イメージ 1ISBのセカンド『5000 Spirits』のオープニング・ナンバー、”Chinese White”のご紹介です。ISB本にこの歌の歌詞の解説が詳しく載っていたんですが、歌詞自体も解説もめちゃめちゃ難解でほとんど何がいいたいのか分かりませんでした。「肩をぐいと引っぱる太陽によって数字の上を登っている」という部分の原詩は「climbing up these figures / the sun is tugging at my shoulder」です。もちろん’figure’には数字以外にいろんな意味があるので、普通は文脈から判断できるもんなんですが、ここでは1行1行の歌詞が文脈もクソもなく唐突に出てくるので判断のしようがないんですね。おまけにISB本には解説の横に当時誰かが描いたらしい挿絵が載っていて、これが本当に太陽に肩をつかまれて、数字がたくさん貼りついた山をニイチャンが登っているんです。「折り重なった雲のクリームに浸してごらん」のところは、タイトルの’チャイニーズ・ホワイト’というのが絵具の色であることから、チューブからチュルチュルっとパレットに出して筆か何かに浸すことらしいです。そんなもんわかるかい!ほんでこれは最初の’曲がった小枝と花びら’とともに、中国か日本の版画のことを指し示しているのかもしれんそうです。’鍬’は豊穣や潤沢の象徴として使われているんでしょうか。全体には物質を超越したいと希求する作者の思考がテーマとなっているということなんですが、かなり分析者の主観も入っているようないないような・・・ですね。とりあえずどうぞ。

夜の闇の曲がった小枝
朝の花びらへと成長する
夜明け前に鳥たちが歌っているところを彼らに見せる
折り重なった雲のクリームに浸してごらん
僕は鍬を自分の思いどおりにできない
なぜなら枯れつつあるから

でも僕ははかない望みに抱きつき
それに邁進しよう
ああ 君の魔法のクリスマス・ツリーは輝くのかい?
だんだんと 一様に

数字の上を登っている
太陽が僕の肩をぐいと引っぱっている
一歩登るごとに
僕の足が年を取っていると思う
水晶の夢が徐々に見えてくるのがわかる
僕はその本から目を離さないでいることなんてできない
なぜならそれは朽ち果てているから

でも僕ははかない望みに抱きつき
それに邁進しよう
ああ 君の魔法のクリスマス・ツリーは輝くのかい?
だんだんと 一様に


イメージ 1【子どもたちの階級闘争/ブレイディみかこ】

去年出た英国ブライトン在住の保育士ブレイディみかこさんの本じっくり読みましたよ。副題は「ブロークン・ブリテンの無料託児所から」です。みかこさんの本は全て読んできましたが、これも説得力ある示唆に富んだ1冊でしたね。内容は2部構成になっていて、第1部が2015年から16年の保守党政権による緊縮政策(福祉予算カット)のみかこさんいうところの「緊縮託児所時代」、第2部が2008年から10年の労働党政権による「底辺託児所時代」となっています。

時代が前後しているのは、「最低」から「最悪」の年代順にするよりもまだ救い、あるいは希望を残す意図があったからでしょうか。どちらもひどい状況には変わりありませんが。たしかに緊縮によってつぶれた託児所がフードバンクに変わってしまったところで終わる第1部は、まるで何10年も繁盛していたライヴハウスがつぶれて跡地が無味乾燥な駐車場になったような、行くところまで行ってしまった光景が浮かんできて悲しくなりました。ただ最後の最後に、このどツボ状態から這い上がるための唯一残された手段として、Keep On Smilingというメッセージで締めくくってあります。

あいかわらずクールに必要以上に怒りをぶちまけず、感傷的にもならずにたんたんと悲惨な状況をユーモアを交えながら展開させていくところが、逆にリアルで心が打たれるんですよね。一番ウルっときた箇所は、『子供たちを取り巻く世界2』の最後、クラスのバースデイ・パーティーに1人だけ呼ばれなかった「黒人」少年とみかこさんの息子がいっしょに歩いているところへ、鼻ピアスの社会派弁護士の息子で生粋のイングランド人でピカピカの革靴を履いた同級生の子が2人のあいだに入ってきて、黒人少年に頭突きをくらわし、「ワッツ・アップ・メ~ン?」といってゲラゲラ笑うところっす。まあクサいといえばクサいんですけど、こういうのってリアルで感動しませんか?

