正常な血糖値でもリスクがあるため、
血糖値スパイクを予防することが重要です。
「血糖値スパイク」とは、
食後の短時間で急激に上昇する血糖値のことであり、
一般的な健康診断では見逃されることがあります。
このため、「隠れ糖尿病」と呼ばれることもあります。
血糖値の急激な上昇は、
命にかかわる重大な病気を引き起こす可能性があります。
血糖値スパイクに対処する方法については、
どのようなものがあるでしょうか?
慢性的に高血糖状態が続くと、
それは糖尿病と診断されますが、
血糖値スパイクは食後だけ血糖値が急上昇し、
すぐに急降下する現象です。
食後に毎回疲労感や眠気を感じる人は、
血糖値スパイクの可能性があります。
放置すると、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、がん、
認知症などのリスクが高くなることがあります。
九州大学が福岡県久山町と共同で行った健康調査によると、
40歳以上の8,000人の住民の約2割が
血糖値スパイクの状態であることが判明しました。
これを全国規模に当てはめると、
日本全体で1,400万人以上が
血糖値スパイクの可能性があることになります。
特に、高血圧や高血糖、
脂質異常がある人は血糖値スパイクになりやすく、
運動不足や喫煙、
偏食が多い男性は女性よりもリスクが
高いことがデータからも明らかになっています。
しかし、肥満体型だけでなく、
痩せ型の人でも血糖値スパイクになる可能性はあります。
さらに、中高年だけの問題ではなく、
成人の5人に1人が糖尿病予備軍と言われており、
20~30代でも血糖値異常に注意する
必要があるとされています。
血糖値スパイクの人は、
食後30分から1時間後に血糖値が上昇し、
最高値を示すのは食後1~2時間後です。
その後は急激に下がります。
一方、血糖値が正常の人は、
食後に血糖値がわずかに上昇し、
それから徐々に下がっていきます。
糖尿病患者は、空腹時に高い血糖値を示しますが、
食後の血糖値の変動は比較的穏やかです。
健康診断で異常が見つからなくても、
食後の血糖値の変動が気になる場合は、
専用の検査を受けることができます。
また、自己測定の血糖値モニターを使って、
自分で血糖値の変動をチェックすることもできます。
早期発見・早期対応が重要なので、
自分の健康状態を把握し、
適切な対処をすることが大切です。
血糖値スパイクを予防するためには、
糖質の吸収を穏やかにすることが重要です。
日常生活で「食事の改善」と「適度な運動による体重管理」に
取り組みましょう。
食事改善と並行して、運動も重要です。
運動において特に大切なのは筋肉です。
血液中の糖(血糖)は、食事によって増加しますが、
その糖は肝臓や脳、そして筋肉に取り込まれます。
この取り込みがスムーズでないと、
血糖が高くなってしまいます。
肝臓と脳は自分で調整できませんが、
筋肉は鍛えることで増やすことができます。
したがって、適切な運動を行うことが重要です。
運動のタイミングや種類について、
具体的な効果的な方法を見ていきましょう。
効き目のあるジョギング法とは
血糖値を下げるためには、
適切な運動が欠かせません。
特に、血糖値が高い食後30分〜90分の間は、
運動するのに最適なタイミングといえます。
この時間帯に軽いスロージョギングを行うことで、
筋肉を刺激し血糖値の低下を促すことができます。
スロージョギングとは、
ゆっくりとしたペースで行うジョギングのことです。
周囲の人と会話ができる程度のスピードで、
軽く汗をかく程度の運動強度が目安です。
特に、太ももやお尻の筋肉を意識して動かすようにすると、
より多くの糖を消費することができます。
筋トレではスクワットがおすすめ
筋トレの目的は、筋肉量を増やすことにあります。
筋肉量が増えると、糖をより多く消費することができ、
血糖値の上昇を抑えることができます。
筋トレを始めるにあたって、まずは週に2~3回、
軽めの負荷で行うことをおすすめします。
特におすすめなのが、スクワットです。
スクワットは、下半身の筋肉を効率的に鍛えることができ、
血糖値のコントロールに役立ちます。
その他の見直した方がよい
生活習慣
高血糖は生活習慣病の一つであり、
健康な生活習慣を取り入れることが重要です。
睡眠時間が7〜8時間であることは、
糖尿病の発症リスクを低下させるとされています。
また、タバコは動脈硬化を進め、
糖尿病のリスクを増加させることが明らかになっています。
さらに、ストレスも糖尿病の原因の一つです。
ストレスがかかると、
血糖値を上昇させるホルモンが分泌されます。
したがって、睡眠環境の改善や禁煙、
ストレスの緩和など、
健康的な生活習慣を取り入れることが重要です。
血糖値を下げるために、生活習慣を見直しましょう。
まとめ
糖尿病を予防するためには、
生活習慣の見直しをすることが重要であることが
お分かりいただけたと思います。
以下のポイントに注意することが重要です。
◎主食を減らし、血糖値を上げる糖質の摂りすぎを防ぐ
野菜や海藻、キノコ類の食物繊維を積極的に摂取し、
血糖値の上昇を緩やかにする
◎運動によって筋肉を増やし、
糖を消費しやすい体作りをする
◎十分な睡眠時間を確保し、
禁煙、
ストレス解消で糖尿病を予防する生活習慣を身につける
緑茶やトマトジュースなど、
糖尿病予防に効果的な飲み物や食品を頼りすぎることは
避けましょう。
これらの飲み物や食品を上手に活用しながら、
バランスの良い食生活と運動を継続することが大切です。
以上が糖尿病予防のポイントです。
この記事があなたの生活習慣の改善に役立ち、
健康な体を維持するための
お手伝いができることを願っています。
最後までお読みくださって
ありがとうございます。