イメージ 1いやあ、なんとクロアチアはイングランドを破って決勝進出っすね。
正直ロシアを下した時点でイングランドには負けてもいいと思ってましたが、まさか勝つとは思ってませんでしたよ。
相変わらずガチガチに守備を固めて、縦一本のロングボールで点をとるっちゅうクソつまらんイングランド代表のサッカーは大嫌いだったので、ホントうれしいっす。涙がこみあげてくるほどでしたよ。

決勝進出立役者のモドリッチは6歳の時に祖父が戦死して、家族は難民になって戦火の中に育ったという「あしたのジョー」クロアチア版のような生い立ち(ちょっと違う?)らしいです。体が小さいからサッカーには向いてないといわれながらここまで這い上がってきた彼には、ぜひともバロンドールをとってもらいたいものです。決勝でフランスに負けてもね。

正直いって決勝がフランスvsイングランドになったら、つまらん同士のサッカーで盛り下がるなあと思っていましたから、ここまできたら負けてもいいから思い切りサッカーを楽しんでもらいたいもんです。っちゅうか楽しいサッカーを見せてもらいたいっす。なんつってもレアルとバルサ(ラキティッチ)の中盤に、近年で最強だったアトレティコのマンジュキッチがいるんですから、もしかしたら優勝も夢ではないですね。とりあえずゆっくり休んでくださいませ!


イメージ 1ぁああ!!(Reach Out I'll Be Thereより) モータウンの看板男性グループ、ザ・フォー・トップスのベスト盤届きました。80年代初頭に再発されたアナログ盤です。片面6曲ずつの全12曲全てがヒット曲、”I Can't Help Myself”と”Reach Out~”が1位、あとはほとんどが20~10位以内に入った大ヒット曲ばかりの超強力盤です。”Ask The Lonely”と”Loving You Is Sweeter Than Ever”以外全てがホランド/ドジャー/ホランド作で、ちょうど同時期にシュープリームスが立て続けに1位を獲得していた頃のホラドジャホラ作品ですから、そらもう楽曲としてどれも永遠の輝きを放っております。ひょっとしたらこのレコ、35年くらい前に買ったかもしれません。なぜか手元に残っておらず、最近になって自分の中でモータウン再評価の波がどどどっと押し寄せてきたので改めて安く手に入れた次第です。高校生の時以来、久しぶりにレコで聴きましたが、さすがにミラクルズやテンプスほどのディープネスは感じられないものの、こりゃヒットするわな~と納得してしまうキャッチーで劇的なメロディが満載っす。リーヴァイ・スタブスさんのパワフルでソウルフルなヴォーカルは、高校生だった自分にとっては「これがブリティッシュ・ビートの連中が憧れた黒人の歌い方なんや!」と衝撃を受けた初期のソウル体験でしたね。もうどっちを先に聴いたのか忘れてしまいましたが、”It's The Same Old Song”のベース・ラインがストーンズの”Under My Thumb”と同じだったり、”I Cant't Help Myself”のベース・ラインがいろんなアーチストに流用されたり、ザ・ジャムがリハーサルで”Reach Out~”をやってたなんて記事を読んだりして興奮したもんです。今聴くと”Standing In The Shadow Of Love”のリズムに16ビートの萌芽が感じられたり、コーラス隊の3人ってけっこうファルセット多用してたのかとか新たな発見があっておもろかったです。って今さらですか。バーナデッ!!おわり。
イメージ 1そげなわけで、大ヒットした”I'm Ready For Love”とローラ・ニーロとパティ・ラベル&ブルーベルズ(録音時は’ラベル’)のカヴァーが忘れられん”Jimmy Mack”をフィーチャーしたヴァンデラスのUSオリジナル・モノラル盤入手しました。いやあ、これもすばらしかったですね。上記2曲が収録されたA面では、同じくホランド/ドジャー/ホランド作の”One Way Out”が彼女たちにピッタリのクールなジャンプ・ナンバーで、依然絶好調なノリを見せています。A面最後の”Happiness Is Guaranteed”では、この時期のモータウンでは珍しくファズ・ギターらしき音が聞こえてきます。まあザ・フーやプリティ・シングスのような下品なファズではなくて、規律と清潔を重んじるモータウンらしい抑えの効いたややショボめのファズなんですが。