれにしようか悩みましたが、熱心なファンのレビューではどうやらこれが決定版のようでした。またこつこつと辞書片手に訳してみたいと思ってます。
 
インクレ最大の謎の1つ(?)、元メンバーでロビンの彼女だったリコリスの行方に関しては、パラパラとめくって探してみたところやっぱり謎のままで、1990年以来、家族でさえ全く音沙汰がないそうです。生きていれば72歳、ネットのWikiには「死んでしまった可能性はあるわ」というローズ・シンプソンの証言が載ってました。
 
ちょっとおもろかったというか切なかったのが、大きな病気もしていたらしいリコリスは89年か90年頃にアリゾナの砂漠を旅していた形跡があって、そこからの最後の手紙が家族に届いたという話です。で、その砂漠近くには当時、あのキャプテン・ビーフハートも住んでいたので、リコリスは彼と出会っていっしょに音楽を作っていたんじゃないか?っちゅう誰かのとっぴな想像話が載ってました。元ISBのリコリスとビーフハート、いかにもお互いビビビっときそうじゃないすかね?
 
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マイクがインクレディブル・ストリング・バンド在籍中にリリースしたソロ・アルバム『Smiling Men With Bad Reputations』の中で一番好きな歌をご紹介っす。プロデューサーだったジョー・ボイドによれば、マイクとメンバーだったローズ・シンプソンの関係を歌ったものらしいですが、例によってよくわからん内容です。誰か第三者がいるのかいたのか、それとも自分を第三者に置き換えたのか、とにかく一筋縄ではいかんISBらしいラヴソング(?)ということにします。どこからどうやってこんなメロディを思いつくのかわからない不思議な展開で、何度も聴くうちに病みつきになるような麻薬効果のある歌です。最初から最後まで渋くてセンスのいいギターを弾きまくっているのがリチャード・トンプソン、ドラムはデイヴ・マタックスです。この2人の貢献もでかいですね。そしてベースがなんとローズ・シンプソンです。セッションに参加していたスティーヴ・ウィンウッドは彼女のベース・プレイに驚いて、自分のセッションに誘ったそうです。ローズは自信がなくてジョーに断ってもらったみたいですが。それではどうぞ!
 
甘い愛 君を泣かせたそのことば
それは僕たちがもっているような愛をもたない人の口から出てきた
たとえ君が彼にありったけの甘い愛を与えても
たぶん彼はくるりと背中を向けて行ってしまうだろう
ごまかしを探しながら
彼は君が手を差し伸べようとしているのがわからないだろう
彼は耐えられない悲しみと痛みの中へ自分を閉じ込めてしまった
 
