以前取りあげた、デビューの79年から82年までを対象とした『コンプリート・マッドネス』というベスト盤の続編に当たるレコです。第1期マッドネスは86年でおしまいだったので、邦題は『さようならマッドネス!!』です。ネオ・モッズ・ムーヴメントとセットで、70年代後半にイギリスで巻き起こった2トーン/スカ・ムーヴメントでスペシャルズとともに大人気だった彼らは、徐々にスカから脱皮して、キンクスの立ち位置に近い国民的バンドへと成長していくことになりました。アメリカでも大ヒットした“Our House”で始まるこのレコは、第1期の後期マッドネスの歩みがよくわかる内容となっています。最後の2枚のアルバム『Keep Moving』と『Mad Not Mad』は正直、内容的にちょっと失速気味に感じてしまうんですが、ここでは高い楽曲レベルを保っていたヒット・シングルが並んでいるので大変聴きごたえあります。“Our House”以外では“Michael Caine”が好きですね~ この‘And all I wanted was a word or photograph to keep~’のサビ部分は、聴くたびにいっしょに口ずさんでしまうほどっす。で、ちょっと気になってこの俳優のマイケル・ケインのことを調べてみたらば、なんとまだ生きてた!93歳だそうです。この曲を聴きながら、そういや何年か前に死んだよなあ…と思っていたんですが、おそらく俳優を引退したというニュースをいつのまにか頭の中で亡くなったことにしてしまったようです。失礼しました。それではトラック・リストです。

 

SIDE ONE

1.      Our House

2.      Driving In My Car

3.      Michael Caine

4.      Wings Of A Dove

5.      Yesterdays Men

6.      Tomorrows Just Another Day

7.      I’ll Compete

 

SIDE TWO

1.      Waiting For The Ghost Train

2.      Uncle Sam

3.      The Sun And The Rain

4.      Sweetest Girl

5.      One Better Day

6.      Victoria Gardens

そろそろ3.11が近づいてまいりました。ちょうど15年ですか。あいかわらずこの国は地震列島に原発50基以上を保有するキチガイ国家ですが、先の衆院選でも書いたとおり、やはりどうもこの国の黄色いサルたちは頭が悪いのを通りこして、破滅願望に近いものをもっているんじゃないかと思うようになりました。あちこちでいわれているように、まさにこのことが「加速主義」に通じているのかもしれませんね。その点で内田樹さんと白井聡さんも似たようなことをいっていて、実はもう国民の大多数は発狂しているんだと思いますワシは。

 

そういえば、自分の経験含めて思い当たる節があります。例えば、今のようなドン詰まり感あふれた世の中で厭世観に苛まれ、いっそのこと世界中が第3次大戦にでもなってしまえ!とか、さらには地球など爆発してまえ!とかですね、まことに身勝手でヤケクソな子供思考に陥ることってないすか?そんなものは実際に目の当たりにすれば、人間であればなんとか逃れようとあがくに決まっているし、死んでいくのは金も力もない弱者からというのは、わずかな想像力があれば誰でもわかることです。いや、もしかしてそういう想像力さえも失われているのかもしれませんが。

 

そんなわけで最近出た原発関連の新刊を3冊ご紹介っす。まずは「それでも日本に原発は必要なのか?潰される再生可能エネルギー / 青木美希 / 文春新書」です。あれほどの事故を起こしてもなお、再稼働/新増設を主張する推進側は、ようするに金の儲かるシステム内に住んでいる人非人たちであって、実はエネルギー安全保障とか環境問題のことなどなーんも考えていないことが詳しく載っています。

 

2冊目が「いまさら聞けない福島第一原発事故 5つのウソ / 烏賀陽弘道(うがや ひろみち) / 彩流社」です。これは初心者にもヒジョーにわかりやすく書かれた、政府が国民にバラ撒き続けているデマ&フェイク集です。そして最後が「百年の挽歌 原発、戦争、美しい村 / 青木理 / 集英社」です。これは100歳を超えてから自殺してしまった原発‘被害地’(烏賀陽さんは人災ではない「被災地」という言い方は正しくないという立場です)の1人のおじいさんの家族をめぐるノンフィクション・ストーリーっす。

 

とりあえず今青木美希さんの本を読み始めました。たぶんどれも絶望的な内容かと想像しますが、かろうじてまだこのような本が自由に読める国ではあるっちゅうことです。そんなレベルかい!おわり

 