逆パターンですが、ジョー・ボイドの『ホワイト・バイシクル』に載っていた話で、労働者階級出身のダニー・トンプソン(ペンタングルのベーシスト)がレコーディング・セッションかなんかで、ニック・ドレイク(中か上流階級出身)の肩をポンと叩きながら、「よお、ニック、なんだよ浮かない顔してよお、さっさと片づけちまおうぜ!」とかなんとかいった時に、なぜかニックはうれしそうに笑っていたっちゅうのがあって、妙にウルっときたんですね。これと似たような感覚でしたよ。

「おわりに」に出てくる最重要キーワード”アナキズム”に関しては、もうちょっと説明がほしかったなあと思いました。アナキストとかアナキー(アナーキー)って私ら軽薄似非反体制パンク世代にとっては、完全にセックス・ピストルズの”Anarchy In The UK”であって、辞書にも無政府主義とか無秩序とか極左としか意味が載っていない単語です。みかこさんもジョン・ライドン・ファンということで誤解されがちだと思うんですが、どうもひとことでアナキズムといっても、ちょっと調べただけでは全く理解できないほどめちゃめちゃ幅広い意味があるようなんですね。みかこさんがどの意味で使っているのか、どういう社会を理想としているのかもう少し具体的に書いてほしかったなあとは思いました。おわり。
イメージ 1いやあ、いよいよやっとこさRCA期突入しましたよ。やはりどうせならと、もういい歳こいた大人なのでせこいCDではなくUKオリジナル盤を手に入れました。意味不明ですね。まだこのへんは状態のいい原盤でも5ケタはいかないので、今のうちっす。でもひと昔前からするとけっこう高くなってきましたよね?数年後には5ケタいくんじゃないでしょうか。シングルジャケで歌詞つきインサート付属です。アルバムのコンセプトについてはキンクスファン以外にもそれなりに耳タコだと思うのですっ飛ばすとして、楽曲/サウンドに注目してみたいと思います。これが自分の中では一般的評価ほどいいとは思わない『マスウェル・ヒルビリーズ』よりもずっと琴線に触れる曲が多くて、レイ節復活してるじゃないの、と思いました。今さら。やっぱりこの頃のレイって、アメリカンでブルージーなヤツ目指すとどこか借り物っぽく聞こえませんか?そのへんが『ヒルビリーズ』の個人的評価につながっているんだと思います。その点この作品は一部を除き、ほぼ全体にわたってブリティッシュの香りムンムンなんですよね。中では異色といえる”Money & Corruption”はクラシカルなプログレッシヴ・ロックさえ浮かんでくるし、メロディはもろブリティッシュ・トラッドです。ザ・バンド(リチャード・マニュエル)を思わせるピアノも出てこなくなったし、いい意味でふっきれたっちゅうか同時期のマイナーな英国のSSWやフォークロックに近い雰囲気があっていいっすね。やはり聴き物は”Sweet Lady Genevieve”と”Sitting In The Mid-Day Sun”ということになるんでしょうが、それら以外にも『ヴィレッジ・グリーン』期を喚起させるような楽曲けっこう入ってます。まあ『ヴィレッジ・グリーン』構想を発展させた作品なので、当然レイのソングライティングもある程度その頃に戻った面もあると思います。次はおそらく難敵の『第2幕』に挑戦です。2枚組なのでおそろしいっす。
イメージ 1【レコ妖怪向けレビュー】
『クイーン・イズ・デッド』に続いて『ハットフル・オブ・ホロウ』のUKオリジナル・アナログ盤を手に入れた時点でもう止まらなくなってしまいました。ファースト(ROUGH 61)とセカンド『ミート・イズ・マーダー』(ROUGH 81)のラフ・トレードからのUKオリジナルも入手しやした。懲りないですね。80年代ごときのレコなんかに2枚で5桁まで届いてしまいましたが、もしかすると5年後10年後には今のブリティッシュ・ビートの原盤のように何万ものプレミアがつかんとも限らんと思い、今のうちや!と無理矢理いいきかせました。もともとファーストには”This Charming Man”が入っていなくて、初回プレスにのみ”Charming”のシングルが付いていたそうです。所有の90年代の再発CDには入っているのでこれは初めて知りました。もしかするとライナーに記述があるのかもしれませんが、そんなもん覚えとるかい。サウンド・プロダクションに関してはファーストよりもセカンドの方がずっといいですね。