いいかい 彼の心は鉄のベルトでしばられている
涙を乾かして 太陽が雨を乾かすように
 
深く流れる 人生という川
めいっぱい照らす その上を太陽が
僕の愛するあの子は そこで一日中泳ぐ
いいかい 彼女は森の花と同じくらい輝いている
 
ほほえむ目の中にはやさしい涙
それは僕の心までも溶かしてしまう
僕たちはしばらく別れなくちゃならない
でも僕たちの命は永遠に交差するだろう
君は通り抜けてきたところ全てに感謝をささげるだろう
それは君のとてもよいところ
君をどうしてあんなにひどく傷つけるのか
僕にはそいつが理解できない
自分から逃げる彼らを見るのは悲しいこと
ああ 僕は君をわかっている
僕の心にある歌をわかっているように
きっとうまくいくだろう
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【半分レコ妖怪向けレビュー】
2枚組のサード・アルバムでエクスペリエンスとしての最終作です。手に入れたのはセカンド・プレスのUKオリジナルで、トラック・レコードのブラック・レーベルではなくポリドールのレッド・レーベルです。レコの片面だけを自動連続再生するレコード・チェンジャー仕様ということで、A面の裏がD面、もう1枚がB面とC面になっています。もちろんわざわざABCDと順番に聴くようなめんどくさいことはしまへん。レーザーディスクほどではないですが、今では廃れてしまった再生機器に合わせたソフトって悲しいですよね。一番悲しいのは順番に聴かないと意味がないザ・フーの『トミー』のこの仕様じゃないでしょうか。ザ・バンドの『Rock Of Ages』もライヴ盤ということでちょっと悲しいです。このセカンド・プレスも見開き部分含めて4面ともツルツルのヴィニール・コーティングなんですが、トラック・レコードのファースト・プレスは曲目リスト部分が青文字だそうです(これは白文字)。自身の作品を客観的に聴くことがなかなか難しい立場にあるアーチスト自身がプロデュースするとありがちなのが、欲を抑えきれずにどうしてもあれもこれもと詰め込み過ぎてちょっと冗長になってしまったり、その結果2枚組になってしまったりすることだと思います。このレコもたしかにそういう面があって、例えば最初に出てくる、どブルース・ヴァージョンの“Voodoo Chile”は途中で「今日の晩飯はどうするかな~」とか「明日は晴れるんかな~」とか別のことを考えてしまいます。ただしもう一つの“Voodoo Chile(slight return)はめちゃめちゃカッコいいですね。この凶暴なギター・サウンド、最高のガレージパンクやと思います。タイトル・トラックはもろインプレッションズの雰囲気で、ヴォーカルもカーティス・メイフィールドそっくりですね。ヴォーカリストとしてのジミヘンもすばらしいです。前述したように全体的にちょっと長すぎる印象はありますが、前作『アクシス』をさらにパワーアップ、濃密にした作品ともいえると思います。さすがに全てを出し切ったと思ったのか、ここでいったんジミも区切りをつけた感じです。
イメージ 1やっとこさセカンド・アルバム初めて通して聴きましたよ。まずデビュー作と比べて音質が飛躍的によくなった印象です。インドの女神さん(?)たちがたくさん描かれたカラフルなサマー・オブ・ラヴらしいジャケットのわりに、音楽的にはインドの要素はないですね。最初にギターのフィードバックか何かの「ブーン」っちゅう音がグルグル回るんですけど、これが平面的なステレオ感ではなくてちゃんと三次元的に目の前で回るんですね。同じ67年のビーの『ペパー』でさえあまり立体的なステレオ感はなかったのでこりゃスゴイ!と思いました。今さらですか。ただ手に入れたのは近年のリマスターLPMCA-11601)なので、オリジナルLPもそうなのかは知りません。このアルバムで唯一既知だったのが、ザ・プリズナーズがアルバム『In From The Cold』の中でカヴァーしていた“Ain’t No Telling”です。日本のモッズ・バンド、ザ・ヘアも80年代にめっちゃかっこよくカヴァーしていました。ファンに人気の高い“Little Wing”ってこんな曲だったんですね。ディランとかビートルズとか当時の白人の音楽も好んで聴いていたジミらしい名曲だと思いました。たしかに短すぎるとは思いますが、70年代のスワンプ・ロックを先取りしたかのようなレイドバックした曲調がサイコーっすね。同タイプとして“Castles Made Of Sand”と“One Rainy Wish”も気に入りました。ほんでこれも“Little Wing”に通じるんですが、最後のタイトル・トラックのソウルフルなギターがまたすんばらしいです。最後にふさわしい劇的な曲の展開もカッチョイイし。