このあたりにスタックスやフェイムなんかの南部のレコーディング現場との違いを感じたりします。南部だとそのへんでタバコ片手にハナクソなどほじりながら、「いいねえ、もっとそのファズとやらをガンガンかけてみてよ」なんていってそうですよね。勝手な想像ですけど。いや、案外モータウンでもよりによってスモ-キー・ロビンソン自ら中心になって「今日は社長のベリー・ゴーディーのやつ出張だからよー、酒飲みながらやろうぜ」とかいって禁酒禁煙のスタジオで羽目外してたかもしれません。B面はさすがにまだまだヒット・シングル中心だった時代のレーベル・カラーということでA面ほどの好調さは維持できていなくて、若干佳作度高いですが、中ではスモ-キー・ロビンソン作の”No More Tearstained Make Up”と、最後の2曲―”Tell Me I'll Never Be Alone”と”He Doesn't Love Her Anymore”が印象に残りました。アルバムとしては前回とり上げた『Ridin' High』の方が断然すぐれていると思います。今フォー・トップスのレコ到着待ちなんで、次はそれいってみたいと思ってます。
イメージ 1こないだ出た『フィルモア・イースト68』がすばらしくて、弟から借りた『ワイト島ライヴ』もまたすばらしかったので、当然これも気になって手に入れました。相変わらずのパターンですなあ。95年に出た1枚物の拡大版ではなく、『トミー』がディスク2にまとめられた2枚組の方です。リーズ大学でのフル・ステージということですが、ディスク2に『トミー』ナンバーをまとめるために、実際の演奏順とは少し違うそうです。あと”Happy Jack”全体と”A Quick One”の一部のロジャーのヴォーカルが入れ直し、”Heaven & Hell”のジョンのヴォーカルも差し替えがあるそうです。オリジナル・リリースから30年近くたった2人の声が挿入されたっちゅうのに、聴いたかぎりでは全くわからないので秘密にしておいてほしかったなあ、とは思いますが、いっそのこと手直しせずにそのまま出してほしかったなあ、というのが本音です。『フィルモア・イースト68』でもピートのコーラスが思いっきり裏返ってしまった部分や、ちょっと危うい部分があってもそのまんまなんですから。まあ元がどれくらいの不良状態だったのかわからないんですが。この2時間以上はありそうなフル・ステージを聴くと、そうか、それで”恋のピンチヒッター”は短縮ヴァージョンなのか、とか”A Quick One”もあまり引き伸ばさなかったのかと思いました。それにしても考えたら、近年になってアーサー・リーのラヴやブライアン・ウィルソンやプリティ・シングスらが、過去の自分たちの名作をステージで完全再現して話題を呼んだのとは逆に、ザ・フーの場合は当時からすでにステージでほぼ完全再現していたわけで、改めて彼らの演奏力の高さを痛感します。あ、もしかしてピートは最初からステージでの再現を念頭において、アルバム『Tommy』ではバンド・サウンドにこだわったプロダクションを目指したんですかね?個人的にはスタジオ盤よりこっちの’ライヴ・トミー’の方が断然いいですなあ。
イメージ 160年代モータウンを代表する3つのガール・グループ―シュープリームス、マーヴェレッツ、マーサ&ザ・ヴァンデラスの中で一番好きなヴァンデラスのUSオリジナル盤を入手しましたよ。前年の67年までの大ヒット曲連発快進撃からちょっとだけ後退した感のある時期で、”Heat Wave”とか”Dancing In The Street”とか”Jimmy Mack”とか”I'm Ready For Love”並みの超強力ナンバーは入っていませんが、それでも全米チャートの10~20位くらいまでは上がった”Honey Chile”と”Love Bug Leave My Heart Alone”収録です。有名どころとしてはあのルルがヒットさせた、学園映画『いつも心に太陽を』(To Sir, With Love)の同名主題歌と、ディオンヌ・ワーウィックとアレサ・フランクリンで大ヒットした”I Say A Little Prayer”(小さな願い)が入っています。