77年デビューから82年のアルバム『English Settlement』までのシングルB面を集めたレコです。彼らのことですから当然といえば当然ちゅうことで、シングルA面よりも変態度&ヒネクレ度高い楽曲がぎっしり詰まっています。オリジナル・アルバムにはおそらくほとんどが未収でしょうから、マニアにとっては必携の1枚なんかなと思っていたんですが、タイミングがよかったのか運がよかったのか1,000円ポッチで1人勝ち、めでたく落札できましたよ。これと同じようなジャケで『Waxworks』というシングルA面集のレコも出ていて、さらにこれら2枚をカップリングした「2枚組LP」としても出ているので、もしかするとそちらの方が人気があるのかもしれませんね。中でも特にイチ押しなのが“Blame The Weather”です。これは大名曲っすよね。マッドネスとキンクスを想起させるような。A面だったのがあの大ヒットした“Senses Working Overtime”ですから、両A面でも通用するほどのシングルだったわけです。“~Overtime”の収録アルバム『English Settlement』が2枚組だったことを考えると、あふれまくる彼らの才能がシングルB面にまで及んでしまったっちゅうことです。それでは以下トラック・リストです。

 

Side A

1.      She’s So Square

2.      Dance Band

3.      Hang On To The Night

4.      Heatwave

5.      Instant Tunes

6.      Pulsing Pulsing

7.      Don't Lose Your Temper

8.      Smokeless Zone

 

Side B

1.      The Somnambulist

2.      Blame The Weather

3.      Tissue Tigers (The Arguers)

4.      Punch And Judy

5.      Heaven Is Paved With Broken Glass

 

アメリカのパワーポップ・バンドの大ヒット作です。もうですね、このバンドについては完全に洋楽に目覚めた中2の自分抜きには語れまへん。名前は忘れた同級生の何とか君に影響され、初めてビートルズを聴いてハマっていった頃と同時期でした。たしか。必ず買っていた音楽雑誌のFMファンや週間FMに載っていた、キャッシュ・ボックスだかビルボードだかの全米チャートを追いかけていたので、このライヴ盤に入っている“I Want You To Want Me”(邦題:甘い罠)がチャートを急上昇していたのをよく覚えています。ビートルズ好きなところをあえて押し出していたようなバンドで、“Magical Mystery Tour”のカヴァーにとどまらず、曲によってはそのままビートルズのフレーズを引用したりしてました。ここではファッツ・ドミノの“Ain’t That A Shame”で、一瞬ギターのリック・ニールセンは“Please Please Me”のフレーズを弾いています。私にとってはドラムのバーニー・カルロスが特にポイント高くて、そのままリンゴ・スターに通じるようなドラミングしますよね。的確なタム回しとか、ここぞっちゅうとこのフィルなんかにリンゴ同様のセンスのかたまりを感じます。全体にとてもよくプロデュースされた隙のない完璧なライヴ盤なんですが、実際すごく上手いプロフェッショナルなバンドでした。いやあ、しかしこの自分の何週目かわからないバック・トゥ・ルーツぶりは、そろそろ死期が近いと見るべきかもしれません。ひゃっひゃっひゃ

 

セカンド・アルバムです。ギタリストのジェイムズ・スコットがリリース後、オーヴァードースにより亡くなったので、オリジナル・メンバーでの作品はここまでの2枚だけです。ロック・バンドにとっての最初の試練となるセカンド・アルバムっちゅうことを考えると、ファースト・アルバムに負けないくらいのレベルは保っていると思います。シングル・ヒットした“Message Of Love”と“Talk Of The Town”、それからキンクスのレイ・デイヴィス作の“I Go To Sleep”収録です。この曲はレイが65年に作り、アップルジャックスという英バーミンガム出身のバンドが当時とりあげました。マニアネタとしては、アップルジャックスにはピート・デロという人が楽曲を提供していて、彼は60年代後半にハニーバスというサイケ・ポップ・バンドで短期間活躍した人っす。基本的には1stアルバムと同路線、ガレージ色強いサウンドがとんがっていて大変カッコよろしいです。1800円で手に入れた当時の帯付き国内盤には、付属のライナーノーツに年表が載っているんですが、それを読んでみるとこのバンド、英米両方でめちゃめちゃ売れてたんですね。同期デビューのU2以上といってもいいくらいです。U2の場合はサードの『War』で大ブレイクしたわけで、それまではセールス的にはパッとしないバンドでしたね。なつかしいなあ。“Day After Day”が少しだけ前作の“愛しのキッズ”タイプで好みです。“The English Roses”も同様に好みで、このアルバムはスルメタイプの多いB面の方がA面よりも味わい深いと思いました。次作以降も安ければ当時の国内盤(できれば帯付き)手に入れたいですなあ。おわり

 