ただ個人的にはジョニー・マーのカッコいいギター・リフだけで強引に聞かせるところがあって、いまいちメロディにフックの感じられないセカンドよりもそれなりにポップなファーストの方が好きです。今のところは。これを機会に改めてセカンドを聞き倒したいと思ってますが。詩人モリッシーのメッセージも曲と同等に重要なバンドでしたから、どちらのアルバムにも全曲の歌詞の載ったインナーバッグが付属しています。UKオリジナルを探している方は必ず入っているかどうかチェックしましょう。でないと「合わせ技」を使う羽目になってしまいます。次はラストの『Strangeways, Here We Come』を手に入れなあきません。それでいちおうコンプリート?と思ったら『ランク』も気になってきそうです。あ、アメリカ向けに出た『ラウダー・ザン・ボム』のUK盤なんてのはあるんですかね?キリがありません。
イメージ 1前回アリスタ・レーベルの裏名盤をとりあげた勢いでRCA時代のこれに再挑戦してみました。再挑戦て。結果どうだったか?これがけっこうよかったんですね。やっと自分の中でザ・バンドと切り離して聴くことができたような気がします。元々のアナログ盤は2枚組で1枚目がスタジオ録音、2枚目がライヴでした。所有のCD2010年に出た23曲入りの1枚物です。数年前に出たらしい2枚組の拡大版がムラムラと気になってきました。RCA時代がダメなファンでも認める(と思う)名曲“Sitting In My Hotel”と“Celluloid Heroes”が入っているアルバムということで、遅まきながらここからキンクス泥沼RCA偏執期に突入してみようかな~などと思ってます。ライヴの“Muswell Hillbilly”はアルバム・ヴァージョンと違って、デイヴはストリングベンダーを思わせるもろカントリーロックなギターを弾いています。これがまたたまらんほどいいっす。ボーナス・トラックは2曲で“Till The End Of The Day”と“She’s Bought A Hat Like Princess Marina”です。偶然か故意か、おそらく偶然でしょうけど、最後の最後に入っている後者はアルバム『アーサー』に入っていた20年代ディキシーランド・ジャズ風ナンバーなんですね。これが見事にこのRCA時代のキンクスと呼応していて、私のようにパイ時代はOKだけどRCA時代はちょっとなあ…というファンは「ああ、そうか、この流れで聴くとよく聞こえてくるやん!」と無理矢理納得させるもんがあります。こうなってくるとRCA路線も捨てたもんやないな…と思ったり、はしませんか… でも以前はそっこうですっ飛ばしていた“Holiday”や“Alcohol”もなんとなくいいな~などと思うようになってきました。“Till The End Of The Day”は残念ながらデイヴの間奏ソロのない短縮ヴァージョンなんですが、イントロの「ガッガッガガッガッ」でいったんストップするんですね。これを2回やるわけです。ほれ、これって80年代以降のステージであの“You Really Got Me”をやる時に、あのイントロ「ガガガガガ」でいったん止めて、レイが両手を腰のあたりで広げて聴衆に向けてわざとらしく「ん?!なんだなんだ今のリフは?」とやるあの場面が目に浮かんできておっかしくて。これバンドをやってた頃にスタジオでよく真似してみんなで爆笑してましたね。
イメージ 1『スリープウォーカー』に続くアリスタ・レーベル第2弾です。ずっと邦題を『歪んだ肖像』だと思ってましたが、『歪んだ映像』だったんですね。今の今まで勘違いしておりました。結論からいいますと、『スリープウォーカー』の好調さが維持された大変すんばらしい作品やと思います。路線もサウンドもほぼ続行、ロックンロール・ナンバーもメロウ・ナンバーもいい出来です。オープニングのタイトル・トラック、”A Rock 'N' Roll Fantasy”、”In A Foreign Land”、”Live Life”、”Out Of The Wardrobe”、そして最後の”Get Up”あたりが特に好きですね。他もつまらん曲は入ってないので、前作と並んでキンクスの隠れた名作といえると思います。”Out Of The Wardrobe”はちょっとディランの歌い方を真似したんですかね?各曲の歌詞にはアルバム・タイトルの「社会不適応者」を象徴するような人が登場するっちゅう、レイならではの視点が発揮されたおもしろさがあるそうなんですが、残念がら所有のCDはボーナス・トラックが4曲追加された2010年の輸入もんです。