特に後者がすんばらしくて、ほとんどアレサ・ヴァージョンが基になっていると思うんですが、マーサのクールかつパンチの効いた声で聴くこれも格別っすね。アルバムはほとんどがジャンプ・ナンバーで占められていて、スローは1曲もなし!例えばこのパターンをオーティス・レディングとかOVライトでやられたとしたら、そらもう疲れちゃってしゃーないと思います。でもマーサのヴォーカルって決して全力じゃないんですよね。そう聞こえるだけなのかもしれませんが、余力のある歌い方というか、声が通るから8割の力で歌ってところどころでちょっとだけコブシまわしたりするだけで、ソウル・フィーリングあふれまくる感じですかね?シュープリームスよりもR&B色強めの楽曲がトレードマークでしたから、当然ファンク・ブラザーズによるバッキングもベースがやたらとバカでかかったり、イナたいアレンジが出てきたりして、そのへんの塩梅がクールでマニアなモッズの人たちにウケた理由の1つだと思います。大変よかったので、これの前のアルバムに当たる未聴の『Watchout!』もムラムラと聴きたくなってきました。
イメージ 1英フォーク界の大物中の大物、しかしこれまで30枚くらいのアルバムをリリースしてきたにもかかわらず、本国でさえそれほどのセールスでもなさげな「ある意味」理想的な立ち位置にいる孤高のオッサンのレコ手に入れましたよ。右に載せたオリジナルのハーヴェスト盤は、ロイのライフマスク(デスマスクの反対で生きている人の顔の石膏型)ジャケが観音開きになっていて、中からむさ苦しいヒゲ面のロイがまた出てくるという、特殊ゲイトフォールド・ジャケになっています。残念ながら入手したのは英国のアウェアネス・レコードという聞いたこともないレーベルからの再発レコで、観音開きでない普通のシングルジャケの裏側とレコの内袋に、ヒゲ面ロイの顔が半分ずつ載っているっちゅう、手抜きにもほどがある仕様です。どうりでヤフオクで1,000円ちょっとで落とせたのか・・・ 3日ほどくり返し聴いてますが、この人のデビュー(66年)~70年代の作品は聞き込めば聞き込むほどによくなるスルメタイプばかりで、たぶんハズレがないんですね。絶叫系から内省的なフォークまで何でも歌えるシンガーとしての実力と、ソングライティングの引き出しの多さはこのアルバムでも存分に発揮されていて、『HQ』ほどのわかりやすさはないですけど、その分深みはあると思います。リード・ギターにはおなじみのジミー・ペイジが参加しています。ロイ自身が操るシンセサイザーが入っていたり、これまたおなじみ、B面すべてを費やした組曲が入っていたりと、まさにプログレッシヴ・フォークとしかいいようがない世界が展開されます。この手の音楽は、一聴して何がやりたいのかわからなくても、あきらめずに何度も聴いていくうちによさがわかってくるもんなんですが、一聴してとまどってしまっても「ん?なんかひっかかるものがあるな」とか「これもしかしたらスルメ?」ってのは何10年も音楽を聴いてくると、最初にピンときたりするんですよね。まあ結局パターンとして、そういうアルバムが売れないんですが(悲)。あと『ストームコック』と『ヴァレンタイン』で70年代までのロイ・ハーパーは揃うので、なんとかレコで探してみるなり。
イメージ 1ディスク4のシングル&アウトテイク集です。残念ながらほとんどが2001年のリマスターCDのボーナス・トラックで聴けるやつばっかりでした。個人的には初めて聴けた”Wooly Bully”に関しても、過去に出た2枚組のデラックス・ヴァージョンに入っているやつとおそらく同じだと思います。しかもこれ、単なるスタジオでのウォーミングアップというかお遊び的にちょっと合わせたみただけの代物で、メンバー全員ヘラヘラ笑いながらやってます。このヘラヘラ具合からすると、たぶんみんなラリってたんでしょうね。ディスク4でのハイライトといえる”Your Mind And We Belong Together”のアーサーダメ出し連発風景も既発のボーナス・トラックで聴き倒したやつと同じでした。テイク22からテイク40近くまでやり直しやり直しのくり返しで、何いってるのかわかりませんが、しまいにはアーサーの説教らしきものまで入っているあれです。途中では「ダメダメもう1回」とか「最新型スピードアップヴァージョンかいワレ!ちゃんとしたテンポでやらんかコラ」とか、どんどんイライラしていってるのがわかります。