アメリカのパワーポップ・バンドの大ヒット作です。もうですね、このバンドについては完全に洋楽に目覚めた中2の自分抜きには語れまへん。名前は忘れた同級生の何とか君に影響され、初めてビートルズを聴いてハマっていった頃と同時期でした。たしか。必ず買っていた音楽雑誌のFMファンや週間FMに載っていた、キャッシュ・ボックスだかビルボードだかの全米チャートを追いかけていたので、このライヴ盤に入っている“I Want You To Want Me”(邦題:甘い罠)がチャートを急上昇していたのをよく覚えています。ビートルズ好きなところをあえて押し出していたようなバンドで、“Magical Mystery Tour”のカヴァーにとどまらず、曲によってはそのままビートルズのフレーズを引用したりしてました。ここではファッツ・ドミノの“Ain’t That A Shame”で、一瞬ギターのリック・ニールセンは“Please Please Me”のフレーズを弾いています。私にとってはドラムのバーニー・カルロスが特にポイント高くて、そのままリンゴ・スターに通じるようなドラミングしますよね。的確なタム回しとか、ここぞっちゅうとこのフィルなんかにリンゴ同様のセンスのかたまりを感じます。全体にとてもよくプロデュースされた隙のない完璧なライヴ盤なんですが、実際すごく上手いプロフェッショナルなバンドでした。いやあ、しかしこの自分の何週目かわからないバック・トゥ・ルーツぶりは、そろそろ死期が近いと見るべきかもしれません。ひゃっひゃっひゃ

 

セカンド・アルバムです。ギタリストのジェイムズ・スコットがリリース後、オーヴァードースにより亡くなったので、オリジナル・メンバーでの作品はここまでの2枚だけです。ロック・バンドにとっての最初の試練となるセカンド・アルバムっちゅうことを考えると、ファースト・アルバムに負けないくらいのレベルは保っていると思います。シングル・ヒットした“Message Of Love”と“Talk Of The Town”、それからキンクスのレイ・デイヴィス作の“I Go To Sleep”収録です。この曲はレイが65年に作り、アップルジャックスという英バーミンガム出身のバンドが当時とりあげました。マニアネタとしては、アップルジャックスにはピート・デロという人が楽曲を提供していて、彼は60年代後半にハニーバスというサイケ・ポップ・バンドで短期間活躍した人っす。基本的には1stアルバムと同路線、ガレージ色強いサウンドがとんがっていて大変カッコよろしいです。1800円で手に入れた当時の帯付き国内盤には、付属のライナーノーツに年表が載っているんですが、それを読んでみるとこのバンド、英米両方でめちゃめちゃ売れてたんですね。同期デビューのU2以上といってもいいくらいです。U2の場合はサードの『War』で大ブレイクしたわけで、それまではセールス的にはパッとしないバンドでしたね。なつかしいなあ。“Day After Day”が少しだけ前作の“愛しのキッズ”タイプで好みです。“The English Roses”も同様に好みで、このアルバムはスルメタイプの多いB面の方がA面よりも味わい深いと思いました。次作以降も安ければ当時の国内盤(できれば帯付き)手に入れたいですなあ。おわり

 

スタックス・レーベルからの最初のアルバムです。プロデューサーはスティーヴ・クロッパー、リズム隊はおなじみMGsのアル・ジャクソンとダック・ダンです。クロッパーはギターも弾いているのかな?カヴァー曲が多めですが、中ではやはり映画『ラスト・ワルツ』での名演が忘れられんザ・バンドの“The Weight”ですかね。オーティス・レディングの“Dock Of The Bay”のカヴァーではかなり大胆なアレンジメントが施されていて、う~ん…これは果たしてオリジナルのよさが生かされているかな?と思わんこともないですが、“The Weight”はほとんどオリジナルどおりに再演されています。それだけこの曲の完成度の高さが証明されているというか、いじりようがないなと思わせるほどの名曲であることの証左でもあるような気がします。この時30歳直前のメイヴィスのヴォーカルに関しては、すでにピークに達して10年以上を経ているかのような安定感があって、全くいうことなしですね。やっぱりスティーヴ・マリオットのお気に入りシンガーの1人だったのかなあと思わせるくらいよく似ています。以前までの重さ、泥臭さを少しだけ排除して、代わりにストリングスも加えられた軽めのバッキングは、独立レーベルとして再出発したばかりの新しいスタックスのカラーですね。このへんは例えばソウル・チルドレンの1stアルバムやサム&デイヴの『I Thank You』、本家MGsの『Soul Limbo』、マニアックなところではマッド・ラッズのセカンド『The Mad, Mad, Mad, Mad, Mad Lads』なんかにも感じることができます。ステイプルズが商業的に開花するのは、次の次のアルバム『The Staple Swingers』でマッスルショールズ録音を開始してからですが、このアルバムと次の『We’ll Get Over』には爆発寸前の彼らの抗しがたい魅力があることはたしかです。おわり

