実際、気象病はどんな天候の日に気をつけたらいいのでしょうか？
そして、改善するにはどうしたらよいのでしょうか？
低気圧の日（雨が降る前・台風など）
低気圧の日、例えば台風のような日は、
頭痛やめまいが感じられることがよくあります。
これは、飛行機で高い上空に行くと
お菓子の袋が膨らむのと同じように、
人の体も気圧の変化に反応するからなんですね。
なぜ低気圧の日に頭痛やめまいが起こりやすいのかというと、
体内の「内耳（ないじ）」と呼ばれる部分が、
気圧の変化を感知していると考えられています。
この内耳は、気圧の変化を脳の自律神経に伝え、
その活性化を促します。
低気圧で頭痛になりやすい人は、
内耳の気圧を感知するセンサーが非常に繊細なため、
過度に情報が伝達されてしまい、
結果として自律神経のバランスが
乱れて不調が出やすくなるのです。
雨が降る前や台風、豪雨は低気圧の典型的な天気ですが、
晴れた日でも気圧が低いことがあります。
天気アプリなどでは気圧の情報が
表示されていることが多いので、
それを参考にすると良いでしょう。
湿気の高い日（梅雨など）
湿度の高い日は、
体調不良が起こりやすいって聞いたことありますよね。
それは、体がうまく発汗して体温を調節できないためで、
結果として熱がたまってしまうからなんです。
特に梅雨の時期は湿度が上がるだけでなく、
同時に気圧も下がるんです。
そのため、頭痛などの体調不良がしやすくなります。
関節痛やむくみ、
食欲不振などもちょくちょく現れることがあるんですよ。
気をつけて過ごしましょうね。
寒暖差が激しい日（季節の変わり目など）
前回の話に続いて、
気温の差が激しい日は「寒暖差アレルギー」や
「寒暖差疲労」の症状がでやすいんです。
季節の変わり目や昼夜の気温差が大きい春の日など、
そうした日には寒暖差が起こりやすいんですよ。
そしてね、これが屋外だけでなく
暑い外と涼しい室内、
逆に寒い外と暖かい室内でも同じことが言えるんです。
気温の差が大きいと、
体はそれを感じるんですよね。
そうすると、
体温の調節によって自律神経のバランスが
崩れることもあるんです。
気をつけて、体調管理に気を付けましょう。
月経前
女性は、男性に比べて天候の変化に敏感で、
その影響で自律神経が乱れやすいと言われています。
特に月経前症候群（PMS）の人は、
自律神経が乱れると症状が一層強く現れることがあります。
自律神経が乱れやすい気象の時期と、
月経前が重なると、
月経前症候群の症状にも影響すると考えられています。
気象の変化によって出やすい気象病の時期を把握し、
その時に備えることが大切です。
月経前症候群の症状が強く出る場合は、
婦人科などに相談して、
適切な対策を考えてみましょう。
自分の体調に敏感になりながら、
健康をサポートしていくことが大事ですね。
気象病による不調を改善する方法は？
耳周りをマッサージ
耳の中にある内耳は、
気圧の変化によって体調不良が
起こることに影響を与えているんです。
でも、そんな時に耳周りの血流を
促進させるマッサージをすると、
低気圧による体調不良の改善に繋がるんですよ。
やり方は簡単で、
耳を軽くつまんで上下横に引っ張って数秒キープ。
そのままゆっくりと回してみてください。
そして、耳を手で覆って温かさを感じるくらいに数秒キープ。
これを1日3回ほど繰り返してみましょう。
自分のペースで行って、
気持ちよく体調を整えていきましょう。
自律神経を整える
気象病は、自律神経のバランスが
乱れるとより感じやすくなるんですよ。
だからこそ、日常生活で自律神経を整えることが大切です。
朝は日の光を浴びることでリズムを整え、
夜はお風呂にゆっくり浸かって質の良い睡眠を心がけましょう。
それだけでなく、
腸内環境も自律神経に影響を与えることがあります。
バランスの良い食事やストレスの蓄積を
避けるように心掛けましょう。
そして、適度な運動も自律神経の調整には欠かせません。
筋肉をつけることで、
自律神経のバランスが整いやすくなると言われています。
なので、筋トレを取り入れてみるのも一つの方法です。
自分のペースで少しずつ取り組んで、
心地よい生活習慣を築いていきましょう。
血行を促すストレッチ
気象病による頭痛や肩こり、
首こりって辛いですよね。そんな時におすすめなのが、
ストレッチです。
まず、首を温めて血行を良くし、
正しい姿勢で座ります。後頭部に手を置いて、
ゆっくりと首を前に倒してみましょう。
腕に力を入れず、ただ腕の重さだけで。
15秒ほどそのままにして、そしてゆっくりと元に戻します。
それから、首を真横に傾けるストレッチです。
左手を頭頂部に沿うように右耳あたりに置き、
腕の重みで左側に倒します。
同じく15秒ほど保持して、
元に戻してから手を反対側に移して反対側にも倒します。
お風呂の中で行うのも気持ちがいいですね。
これらのストレッチを繰り返すことで、
気象病による不快な症状を
和らげることができるかもしれません。
気軽に試してみてくださいね。
寒暖差を小さくする
寒暖差が大きい季節、
室内の暖房や冷房を強くしてしまうと、
外との温度差が大きくなり、
体調不良が出やすくなるんですよ。
特に、７度以上の温度差があると不調が
出やすいと言われています。
だからこそ、室内の温度設定は極端な差を避け、
服装やブランケットなどで
調整できるようにするのが大切です。
寒さを感じやすい首元や足首などは、
ネックウォーマーやレッグウォーマーなどを
利用して冷えから守ることもポイントです。
寒暖差を感じにくくするために、
こうした小さな工夫が大事なんですね。
自分の体調に合わせて、快適な環境を整えてみましょう。
梅雨時の対策
梅雨の時期は湿気が多く、
体に余分な水分がたまりがちですね。
そんなときは、体に適度な水分を摂ることが大切です。
冷たい飲み物で水分をしっかりと摂りつつ、
むくみやすい時期なので塩分を排出してくれるカリウムを
意識的に摂ると良いですよ。
カリウムは野菜、
果物、海藻などに多く含まれていますし、
利尿作用のある豆類もおすすめです。
さらに、室内の湿度対策も忘れずにしましょう。
除湿器を使ったり、エアコンの除湿機能を利用したりして、
室内の湿度を約60％まで下げることが良い対策になります。
自分の体調に合わせて、
梅雨時期を快適に過ごせるよう心掛けましょう。
どのような時体調を崩すのか知っておく
気象病って、本当に色々な症状があるんですよね。
それに、人それぞれどの気候が体調を崩しやすくするかって、
結構個人差があるんです。
だからこそ、自分がいつ体調を
崩しやすいのかを知っておくことが大切です。
気象病になりそうな時、
例えば天気予報でその日の気候を
事前にチェックしておくことで、
対策もしやすくなりますよ。
自分の体と相談しながら、
快適な生活を送るために気をつけていきましょう。
最後までお読みくださって
ありがとうございます