けっこうカラー写真満載の分厚い豪華なブックレットで、原詩も載ってはいるんですけど対訳の載った国内盤がほしいっす。次作がたぶん『ロウ・バジェット』ですよね?ぎりぎりリアルタイムの中3の時の記憶残ってます。当時洋楽番組にたまにライヴ映像が流れたりして、ガキの私は「ジャンプなんかしてオッサンがんばってんな~」などと思いながら見てました。でもまだ30代前半だったんですね。40年前か・・・おそろしいっす。レイ・デイヴィスは、ロックバンドは生まれては消えていくがロックンロールは永遠に続く、みたいなことをいったそうです。しかしどうですかね?ある時期まではたしかにそうだったかもしれんですが、もうロックなんてとっくに死にましたね。でも過去には1人の人間が一生かかっても聴ききれないすんばらしい音楽が埋もれているわけですから全然大丈夫です。
イメージ 1名(迷)作『Flat Baroque And Berserk』に続く5作目です。京都のワークショップさんでついに安く見つけましたよ。タイトルは全裸ジャケの前科のあるロイのことなんで、『嵐のちんちん』っちゅう意味かと思いましたが、調べてみたらただの鳥の名前でした。ハーヴェスト・レーベルのセカンド・プレスらしいですがいちおうUKオリジナル盤です。これでロイの70年代までの10枚そろいました。実はこれもこないだ載せたドノヴァンの『HMS』と同じく、大昔に一度挑戦してさじを投げてしもたアルバムです。しかもその時もUKオリジナル盤だったはずです。まあこの人のレコはそんなに高くないのでそれほどの損失ではなかったんですけど、もったいないことをしたもんです。どうも『HMS』同様、1曲目でめげてしまったようですね。こちらも本領発揮は2曲目からなので最初の10分近くはウォーミングアップとして我慢せなあきません。そうです、全4曲で約40分、1曲平均10分です。どんな長いウォーミングアップか。まるでロイに「フッフッフ、最後までついてこれるかな」といわれているような1曲目は、基本的に同じメロディのくり返しですから、まずそこで眠気と戦わねばなりません。しかし2曲目からはまさにロイ流プログレッシヴ・フォークの嵐のちんちんです。この作品では前作までに聞かれた遊び、オフザケ部分が全くなく、全編気合入りまくっていて、アルバムを順番に眺めてみると、ここで頂点に達した感ありありっすね。そんなわけでロイの最高傑作はこれに決定!次が『Lifemask』その次が『Valentine』ですから、やはりこれを頂点に徐々に肩の力が抜けていって、と思ったらついには『HQ』でロックンローラーになるわけですね。『HQ』のCDは弟にくれてやったんですが、「全く平均的な曲ばっかりやけど、やっぱりヴォーカルが凄いな。これは日本人には無理やわ」と抜かしてました。
イメージ 1英フォークロック、厳密にいえばアイリッシュ・フォークロックの大名盤が2年前に国内再発されていたんですね。きょう久しぶりにタワレコへ行ったら発見したので買ってきましたよ。帯には日本初CD化とあって、やっとこさというかもう遅すぎておそらく誰も、マニアでさえ見向きもしないような気がしますが、とりあえずめでたいことです。しかも2年たってからこのCDを知った自分もおめでたいことです。「名盤探検隊」というのが昔ありましたが(今もある?)、これは「名盤発見伝」っちゅうシリーズの1枚のようです。輸入盤の国内仕様ではなく、日本のユニヴァーサル・ミュージックによるリマスター音源でSHM-CDです。まあ自分にはSHM-CDの価値はわからないのでどうでもいいですが。それよりも詳しい解説と歌詞と対訳が載った日本盤のお手本のような作りがすばらしいと思いますね。90年代にたっかい金出して買うたUKオリジナル盤をかけながら、このライナーや歌詞対訳を読むというぜいたくな聴き方をしたいと思ってます。昔とりあげた彼らのベストCD『Lake Songs From Red Waters』に載っていたゲイ・ウッズの回顧録によれば、このアルバムの歌を書いたのは72年にアイルランドのミースという田舎に引っ越してからで、ほとんどの曲にうつ的な特徴があるといってます。それを念頭において対訳を読んでみるとたしかにそんな感じはしますね。だんなさんのテリー・ウッズがいっしょにいたわけですから、田舎で一人ぼっちの生活ではなかったとはいえ、都会育ちの女の子にとっては最初は新鮮でもだんだんと退屈していったんじゃないでしょうか。それにテリーがコンビニのバイトで家を出れば一人ぼっちになるわけですから。「ああ、今日は夜勤だからテリーは帰ってこないのか・・・」とか。って何の話か。とにかく祝CD化&次のアルバム『Time Is Right』のCD化も願って久しぶりにゲイテリ・ナイトっす。個人的には『Time Is Right』の方が好きなんすけどね。おわり!