一億総白痴化。ずいぶん昔からよくいわれてきたことばなんですが、今回の衆院選の結果を見るに、いよいよかなあという気がします。中道改革連合が壊滅した理由として、例えば掲げる政策が弱かったとか、争点がはっきりしなかったとか、高市の悪口ばかりいっていたからとか挙げられてますよね。なにかワンパターンのように多くの人が、特に専門家やいわゆるジャーナリストたちがこういったことを主張しています。

 

しかし朝日新聞による、選挙直後の広島市での高市さんを支持する200人に聞いたアンケート調査によると、支持する理由として一番多かったのが、「女性だから」だそうです。あのね… 他に多かったのが「はっきりものをいう」「明るい、期待できそう」だそうです。あのね… あとわずか7人が「中国に対して毅然とした態度をとっている」これですわ。全てがペラペラじゃないすか。つまり中道が負けたのは先述した理由などなーんも関係ないっちゅうことです。

 

おそらく有権者の大部分は「中道」の意味さえ知らないのではないかと思います。てことは政治上の「右」と「左」の意味も知らないんじゃないですかね?たぶん自民党は国民の実態をよくわかっていて、いかにバカをだますかだけを考えているんでしょうし、むしろ国民はバカの方が統治しやすいと考えているんでしょう。まあこういう考え方は今に始まったことではなくて、ヒトラーの昔から独裁者の常套手段であるということです。戦後80年、日本国民はみごとに仕上がったということですね。そりゃあ石丸伸二や斎藤元彦や立花孝志を支持するわなあ~ 果たしてバカ票が何百万票あったのか知らないですが、この圧倒的多数のバカ票で担当政権が決まる国って間違いなく滅びるでしょう。シンプルな話です。

 

今後、さすがに国民がだまっていない、目を覚ますのはどういう事態に陥った時なのか?を考えてみると、例えばさらに円安が進み物価が10倍くらいになるとか、家のローンが払えなくなり、実際に首を吊る人が出てくるとか、韓国同様の徴兵制がしかれるようになった時ですかね。まあ時すでに遅しです。頭の悪い高市は「継戦能力」などというバカ発言してますが、自給率40パーセントに満たない資源のない国は海外からの物資が止められれば、たくわえが尽きればそっこうで干上がってしまい負けてしまいます。小学生でもわかる理屈です。またあのABCD包囲網を再現させるのか、なんと学習しない国か… 今や日本という国は、もっとも戦争に向かない、外交でしか生き残れない一衰退国家、弱小国家であることを認めなければあきません。おわり

 

クリッシー・ハインド姉御率いるプリテンダーズのデビュー・アルバムです。クリッシーは51年生まれですからこの時すでに30近く、世代的にはオールド・ウェイヴに属します。高校1年生だったリアルタイムでのシングル“愛しのキッズ”(Kid)はよく覚えていますし、キンクス~レイ・デイヴィスとの関係は当時から話題でしたが、実はアルバム1枚通して聴いたのは今回が初めてですて。当時からFMなんかでよく流れていた先述のシングルや“Brass In Pocket”、“Precious”、そしてキンクスのカヴァー“Stop Your Sobbing”以外の曲を今回初めて聴いて思ったのは、パンクが一段落してニュー・ウェイヴ全盛の中から出てきたバンドにしては、老成してたんだなあちゅうことです。それはタイトな演奏や多様な楽曲スタイルだけでなく、“The Phone Call”や“Tattooed Love Boys”で見られる変拍子なんかに、さすがぱっと出ではない年季を感じることができます。アメリカ人のクリッシーは20代前半で渡英してNME(New Musical Express:音楽誌)で働いたり、セックス・ピストルズやダムドとかかわったりしてましたから、デビュー前の音楽的蓄積はかなりあったんでしょう。クリッシーのヴォーカルもクールでカッコよく、ひょっとするとレイ・デイヴィスの歌い方に少なからず影響を受けているのかもしれませんね。ジェイムズ・スコットさんのすんばらしいギター・センスは“Kid”を聴くだけでもよくわかります。しかもこの64~65年なサウンドが最高っすね。自分の好みとしては、もうちょっとこの路線をアルバムの中で発揮してほしかったところです。

 