初登場は2曲で、”Live And Let Live”のバッキング・トラックと”Wonder People (I Do Wonder)”のアウトテイク・バッキング・トラックが入ってますが、特にどうということはないです。アコギが強調された”A House Is Not A Motel”のバッキング・トラックはドラムが別テイクのように聞こえるので、正しくはアウトテイク・バッキング・トラックじゃないでしょうか?マニアネタとしては、この曲の後半のダブル・リード・ギターはどちらもジョニー・エコルズが弾いているそうで、2本目のギターをオーヴァーダブする時、1本目のリード・ギターが聞こえない状態で勘で弾いてたらしいです。すごいですよね。ほんであの混沌とした騒乱状態は戦場のようすを表わしているそうです。なるほどアーサーがうめき声や叫び声を上げたりしているのはそういうことだったんですね。
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オルタナット・ミックスのDisc 3じっくり聴いてみました。これは2008年に同じライノ・レコードからリリースされた2枚組のデラックス・リイシューの2枚目と同内容だと思うんですが、今回初めて聴きましたよ。アーサー・リーと共同でプロデュースにあたっていたブルース・ボトニックによれば、おそらくラフ・ミックス(仮ミックス)だということです。本人も存在を忘れていたそうで、「ライノはどうやって手に入れたんだ?」というてはります。マルチ・トラック・マスターは紛失したままだそうですから、現在のところリミックス・ヴァージョンは作れないということですね。イントロ前にアーサーのカウントが入っていたり、完奏されていたりして、いかにもラフ・ミックスっちゅう感じです。曲によってはアーサーのヴォーカルが生々しすぎたり、アコースティック・ギターが目立っていたり、アコギ/エレクトリック・ギターが正規ミックスとは左右チャンネルが逆になっていたり、正規ミックスでは気がつかなかったヴィブラスラップ(キハーダ:北島三郎の“与作”に出てくる「カ~~!」ってやつ)が使われていてけっこう新鮮です。あとベースとドラムのリズム隊が常に中央なので、聴いていてこちらの方が安定感があったりします。“The Red Telephone”ではエンディング付近のアーサーの「フリーダム、フリーダム・・・」というつぶやきの最後に「ふぇふぇ」っちゅう笑いが入っていて、この人笑い声まで魅力的だなあと思ってしまいます。あと本人は意識的にやっていたそうですが、アーサーのヴォーカルの七変化には改めて驚きっすね。たまにブライアン・マクリーンと見分けがつかない時ありますから。それぞれのパートは完成ミックスと全く同じなので、この路線でミキシングしてくれていたら、もしかしたらこっちの方がよかったかもしれんな~と思うくらいの完成度の高さはあります。なお“The Good Humor Man He Sees Everything Like This”のエンディング部分の編集による遊びはまだなくて、まともにさらっと終わります。
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自分の中で無人島レコの筆頭にあげられるアルバムの豪華ボックス・セットがリリースされました!今や復刻レーベルとして大御所となったライノ・レコードからです。内訳はオリジナル・ステレオのCDDisc 1)、オリジナル・モノのCDDisc 2)、オルタナット・ミックスのCDDisc 3)、シングル&アウトテイクのCDDisc 4)、オリジナル・ステレオのLP、そして24/96のステレオ&ヴィデオのDVDです。24/96てなんや?これはCDプレーヤーではかかりませんでした。DVDだから当たり前か。PCだとかかるんですかね?でももういいです。1曲だけヴィデオで入っている“Your Mind And We Belong Together”は、おそらくYouTubeで見倒した野外撮影のやつと同じだと思います。個人的目玉はCDでは初登場となるモノラル・ヴァージョンのDisc 2です。特にテイク/ミックス違いは見当たらず、ステレオ・ヴァージョンをそのまま中央に寄せたモノラルのようにも聞こえます。なので、LP大のブックレットに載っていたDisc 2部分の解説を訳してみました。どうぞ。
 