このように、ハード・ロック・ナンバーよりもメローなナンバーの方が自分にとってはグッときましたね。ザ・フーみたいなコーラスの出てくるノエル・レディングの“She’s So Fine”はまあ、佳作といえば佳作なんでしょうが、アルバムとしてはファーストよりもさらに楽曲タイプのレンジが広がって、しかもポップで実験性にあふれた傑作だと思いました。そしてギタリストとしてよりもソングライターとしてのジミの方が印象に残りましたね。しかしこのきれいなジャケ、ヴィニール・コーティングのUKオリジナル盤はさらにすごいことになってるんでしょうなあ…ほしいなあ。でもたぶんジミのUKオリジナルの中でこのアルバムが一番高そうですよね。これでがまんしときます。おわり。
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ジミヘンの歴史的名盤!かどうかは正直自分の中ではよくわからないですが、語り尽された感のあるこのデビュー・アルバムをどういう切り口で紹介するか悩みますね。別に紹介してもらわんでもいいといわれると、それをいっちゃおしめーよ(渥美清)ということで勘弁してください。ギタリストの弟とジミヘンの話になるとよくいうことなんですが、ジミより速弾きできるギタリストは当時でも今でもいくらでもいるけど、あの“パープル・ヘイズ”のイントロの2音、「ガッガッガッガ」だけでギタリスト全員吹き飛んでまうよなっちゅうことやと思います。まあ“パープル・ヘイズ”はこのアルバムには入ってないんですけど、要するに「衝撃度」の問題ですね。それは例えば今でも初めてジミヘンを聴く中学高校生の若者にも通用するくらいの耐久性をもっておる!ということだと思います。同様にどスケベ感満載の“Foxy Lady”に始まるところも、当時初めてこのレコを聴いた人たちにとっても今の若者でも、そらもうガツーン!と頭を殴られたような、なにか聴いてはいけないものを聴いてしまったような感覚になるんではないでしょうかね。大げさですか。表面的には、当時のトラック・レコード(のちのポリドール)ちゅうことではっきりいって音は悪いし、今となっては古臭いサウンドかもしれませんが、逆にそのせいでそれを押しのけて前面に出てくる猥雑感、衝撃度はより強調されているような感じさえします。実験精神が全ての楽曲にわたって発揮されたアルバムは、“Foxy Lady”、“Can You See Me”、“Love Or Confusion”、“Fire”、“May This Be Love”といったジミヘン流の最新型ポップ・ミュージックと、タイトルどおり躁病的な“Manic Depression”、“3rd Stone From The Sun”、そして最後のタイトル・トラックなんかのやや前衛的な部分に重きを置いたナンバーに色分けできますね。そこいらへんのバランスが個人的には名盤かどうかの分かれ道っす。よくわからんのが“Red House”と“Remember”です。穴埋めか?まあいずれにしろ、天才黒人シンガーソングライター/ギタリストの誕生は、周囲の大物白人ミュージシャンたち全員をビビらせることになりました。次はセカンドの『アクシス』です。
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【レコ妖怪向けレビュー】
2015年にレパートワー・レコードから4CDボックスで出た『Live at the BBC』の2枚組アナログ盤です。レコ2枚ですから、当然60曲入っていたCDボックスと同内容ではなく、全25曲短縮版ということでもうこれは完全にレコ妖怪向けですね。ただCDはダブり曲が多かったのと、こちらはディック・テイラーとフィル・メイによる選曲っちゅうことで、ファンにとってはむりやり納得することはできます(息が苦しい)。あとCDには載っていなかった当時のステージ写真がジャケ見開き部分でいろいろと見られるのも楽しいです。ヒゲをそった初期の若々しいディックとか… 二つ折りのライナーノーツはCDと同じリチャード・モートン・ジャックさんによるもので、書いてあることもおそらく全く同じだと思います。残念だったのは、CDの方に入っていた未発表曲の“Sweet Orphan Lady”、“Spring”、そして“Send You With Loving”がもれてしまっていることです。どれも未発表曲としてはプリティーズの中でもすんばらしい出来だと思うので。レアな“Turn My Head”は入っているんですが。このように不満を申し上げると多々ございますが、プリティーズはアナログでももっとかなアカンねん!というファンには必携のブツだと思います(苦しい)。それではいちおうトラック・リスト載せときます。
 