84年にリリースされたザ・フーのコンピレーション盤です。まず何がいいって、このモノクロ・ジャケですね。裏ジャケも初期モッズ時代の彼らの写真がコラージュされたかっちょいいデザインです。よってどちらかというと、自分にとっては内容よりもジャケ買いの1枚でした。あとキース亡きあとのケニー・ジョーンズ期含めたザ・フーの全時代をカヴァーしていない私にとっては、B面後半の選曲がありがたかったりします。今回久しぶりにターンテーブルに載せてみましたが、キース期最後の“Who Are You”はまあまあいいとして、ラストの“You Better You Bet”5分間の過剰ぶりにうれしさ半分、悲しさ半分、それでもこのレコの締めとしてはこれ以上ない満足感にひたることができましたね。きっと作者のピートは、65年デビュー時から保持しているザ・フーっちゅうバンドの‘売り’の大きな部分を、この1曲にブチ込もうとしたんやと思います。哀愁漂うメロディとポップなコーラスは66年~67年頃の彼らを想起させるし、ギター・サウンドも同様です。ただあまりにクドい展開の多さと、ロジャーの気合入りすぎなヴォーカルがちょっとやり過ぎ感を醸し出しております。べらぁああ!!それではトラック・リストです。とりあえず彼らの入門レコとしてもオススメの1枚!

 

SIDE A

1.      Substitute

2.      I’m A Boy

3.      Happy Jack

4.      Pictures Of Lily

5.      I Can See For Miles

6.      Magic Bus

7.      Pinball Wizard

8.      My Generation

9.      Summertime Blues

 

SIDE B

1.      Won’t Get Fooled Again

2.      Let’s See Action

3.      Join Together

4.      5.15

5.      Squeeze Box

6.      Who Are You

7.      You Better You Bet

 

1975年にリリースされたエルヴィスのベスト盤2枚組です。フランス盤なので全てフランス語表記ちゅうことで、原題は『Les 40 Plus Grands Succes』です。ステレオとモノラル混在でやたらと音がよく、代表曲/ロックンロール/R&Bのカヴァーで埋めつくされているので、大変オススメできるコンピ盤です。京都のワークショップさんで1,500円ほどで入手しやした。フランス盤ではありますが、派手派手アメリカン50s臭ムンムンのイカしたイラスト・ジャケも最高、見開き部分にもカッチョいいエルヴィスの写真とレコジャケがたくさん載っています。おまけにジャケ表裏はコーティングときたもんだ。それでは以下トラック・リストです。よいお年を。

 

SIDE ONE

1.      Heartbreak Hotel

2.      Mystery Train

3.      Good Rockin’ Tonight

4.      I Got A Woman

5.      Money Honey

6.      My Baby Left Me

7.      Tutti Frutti

8.      Shake Rattle And Roll

9.      Too Much

10.  Ready Teddy

 

SIDE TWO

1.      Hound Dog

2.      Don’t Be Cruel

3.      Rip It Up

4.      All Shook Up

5.      Mean Woman Blues

6.      Blueberry Hill

7.      One Night

8.      Loving You

9.      Treat Me Nice

10.  Baby I Don’t Care

 

SIDE THREE

1.      Jailhouse Rock

2.      Wear My Ring Around Your Neck

3.      Trouble

4.      King Creole

5.      I Need Your Love Tonight

6.      Ain’t That Loving You Baby

7.      I Got Stung

8.      Stuck On You

9.      A Mess Of Blues

10.  It’s Now Or Never

 

SIDE FOUR

1.      Blue Suede Shoes

2.      I Feel Bad

3.      His Latest Flame

4.      Little Sister

5.      Good Luck Charm

6.      Return To Sender

7.      Bossa Nova Baby

8.      Devil In Disguise

9.      Memphis Tennessee

10.  Blue River

 

2020年に米ライノからジャケ違いでリリースされたデビュー・アルバムです(透明のレッド・ヴァイナル)。もともと69年にリリースされたレコは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルがプロデュースを担当していました。これはジョン・ケイルによるオリジナル・ミックスということで、つまり当時正規盤が出る前にボツとなったミックスっちゅうことでしょうか?他に私が所有しているこのアルバムは、90年代後半に再発された国内CDだけで、それにはミックスを担当した人が誰なのかは書いてありません。このケイル・ミックス盤、なぜか正規盤とは曲順に違いがあって、A面2曲目に“Not Right”、B面ラストに“I Wanna Be Your Dog”がきています。これも元々のアイデアが生かされているんですかね?とりあえず、今回所有のCDと聴き比べてみました。まず全体にベースが前に出ているので重たいサウンドになっていて、それだけでけっこう印象に違いがあります。その代わりにギターがわずかに小さめになっているような気がします。ドラムはあまり違わないですが、イギーのヴォーカルはCDほど輪郭がはっきりしていない感じです。CDのヴォーカルに関してはよくありがちな、生々しさはあるが線が細い印象といったところですね。“I Wanna Be Your Dog”の中盤に出てくるイギーのカッチョいい「うう!!」が圧倒的に今回のレコの方が迫力があります。

 