「『Forever Changes』はもともとアメリカでステレオとモノの両方がリリースされたが(UKでも同様)、エレクトラ・レコード(及び/あるいはレコード購買層)は明らかにステレオ・ミックスの方を重視していた―このアルバムの60年代のオリジナル・モノLPはコレクター好みの1枚だ。今回の50周年記念版は、CDリリースでは初となる『Forever Changes』のモノ・ミックスをフィーチャーしている。この特殊なモノ・ミックスはもともと、Haeco-CSGシステム(発明家のハワード・ホルツァー/Howard Holzerにちなんで名づけられたHolzer Audio Engineering Company’s Compatible Stereo Generator60年代後半にレコード産業界にもち込まれた)を使って創られた。この技術は、2チャンネルのステレオ・ミックスから1つのモノ・チャンネルへの変換を容易にした。ただ今回のモノ・ヴァージョンは、アルバムのオリジナル・ステレオ・ミックスをそっくりそのまま反映してはいない。あるいはCSGシステムを使ってこのモノ・ミックスを創るために、別のステレオ・ミックス・マスターが使用されたのかもしれない」
 
ん?ということは、あくまでステレオ・ミックスからモノが創られたのは事実ではあるけども、別のステレオ・ミックス・マスターが存在したかもしれないということですよね?これは大変なことになってきました。バカ耳ではありますが、少なくとも‘テイク’は全曲同じように聞こえました。どのへんがオリジナル・ステレオ・ミックスと違うのか具体的に書いてほしかったですね。まあ結論としては、オリジナルUSモノ盤がほしい!っちゅうことです(あのね)。他のディスクやLPに関してもいろいろと検証してみたいと思いますので、しばらく『フォーエヴァー・チェンジズ』続きます。
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こちらも弟から借りてきました。元セックス・ピストルズ~PILのジョン・ライドンが大ファンだし有名なので、昔からよく名前だけは耳にしていたんですが、今回初めて聴きましたよ。当時はLP2枚組でリリースされたサード・アルバムです。いやあ、よく前衛音楽の絡みで必ずといっていいほど名前を目にしていたホルガー・シューカイって、カンのメンバーだったんですね(あのね)。そして去年の9月に亡くなったことを今知りました(R.I.P.)。79歳だったそうです。うちの親父と変わらないじゃないですか。ロックも歳をとりました。いや、カンはロックじゃないのかもしれませんが、ロックがなければ出てこなかった音楽には違いないですよね。紙ジャケ仕様の国内盤についているライナーノーツ訳を読むと、よくこの手の音楽に使われるインテリぶったわけのわからん気持ちの悪い表現が出てくるんですが、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーさんのライナーはそういうのとは違って、とてもわかりやすくておもろいことが書いてあります。中でも彼のいう「オカルト・サウンド」っちゅうのがまさにこのアルバムの印象を的確に表わしていると思いましたね。1曲目のポップだけど暗いメロディとか、2代目ヴォーカリスト(?)のダモ鈴木のうめき声とかほんとこわくて、初代ヴォーカリストの人が神経衰弱に陥ってしまったのがうなずけます。個人的には人力の部分、特にあたたかみさえ感じるドラム・サウンドとプレイに惹かれました。そういう人間的でアナログな要素と機械的な反復―これって結局ファンク・ミュージックと同じようなもんだと思うんですが、それに様々な電子音を組み合わせた時に生じる違和感ちゅうか、ギャップが気持ちいい(悪い)です。自分にとっては、めったに聴かないけどもCDは手放したくない英インダストリアル系のスロビング・グリッスル(隠語で‘ちんちん’だそうです)を思わせるところがあります。あの映画『サスペリア』のゴブリンとかこのカンとか、イタリア、ドイツのロックってのは、当時からすればほんの20数年前の暗い歴史が影を落としてたりするんでしょうか?よくこの手の音楽に使われる決まり文句、カタルシス―精神の浄化がしっくりくるような地獄の音楽です。