スタックス・レーベルからの最初のアルバムです。プロデューサーはスティーヴ・クロッパー、リズム隊はおなじみMGsのアル・ジャクソンとダック・ダンです。クロッパーはギターも弾いているのかな?カヴァー曲が多めですが、中ではやはり映画『ラスト・ワルツ』での名演が忘れられんザ・バンドの“The Weight”ですかね。オーティス・レディングの“Dock Of The Bay”のカヴァーではかなり大胆なアレンジメントが施されていて、う~ん…これは果たしてオリジナルのよさが生かされているかな?と思わんこともないですが、“The Weight”はほとんどオリジナルどおりに再演されています。それだけこの曲の完成度の高さが証明されているというか、いじりようがないなと思わせるほどの名曲であることの証左でもあるような気がします。この時30歳直前のメイヴィスのヴォーカルに関しては、すでにピークに達して10年以上を経ているかのような安定感があって、全くいうことなしですね。やっぱりスティーヴ・マリオットのお気に入りシンガーの1人だったのかなあと思わせるくらいよく似ています。以前までの重さ、泥臭さを少しだけ排除して、代わりにストリングスも加えられた軽めのバッキングは、独立レーベルとして再出発したばかりの新しいスタックスのカラーですね。このへんは例えばソウル・チルドレンの1stアルバムやサム&デイヴの『I Thank You』、本家MGsの『Soul Limbo』、マニアックなところではマッド・ラッズのセカンド『The Mad, Mad, Mad, Mad, Mad Lads』なんかにも感じることができます。ステイプルズが商業的に開花するのは、次の次のアルバム『The Staple Swingers』でマッスルショールズ録音を開始してからですが、このアルバムと次の『We’ll Get Over』には爆発寸前の彼らの抗しがたい魅力があることはたしかです。おわり

一億総白痴化。ずいぶん昔からよくいわれてきたことばなんですが、今回の衆院選の結果を見るに、いよいよかなあという気がします。中道改革連合が壊滅した理由として、例えば掲げる政策が弱かったとか、争点がはっきりしなかったとか、高市の悪口ばかりいっていたからとか挙げられてますよね。なにかワンパターンのように多くの人が、特に専門家やいわゆるジャーナリストたちがこういったことを主張しています。

 

しかし朝日新聞による、選挙直後の広島市での高市さんを支持する200人に聞いたアンケート調査によると、支持する理由として一番多かったのが、「女性だから」だそうです。あのね… 他に多かったのが「はっきりものをいう」「明るい、期待できそう」だそうです。あのね… あとわずか7人が「中国に対して毅然とした態度をとっている」これですわ。全てがペラペラじゃないすか。つまり中道が負けたのは先述した理由などなーんも関係ないっちゅうことです。

 

おそらく有権者の大部分は「中道」の意味さえ知らないのではないかと思います。てことは政治上の「右」と「左」の意味も知らないんじゃないですかね?たぶん自民党は国民の実態をよくわかっていて、いかにバカをだますかだけを考えているんでしょうし、むしろ国民はバカの方が統治しやすいと考えているんでしょう。まあこういう考え方は今に始まったことではなくて、ヒトラーの昔から独裁者の常套手段であるということです。戦後80年、日本国民はみごとに仕上がったということですね。そりゃあ石丸伸二や斎藤元彦や立花孝志を支持するわなあ~ 果たしてバカ票が何百万票あったのか知らないですが、この圧倒的多数のバカ票で担当政権が決まる国って間違いなく滅びるでしょう。シンプルな話です。

 

今後、さすがに国民がだまっていない、目を覚ますのはどういう事態に陥った時なのか?を考えてみると、例えばさらに円安が進み物価が10倍くらいになるとか、家のローンが払えなくなり、実際に首を吊る人が出てくるとか、韓国同様の徴兵制がしかれるようになった時ですかね。まあ時すでに遅しです。頭の悪い高市は「継戦能力」などというバカ発言してますが、自給率40パーセントに満たない資源のない国は海外からの物資が止められれば、たくわえが尽きればそっこうで干上がってしまい負けてしまいます。小学生でもわかる理屈です。またあのABCD包囲網を再現させるのか、なんと学習しない国か… 今や日本という国は、もっとも戦争に向かない、外交でしか生き残れない一衰退国家、弱小国家であることを認めなければあきません。おわり

 