Side1
1. Big Boss Man
2. Mama, Keep Your Big Mouth Shut
3. Don’t Bring Me Down
4. Road Runner
5. Big City
6. Sitting All Alone
7. Buzz The Jerk
8. Midnight To Six Man
 
Side2
1. L.S.D.
2. Turn My Head
3. Defecting Grey
4. Walking Through My Dreams
5. S.F. Sorrow Is Born
6. She Says Good Morning
7. Balloon Burning
 
Side3
1. Cries From The Midnight Circus
2. Sickle Clowns
3. Peter / Rip Off Train
4. Cold Stone
5. Summertime
6. Circus Mind
 
Side4
1. Singapore Silk Torpedo
2. Bridge Of God
3. Belfast Cowboys / Bruise In The Sky
4. Dream / Joey
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70年代後半に日本コロンビアからリリースされた、オリジナル・アルバム未収のシングル盤を集めた日本独自編集レコです。指を組んでこちらに微笑みかけるOVの写真がお花畑に斜め30度に浮かぶという世にも恐ろしいこのジャケは、フラミンゴ・スタジオというたぶんその筋では有名なデザイン会社によるものです。おそらく同時期に出たこれも日本独自の編集盤だったドン・ブライアントのわけのわからないジャケと同じデザイン会社ですね。サイコーっす。さすがシングルばかりを寄せ集めただけあって、いい曲たくさん入ってます。桜井ユタカさんによるライナーノーツには当時までの全シングル・リストが載っていて、たいへん重宝します。全13曲中、4曲だけが70年代半ばのABCレコード時代のシングル、それ以外は全て6569年までのバックビート・レコード時代のシングルです。なので先の4曲だけがサウンド的に浮いていますが、そこはそれよ、つまりハイ・サウンドの絶頂期に当たるわけですからめちゃめちゃいいですよ。アルバムでいうと名盤『メンフィス・アンリミテッド』と地続きなサウンドと楽曲が聴けるっちゅうわけです。各曲のライターさんも、ドン・ブライアント、ウィリー・ミッチェル、チャールズ・ホッジス、アール・ランドルなど、ハイではおなじみの顔ぶれがそろっています。ハイ・リズムによるバッキング(一部アメリカン・スタジオ、その他録音もありだと思います)の変遷も楽しめるすんばらしいコンピレーションだと思います。B面最後の“If It’s Only For Tonight”は、けっこうあからさまにサム・クックを意識したような歌い方で、ちょっとびっくりしました。のちにPヴァインから再発されたアルバム『ニュークリアス・ソウル』にボーナスとして追加された4曲のうち2曲がかぶっています。それではトラック・リストです。
 
SIDE 1
1. What About You
2. Heartaches, Heartaches
3. Gone For Good
4. Nobody But You
5. Slow And Easy
6. What More Can I Do
SIDE 2
1. Poor Boy
2. Oh Baby Mine
3. Henpecked Man
4. Missing You
5. Treasured Moment
6. What Did You Tell This Girl Of Mine
7. If It’s Only For Tonight
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【レコ妖怪向けレビュー】
いやあ、ジミヘンてかっこいいすね(あのね)。ラヴの本を読んでいたら、アーサー・リーとジミヘンの当時の話がたくさん出てきたので、そういえば自分はちゃんとジミヘンを聴いてこなかったなあと思い、ムラムラとレコがほしくなったっちゅういつものパターンです。ジミヘンは昔ちょこちょこと買ってはいましたが、手元に残ったのはモンタレーのライヴ1枚だけです。写真はトラック・レコードのUKオリジナル・ジャケですが、手に入れたのは70年代にポリドールから再発されたやつです。70年代(初頭?)なのでジャケは裏表テカテカコーティング、写真の鮮度も大変よく値段もバカ高くはなかったので十分満足っす。昔たしかこれのトラック・レコのオリジナル・モノ盤を買って、例によって当時のポリドール系の音の悪さも手伝ってしばらくして手放したんでした。今回はステレオということで、最高とはいえんものの個人的にはモノよりは聴きやすかったです。と思ってジャケを眺めながらレコを聴いているとですね、裏ジャケ左下にこういう記述があるんですね→「Enhanced for stereo from original mono recordings」。これって疑似ステレオってことですよね?たしかにヴォーカルが片側のみで、演奏は丸ごと中央でモノラル状態とか、ヴォーカルの左右ダブル・トラックとか、いかにもモノ音源を加工してステレオにしたようなトラックもありますが、ストーンズとかスモール・フェイシズ(の『オータム・ストーン』)にあるような左右バランスの悪い風呂場エコーみたいなのではないし、聞き苦しくもないのでよしとします。まあ擬似ステにもいろいろあるんでしょうね。もしかするとこの場合は厳密にいうと「疑似」ではないっちゅうことかもしれません。そんなわけでまずはエクスペリエンスとしての初期3枚レコでほしいですよ。今となっては、UKオリジナルは状態によっては5桁じゃきかないので、できれば70年代の再発盤かここ10年くらいのリマスター・レコがいいかな~と思てます。
イメージ 12000年か2001年にリリースされたSDGBBC音源集です。これが出た時、アナログ盤で『Vol.2』といっしょに買ったんですが、その後2枚とも売っ飛ばしてしまいました。数ある大後悔シリーズの1枚ということで、CDで買い直しました。ちなみに、このCDではスティーヴ・ウィンウッド脱退後の68年までの音源が入っていて、トータルで23曲なんですが、アナログ盤ではウィンウッド在籍時まで(~67年)の17曲収録でした。どちらかというと、ちょうど“Gimme Some Lovin’”で終わるアナログ盤の方がほしかったですが、もうどこにも見当たりまへん。たぶん見つけても今となってはそれなりにけっこう高いんじゃないかと思います。有名なヒット曲は“Somebody Help Me”以外は全て入っています。オリジナル・アルバム未収のシングルB面か、あるいは他ではなかなか聞けなさそうなのが、“Can’t Get Enough Of It”と“Oh! Pretty Woman”の2曲で、どちらもスティーヴのヴォーカルを生かした大変カッコいいナンバーです。特に後者はクリームの“Crossroads”タイプの典型的な白人ブルース・ロックで…と今の耳で聴くとそういいたいところですが、66年当時では典型的でもなんでもなく、めちゃめちゃ革新的でモダンで最先端な音楽だったはずですね。今現在のブルース・バンドが出すであろうサウンドの源がここにあり!音質は全曲たいへん良いです。『Vol.2』の音質がイマイチだったような記憶がありますが。それでは以下トラック・リストです。