しかしこのへんのUSオリジナル盤も現在、状態によっては10万クラスですからものすごい時代になってきましたよ。アメ盤だからといって舐めとったらシバかれます。ラモーンズの1stもとんでもないですよね。あと最近は日本盤の帯付きレコが、特に海外のマニアの間で人気だそうです。円安が拍車をかけてると思いますが。円安… っちゅうことで高市が首相になって何かいいことがあったわけでもないのに、何であんなに支持率が高いんですか?そういうのを、肉屋を支持する豚といいます。中国にケンカ売ってトランプにしこたま怒られて凹んだだけじゃないですか。庶民をバカにしたおこめ券なんてどうでもいいです。円安を何とかしてくれ。円が安くなるということは、単純に私たち庶民の資産価値がどんどん下がっているということです。今に食パン一斤1000円くらいになりそうでコワいすわ。私は奈良在住ですのでいわせてもらいやす。コラ高市、奈良の恥め。政治も経済も外交も全てど素人、ウソつきは安倍晋三並み、さっさとやめて下さい。おわりじゃ!

 

12/3にスティーヴ・クロッパーが亡くなりました。84歳でした。これでMGsの中ではブッカーTジョーンズが唯一の生き残りとなりました。彼らを初めて知ったのが、たしか10代後半の80年代初頭にFMか何かで聴いた『Green Onions』だったと思います。ほぼ同時期にモッズの映画『さらば青春の光』でも聴いたはずです。ジョリジョリというクロッパーのいかついテレキャスター・サウンドにショックを受けて、そこからMGs~スタックス~オーティス~というふうにおなじみのパターンでハマっていきましたね。まだサザン・ソウルとかディープ・ソウルなどのことばも定義も知らなかった頃で、たしかにモータウンなんかのソウルとは全く違った重たいサウンドに、漠然とした魅力を感じ始めたんやと思います。そういえばブルース・ブラザーズの映画も同時期だったような。出演していた中で思いつくだけでも、たくさんの大物がいなくなってしまいました…主役のジョン・ベルーシを始め、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、ダック・ダン…JBは出てたっけ?

 

このシングル盤は両面ともMGsのオリジナル・アルバム未収で、比較的珍しい1枚だと思います。A面の“Be My Lady”は英モッズ・バンドのアートウッズがカヴァーしてました。ソウルはシングル盤に限る!っちゅうことで、それはそれはものすごいサウンドが飛び出してきます。ダック・ダンのベースのおかげでレコード針が飛んでしまうんじゃないかと思うほどの重低音です。もちろんクロッパーのヘヴィ・メタリックなギターも最高っす。天国ではアル・ジャクソンン、ダック・ダンと再会、これでジョーンズ抜きのMGs再結成す。

 

R.I.P. Steve

 

以前(2024/03/23)ここで紹介した『Nice Enough To Eat』の前に、おそらく第1弾として69年3月にリリースされたアイランド・レコードのサンプラー・アルバムです。つまり69年制作の音源を集めた『Nice Enough To Eat』はこれの続編に当たるわけです。ここではスペンサー・デイヴィス・グループの66年の“Somebody Help Me”以外は、たぶん全て68年の音源やと思います。今となっては内容以上に、このジャケットの方が興味深いっすね。デザインはあの伝説のヒプノシスが担当しています。ウィキペディアによると、撮影場所はロンドンのハイド・パーク、みんな分厚いコートを着て寒そうですから69年初頭あたりじゃないでしょうか。右端に写っているのが紅一点のサンディ・デニーで、見たところフェアポート・コンヴェンションのメンバーは全員いそうかな?と思ったらなんと左端のリチャード・トンプソンが完全にちょん切れてしまって写ってないんですね。じゃなぜリチャードってわかるのか?というと、ウィキにていねいに全員の位置と名前が載っているからです。トラフィックのメンバーは3人とも写ってます。スティーヴ・ウィンウッド関連が3曲(Side 1-5,6 Side 2-5)入っていて、うち1曲がこのアルバムのタイトルにもなっているので、キング・クリムゾン登場直前のアイランドでは、スティーヴ~トラフィックがレーベルの屋台骨だったわけですね。それでは以下トラック・リストです。

 

SIDE ONE

1.      A SONG FOR JEFFREY – Jethro Tull

2.      SUNSHINE HELP ME – Spooky Tooth

3.      I’M A MOVER – Free

4.      WHAT’S THAT SOUND – Art

5.      PEARLY QUEEN – Tramline

6.      YOU CAN ALL JOIN IN – Traffic

 

SIDE TWO

1.      MEET ON THE LEDGE – Fairport Convention

2.      RAINBOW CHASER – Nirvana

3.      DUSTY – John Martyn

4.      I’LL GO GIRL – Clouds

5.      SOMEBODY HELP ME – Spencer Davis Group

6.      GASOLINE ALLEY – Wynder K. Frog