イメージ 1【レコ妖怪向けレビュー】
オークションで落としましたよ。BBCセッション集ではありますが、84年当時に出た&大変すばらしい内容っちゅうことで、ほとんど彼らのオリジナル作品として認識されているレコです。自分も『クイーン・イズ・デッド』の次によく聴くアルバムです。残念ながら「Made in the UK」ではなく「Made in EEC(欧州経済共同体)」なんですが、レコ番号はROUGH 76でゲートフォールド・ジャケと歌詞付きインナーの仕様はUKオリジナル盤と同じだし、やはり人気盤のようで今ではUKオリジナル盤だとけっこう高いんですね。これは比較的安かったし、状態もよかったので満足です。バーコードもないし。ずっとCDで聴いてきたので意識しなかったですが、これ片面8曲の全16曲で当時のレコとしては珍しく1時間近くあるんですね。ということは46分のカセットテープだと入りきらないので、60分のカセットを用意せなイカンということです。まだいってますが。当時のスミスのシングルがいかに名曲ぞろいかということがよくわかるコンピレーションで、曲順もいい感じっすよね。リハーサルしまくったんだろうなと思うほど、リズム隊がタイトでバンドの一体感があるし、そこのところがファースト・アルバムとは大違いです。ファーストではどうしようもなかったドラム・サウンドもここではまずまず気持ちのいい音で鳴ってます。”Back To The Old House”と”Please Please Please Let Me Get What I Want”のようなフォーク・チューンはCDよりもこもった音のレコで聴くと格別です。やっぱり全アルバムをレコでほしくなってくるのかなあ・・・ まずいなあ。次は『ストレンジウェイズ』がほしいなあ。いや、彼らの場合、特にジャケ・デザインのおかげでシングルを集めたくなってくるんですよね。アカンアカン。以上!
イメージ 160年代後半からサイケデリックなフォークロックで大ヒットを連発していたドノヴァンが71年になって原点回帰したようなフォーク・アルバム手に入れました。本当は2枚組ポスター付のUKオリジナル盤がほしかったですが、このCDでさえ今では4000円近くしますし、オリジナル・レコだとコンディションによってはその10倍くらいしますので、ちょっと手が出ませんでした。実はCDで買うのは2回目っす。たしか90年代にCD化された時に「ついに聞ける!」と思って手に入れたものの、最初のわけのわからない語りにがっかりしてしまい、しばらくして手放してしまいましたよ。まあ今でも一発目の長い語りはチンプンカンプン、おまけにルイス・キャロルやイェーツの詩に曲をつけたっちゅうコンセプトもチンプンカンプンなんですが、2曲目以降はすべてがたまらんブリティッシュ・フォークですね。ヴァシュティ・ヴァニヤンもやっていた”きらきら星”もやっています。全曲が本人によるアコギ1本のみのバッキングというわけではなく、ドラムスが2曲で、1曲ではエレクトリック・ギターも使われています。その”Homesickness”がまるで『バラバジャガ』期のようなクールなフォークロックでめっちゃカッコええです。全28曲中、ドノヴァン自身の作詞作曲は12曲も入っているし、キャロルは2曲、イェーツは1曲のみ、それ以外にもいろんな自分には聞いたこともない詩人たちの詩に曲をつけているので、キャロル、イェーツが特に引き合いに出されるのは、日本人にも比較的なじみのある名前だからということなんでしょうね。個人的ベスト・トラックはずばりこれぞドノヴァン節といえる”Henry Martin”っす。と思ったらこれトラッドか何か元歌があるみたいです。とにかくこのホーミーみたいな独特なヴィブラートが怪しくて好きです。しかしジャケを眺めながら聴いていると、やっぱりレコでほしくなってきますね。ポスター壁に貼りたいなあ。って現物は痛むのでダメっす!ちゃんとカラーコピーして貼りましょう。