1. Midnight Train Midnight Specialとありますが間違い)

2. It’s Gonna Work Out Fine
3. Dimples
4. Watch Your Step
5. It Hurts Me So
6. I Can’t Stand It
7. She Put The Hurt On Me
8. Keep On Running
9. Goodbye Stevie
10. We’ll Be Together, Til The End Of Time
11. When I Come Home
12. Mean Woman Blues
13. Can’t Get Enough Of It
14. Oh! Pretty Woman
15. Neighbour Neighbour
16. I’m A Man
17. Gimme Some Lovin’
18. Don’t Want You No More
19. Mr Second Class
20. Time Seller
21. Moonshine
22. Feel Your Way
23. With Their New Face On
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デヴィッド・ラフィンの初期ソロが2枚とも大変すばらしかったので、ほぼ同時期の彼とお兄ちゃんのジミー・ラフィンによる唯一の兄弟デュオ・アルバムを入手しました。デヴィッドのソロ・デビューが商業的にも成功したからこのような企画アルバムが組まれたんでしょうかね?ジミーのアルバムは66年の『トップ・テン』というのを1枚だけもってますが、しゃがれ声の弟とは正反対の美声で、やや渋めながらけっこういいアルバムなので、またとりあげたいと思ってます。で、こちらのデュエット・アルバム、さっそく昔むさぼり読んだ例のブラック・ディスク・ガイドをひっぱり出してきて、久しぶりにレビューを読んでなるほどなるほどなどとわかったふりしながら聴きましたね。カヴァー曲が多いのが少々残念とありますが、ノーザン、フィリー系はあまりよく知らない自分にとって既知の歌はド有名な“Stand By Me”だけだった!ので全く問題なし!でした。そんなんで、自分の知らないソウルの名曲はまだまだたくさんあるんだなと改めて思い知りました。1曲として退屈な曲はなく、交互に歌う正反対の声の2人と相まって大変味わい深い作品になっていると思います。サウンドはいよいよ70年代に突入って感じの甘めなストリングスや、ファンキーなリズムが出てきたりします(エレクトリック・シタールも)。この60年代末から70年代初めにかけての過渡期のソウルってのもいいですなあ。音質的にはステレオ盤が一般的になって、音の分離がドカンとよくなってきた頃なので、ここでもストリングスとかホーンとかパーカッションとかけっこういろんな楽器の音を詰め込んでも団子状にならずに聞こえてきます。手に入れたのはなぜかUKオリジナル盤です。まあヤフオクで安かったので。モータウンのUK配給はEMIっちゅうことで、ツルピカ・コーティングに背表紙上下絞り、フリップバック、おまけにミントじゃ!でもやっぱりレコード・ファンにとっては、あくまでUSソウルはUS原盤が基本ですね。