クリッシー・ハインド姉御率いるプリテンダーズのデビュー・アルバムです。クリッシーは51年生まれですからこの時すでに30近く、世代的にはオールド・ウェイヴに属します。高校1年生だったリアルタイムでのシングル“愛しのキッズ”(Kid)はよく覚えていますし、キンクス~レイ・デイヴィスとの関係は当時から話題でしたが、実はアルバム1枚通して聴いたのは今回が初めてですて。当時からFMなんかでよく流れていた先述のシングルや“Brass In Pocket”、“Precious”、そしてキンクスのカヴァー“Stop Your Sobbing”以外の曲を今回初めて聴いて思ったのは、パンクが一段落してニュー・ウェイヴ全盛の中から出てきたバンドにしては、老成してたんだなあちゅうことです。それはタイトな演奏や多様な楽曲スタイルだけでなく、“The Phone Call”や“Tattooed Love Boys”で見られる変拍子なんかに、さすがぱっと出ではない年季を感じることができます。アメリカ人のクリッシーは20代前半で渡英してNME(New Musical Express:音楽誌)で働いたり、セックス・ピストルズやダムドとかかわったりしてましたから、デビュー前の音楽的蓄積はかなりあったんでしょう。クリッシーのヴォーカルもクールでカッコよく、ひょっとするとレイ・デイヴィスの歌い方に少なからず影響を受けているのかもしれませんね。ジェイムズ・スコットさんのすんばらしいギター・センスは“Kid”を聴くだけでもよくわかります。しかもこの64~65年なサウンドが最高っすね。自分の好みとしては、もうちょっとこの路線をアルバムの中で発揮してほしかったところです。

 

84年にリリースされたザ・フーのコンピレーション盤です。まず何がいいって、このモノクロ・ジャケですね。裏ジャケも初期モッズ時代の彼らの写真がコラージュされたかっちょいいデザインです。よってどちらかというと、自分にとっては内容よりもジャケ買いの1枚でした。あとキース亡きあとのケニー・ジョーンズ期含めたザ・フーの全時代をカヴァーしていない私にとっては、B面後半の選曲がありがたかったりします。今回久しぶりにターンテーブルに載せてみましたが、キース期最後の“Who Are You”はまあまあいいとして、ラストの“You Better You Bet”5分間の過剰ぶりにうれしさ半分、悲しさ半分、それでもこのレコの締めとしてはこれ以上ない満足感にひたることができましたね。きっと作者のピートは、65年デビュー時から保持しているザ・フーっちゅうバンドの‘売り’の大きな部分を、この1曲にブチ込もうとしたんやと思います。哀愁漂うメロディとポップなコーラスは66年~67年頃の彼らを想起させるし、ギター・サウンドも同様です。ただあまりにクドい展開の多さと、ロジャーの気合入りすぎなヴォーカルがちょっとやり過ぎ感を醸し出しております。べらぁああ!!それではトラック・リストです。とりあえず彼らの入門レコとしてもオススメの1枚!

 

SIDE A

1.      Substitute

2.      I’m A Boy

3.      Happy Jack

4.      Pictures Of Lily

5.      I Can See For Miles

6.      Magic Bus

7.      Pinball Wizard

8.      My Generation

9.      Summertime Blues

 

SIDE B

1.      Won’t Get Fooled Again

2.      Let’s See Action

3.      Join Together

4.      5.15

5.      Squeeze Box

6.      Who Are You

7.      You Better You Bet

 

1975年にリリースされたエルヴィスのベスト盤2枚組です。フランス盤なので全てフランス語表記ちゅうことで、原題は『Les 40 Plus Grands Succes』です。ステレオとモノラル混在でやたらと音がよく、代表曲/ロックンロール/R&Bのカヴァーで埋めつくされているので、大変オススメできるコンピ盤です。京都のワークショップさんで1,500円ほどで入手しやした。フランス盤ではありますが、派手派手アメリカン50s臭ムンムンのイカしたイラスト・ジャケも最高、見開き部分にもカッチョいいエルヴィスの写真とレコジャケがたくさん載っています。おまけにジャケ表裏はコーティングときたもんだ。それでは以下トラック・リストです。よいお年を。

 

SIDE ONE

1.      Heartbreak Hotel

2.      Mystery Train

3.      Good Rockin’ Tonight

4.      I Got A Woman

5.      Money Honey

6.      My Baby Left Me

7.      Tutti Frutti

8.      Shake Rattle And Roll

9.      Too Much

10.  Ready Teddy

 

SIDE TWO

1.      Hound Dog

2.      Don’t Be Cruel

3.      Rip It Up

4.      All Shook Up

5.      Mean Woman Blues

6.      Blueberry Hill

7.      One Night

8.      Loving You

9.      Treat Me Nice

10.  Baby I Don’t Care

 

SIDE THREE

1.      Jailhouse Rock

2.      Wear My Ring Around Your Neck

3.      Trouble

4.      King Creole

5.      I Need Your Love Tonight

6.      Ain’t That Loving You Baby

7.      I Got Stung

8.      Stuck On You

9.      A Mess Of Blues

10.  It’s Now Or Never

 

SIDE FOUR

1.      Blue Suede Shoes

2.      I Feel Bad

3.      His Latest Flame

4.      Little Sister

5.      Good Luck Charm

6.      Return To Sender

7.      Bossa Nova Baby

8.      Devil In Disguise

9.      Memphis Tennessee

10.  Blue River